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Brugge Style
ルールマラン城とピアノ
ルールマラン城は12世紀にロマネスク様式で基礎が置かれた。
ルールマラン村はリュベロン山塊の出口に位置し、昔から交通の要所であったそうだ。
現在は修築を重ねてルネサンス様式が目立つようになっている。
興味深かったのは、当時流行した南米インカ帝国などのモチーフを装飾に用いたマントルピース。初めて見た。
こちらでピアノのリサイタル・シリーズがあり、観覧に出かけた。
コンサートが21時始まりというのが、南へ来たなという実感になる。
村の小さい広場のテラス席で、先にハムとチーズの早い夕食を済ませてから。
普段は週に2、3回のペースでコンサートやバレエ鑑賞に行く。ロンドンライフだ。
今年は3月12日以来だ。次はいつになるのか...
プログラムはモーツアルト、ベートヴェン、ショパン、リスト。
失礼なことを言うつもりはないと断りつつ、若い男性ピアニストはモーツアルトが苦手なタイプ(いやかなり)とお見受けした。
逆に指がよく動くので超絶技巧練習曲は観客をおおと言わせることができたが、モーツアルトはごまかしが一切きかず、最初に舞台上で丸裸にされてしまったという感じだった。
プログラムが逆でなくてよかった。
生の演奏はすばらしい。恩恵。
Barbicanもいいけれど、しおれてきた季節の、ひなびた街、ひなびた城、ひなびた会場で。
インターバルには雨の上がった庭でご当地のCôtes du Luberonが出された。これも恩恵。
秋の香りがした。
Mozart: Variation sur un theme de Duport en re major K.593
Beethoven: Sonata no.30 en mi major op.109
Chopin: Valse en la bemoan majeur op.42
Mazurka op.59 no.2 en la bemoan majeur
Mazurka op.59 no.3 en fa dies mineur
Barcarolle en fa dies majeur op.60
List: Etudes d’execution transcendent: no.12, no.8
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