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地中海式健康朝食




夏を追いかけて、アナトリア半島のエーゲ海沿い、ボドルムはAmanruyaに来た。




アマンの楽しみといえば朝食がそのひとつである。

もちろん、ローカル食を取り入れた「ボドルム式」朝食を選ぶ。
すぐ上の写真はわたしの大好物のひとつ、トルコ式のクロテット・クリーム、ハニーカムのせ...




別の朝。


トルコが美食であるのは、地理的・歴史的な背景がある。

アナトリア半島(小アジア)は「文明の揺籃の地」として、例えば南東のゴベクリ・テペでは、現在確認されている中では人類最古の宗教的な建造物群が発見されている。なんと紀元前9500年頃(約12000年前!)。
エジプトのピラミッドや英国のストーン・ヘンジよりも数千年も前に建てられたことになる。

のちにメソポタミアやアナトリアなど、古代文明が栄えたのもむべなるかな。

豊かな土壌、海、気候は、狩猟採集、漁業、農業、牧畜に適し、人類が多様な食文化を発展させる基盤となったであろう。

古代からさまざまな食材や調理法がこの地で育まれ、それがトルコ料理の豊かさにつながっている、と。
チーズ、ヨーグルト、発酵飲料、パン、乾燥肉、保存食としての魚、ワインやオリーブ・オイルなども古くから生産が行われてきた...




さらに、アナトリア半島は「東西の十字路」にあり、古代シルクロードや地中海交易路が交わる場所だった。
アジア、ヨーロッパ、アラブ世界、ペルシアなど、さまざまな文化や食材が交錯し、人が行き交い、影響を受け、混ざり合い、変化し、発達したのだ。

オスマン帝国時代には、帝国の広大な領域から集まった食材や料理法が宮廷料理に反映され、トルコの美食文化がさらに洗練された。

世界三大美食はトルコ、フランス、中華、ですもんね! (夫は日本が入っていないのはなぜだ、と言うが)




出されたものはもちろん完食。

部屋に戻ってガゼボに寝転び、なぜガゼボというコンセプトがこんなにも好きなのか考えながら二度寝するまでがセットの朝食である。
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