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ウィーン千夜一夜




ウィーン楽友協会でのKissinのピアノ・リサイタル目当てで訪れたオーストリア・ウィーン。

おととい金曜日に帰国予定だったのだが、英国を30年に一度の規模という嵐が襲い、飛行機がキャンセルになったため一泊延泊、昨夜土曜日の遅くに帰宅した。


ウィーンでも多少風の影響を受け、天気は目まぐるしく変化した。
雲が押されて青空が広がったり、灰色の雲が迫ってきたり、雨がぱらついたり、風で傘が飛ばされそうになったり...

上の写真はホテル・ザッハーの部屋から眺めた金曜日の夕暮れの空。嵐の後の空は吹き清められて清々しく、美しい。
右手がアルベルティーナ、中央奥がホーフブルグ、左手は元は王宮の一部、現在では現代博物館や警察が入っている建物。左手にはウィーン国立歌劇場が見えた。

窓からウィーンに折り重なる千夜の歴史が眺められ、とてもよかった。


延泊が決まってすぐコンシェルジェ氏に頼んだのは、もう一泊分の部屋は当然、当夜のウィーン国立歌劇場でのウィーン国立バレエ公演『ジゼル』のチケットだった。
もちろん席は確保でき、今回は日程の関係で予定のなかった国立歌劇場で観覧できた。
バレエ公演自体は全体的に音楽性に欠け、いろいろ言いたいことはあるものの...


楽友協会でのキーシンのリサイタルに合わせて、その目の前のインペリアルに宿泊しようかと思ったのだが、やはり国立歌劇場前のザッハーにしてよかったと思った(とはいえ、楽友協会と国立歌劇場は徒歩5分と離れていない)。

ロンドンのオペラハウスだと帰宅するのに時間がかかるので、その間にバレエの夢が覚めてしまいがちなのだ。




転んでもタダでは起きないモエである。
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