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skating in central park





麗かに晴れた冬の日、うっすら雪化粧に心ひかれ、ダウンのコートを着て、テラスのコーヒーテーブルに座ってお茶を飲んだ。

室内からはBill Evans・Jim Hall Undercurrent から Sketing in Central Park が流れている。

陰影のある録音は、まるで昨日のブログ記事にも書いた、チェキで撮った写真のようだ。


「1940年代頃の音楽の良さは、レンジの狭さとかセピア色とかそういうことじゃなくて、空気をまるごと一本のマイクで録音したっていうことなんだよ。(略)
マルチレコーディングになって以来、空気を全部削ぎ落として「音」だけの情報にして、空気がなくなった分をエコーで処理して空間をつくっていくことの空虚さ。それを今、痛感してる。(細野晴臣)」

というのを思い出した。


冬の絵画のようなニューヨークに行きたいな! 

ニューヨークがすてきなのは、どこにも存在したことのない美しきヨーロッパをひきずって作られた一角が今も残るからだ。


去年から今年にかけてのイレギュラーは天候にも及び、一昨日と昨日は珍しく、イングランド南東部も今年に入って2回目の積雪になった。

わたしの住んでいる地域では、一昨日か『くるみ割り人形』の雪の精が踊るシーンを思わせる粉雪が舞い始めた。
その軽やかさからはとても積もるような気配を感じられなかったのだが、夜中に気温が下がったのだろう、朝起きてみたら、注意深く粉砂糖を降ったかのような白い世界になっていた。

ちなみにこの辺りでは冬でもマイナスになることはあまりない。
雪が積もったのも、過去10年間で4回目くらいかも...
もちろん、わたしが子供だった頃の神戸では毎年雪が積もったように、この辺りも、ブルージュも、昔はそうだったのだろう。

昔はそうだったのだろう。

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