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英国からの手紙



前庭の桜の木。
ゴッホの『花咲くアーモンドの木の枝』のよう。



ロンドン市内では先週末に英国首相ボリス・ジョンソン氏からの手紙が届いたそうだが、うち(ロンドンに隣接した南側のサリー州)では昨日受け取った(下に写真載せました)。

メッセージはひとつ:Stay at home, protect the NHS and save lives.
「家にいろ、NHS(国民保険サービス。英国では基本医療は無料)を守れ、そして命を救おう」

首相も快癒に向かっているようで、よかった。


以下、緊急事態宣言下で神戸の友達が、「隔離生活の先輩、何かアドバイスがあればお願い」とくれた手紙への返事です。
英国では今週で隔離生活3週目に突入したのです。
どうってことない内容ですが、知りたい方もおられるかなと思い、ここにも載せることにしました。


「お元気そうでなによりです。


英国は昨日の月曜日(4月6日)で隔離生活も3週間目に入りました。

わたしはもともとは出好きですが、退屈もせず過ごしています。一日一日、意外とあっという間に過ぎていきますよ。


気候が良くなり、人間、日光に当たるのは大切なんだとしみじみ感じます。
庭で食事をしたり、お茶を飲んだりができるのが何よりの楽しみです。

十分な睡眠、バランスのとれた食事、好奇心を失わず、笑い、助け合い、感謝する...ベーシックな生活、大事ですよね。

ネットのおかげで世界中の友達とチャットしたり、メッセージを交換できるのもどんなに役に立っていることか!


食料品の買い出しは許されているので(とは言え、英国でも実は外出禁止を強制するのは難しく、罰則は警察からの注意、罰金程度ですが、かなり守られています)、気分転換も兼ねて週2くらいで出かけていましたが、ご存知のようにボリス・ジョンソン首相が感染して集中治療室に入ったことから、もっと気をつけられるはずと思うようになりました。
これからは週1、それ以下程度で行くつもりです。

最初はスーパーでも商品の数が少なかったりしたものの、近頃では流通も落ちついてきたようです。
トイレットペーパーもありますよ。まだ品不足が明らかなのは缶詰類、冷凍食品くらいでしょうか。もともと缶詰食品には関心がないので、うちはほとんど困っていません。
しかし、日本と欧州の間の流通が止まるため、ストックのないお米、醤油、清酒、みりんをひとつずつ注文しました。ネットで買えたのが驚きです。

物流に関しては日本もそんなに心配する必要はないのかな、と思います。
このメーカーのこれじゃないと! というもの以外は大丈夫じゃないかな...

ミラノの友達は隔離生活7週間だそうですが、物流はあるそうです。
あちらもやっと感染者数、死者数が落ち着いてきたようです。そうなるまでに隔離から少なくとも7週間かかっているので、この先、日本も最短2ヶ月くらいは自粛要請期間が続くかもしれません。

他には万が一の場合のことを考え、病院や保健所とどう連絡を取るか、どう移動するか、シミュレーションしておくと安心かもしれません。
英国はネットでチャート式に答えて教えてもらえます。

もうされていると思いますが、われわれ一般人にできるのは、外出をしない、手を洗う、ハンドルや電子機器を除菌することくらいです。

どうぞ心身ともにご自愛ください。
今、他の病気や怪我で病院が必要になったら大変ですので!

秋に予定通り日本でお会いできますように!」



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