日本・ベルギー・英国 喫茶モエ営業中
Brugge Style
黄金の アントワープ街歩き
月曜日。
アントワープの美術館や博物館はどこも休業、ルーベンス・ハウスは改装中...
上の写真、陽が落ちる寸前、まるでルーベンスの筆跡のように、建物の輪郭が黄金の光の中に揺れていた。
冬晴れ(晴れ女参上)を大いに楽しむため、ランチの後は18時に商店街のお店が閉まるまで、ぶらぶらと歩いて楽しんだ。

先日、在英国の友達経由で、復活祭の休暇にお子さん三人連れでブルージュを訪問する予定という家族から相談を受け、ブルージュ以外にもう一ヶ所選ぶなら、ゲントがいいだろうか、ブリュッセルがいいだろうか、というものだった。
ゲントはブルージュから車で30分ほど、ブリュッセルは1時間だ。
それぞれの街にそれぞれの魅力があるとはいえ、わたし的にはアントワープかな、と思いながら返信をしたのだが...
今回、久しぶりにアントワープに滞在して、以前よりもさらに勢いがあるのではと感じるこの街が、今の一番おすすめかもしれないなあ、と思った。
アントワープは規模的にはゲントやブルージュと首都ブリュッセルの間くらいだろうか。
ブリュッセルに次ぐ、ベルギー第二の都市である。
基本的にヨーロッパの街は子供向けには作られていない大人の街なので、どなたでも楽しめるかどうかはわたしには判断がし難い。
しかし、アントワープが、ブルージュの繁栄を引き継いで交易、取引、金融のセンターになった時代、あるいはそれ以前、以後の美しい建物が多く、建物の装飾を眺めながら街歩きをするのは楽しい。
ましてや、インテリア好きにはたまらなく欲望をそそるお店がたくさん...
美しいだけでなく、おいしいレストランやバアも多い。
近隣の街から買い物や食事に来る人や、国境を超えてオランダからの買い物客でもにぎわう。
ファッションの都として有名なこのオランダに程近い街は、MoMuモード美術館はもちろん
「普段美術館に馴染みがない人でも楽しめるように」とのコンセプトで改装オープンした王立美術館
プランタン=モレトゥス博物館(印刷博物館。15世紀以降、国内外の商人同士がスムースにビジネスできるように工夫を重ねた都市としてこの街と印刷物とは切っても切り離せない)
16世紀まで個人コレクションを邸宅に展示した、わたしの大好きなMuseum Mayer van den Bergh(ブリューゲルの「狂女フリート」収蔵)、
17世紀までの蒐集でSnijders&Rockox House
黄金期を追体験できる、肉屋のギルドハウス
フランダースの黄金時代を象徴するルーベンスの、その邸宅
一番上の写真のMuseum Eugeen van Mieghem Museum
モダン美術館のMAS
スヘルデ川岸に立ち、街を守る中世の砦Het Steen(すぐ上の写真)
そうそう、『フランダースの犬』のなかで、ネロが圧倒されるルーベンスがある聖母大聖堂も(この辺りはレストラン街)
他にイリュージョン体験型博物館もあると聞く。
次回は美術館ではないが、絶対におすすめしたい建物があり、そちらを紹介したい...
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )