goo

月の入江




昨夜、7月3日は満月。

十四夜の月があまりに美しかったので、十五夜を楽しみにしていたのだ。




先日、ベトナム南部のメコンデルタに名残を惜しみ、南シナ海に向け約700キロを北上した。

メコンデルタから、タクシーで3時間半かけてホーチミン市、ホーチミン市から飛行機で1時間、ホテルからの迎えの車で1時間半かけて半島に到着。

メコンデルタのホテルは一島丸ごとホテルだった。
南シナ海のこちらは半島の浦(入江)が丸ごとのホテル。




長いプライベート・ビーチの片隅に、岩に囲まれたさらに小さな入江があり、月見のために、夕方に使用したアフタヌーン・ティーのテントをそのまま残してもらった。




真珠色の月がしずしずと現れ、思わず歓声を上げた。


夕暮れてからも満ちゆく潮を渡り、蟹を追いかけつつ、海岸線を散歩した。







夕食を終えるころには高くなった月が...
部屋から眺める海の上に大きな月が煌々と輝き、手をのばして取ってしまいたくなるほど美しかった。




月光浴は身体にいいという説と、悪いという説があるらしい。
少なくとも、人間は美しいものを見た後は、他のものも美しく見えるそうなので、そういった効能はあるに違いない。

沈むまで見ていたいと思いながら、ペライア演奏の『月光』を大音響で聞く。すでにうとうと。

蒸し暑くさえなければ外のデッキチェアで眠るのに。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )