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daniel ost








わたしのアイドル、

ベルギーのフラワー・アーティスト、ダニエル・オスト


ベルギー人アーティストで、ちょっとご縁もあり、
常々勝手な親近感を抱いているのだが

欲しいと思っていたこの写真集を
夫がベルギー日帰り出張中に頂いてきた。

日本でもこんなに人気があるとは知らなかった...
(表紙写真は有名な作品のひとつ、仁和寺での展示)


わたしは自然を描写し、素朴な、例えば英国様式のアレンジより
自然を構築的にとことんコントロールしたスタイルが断然好み。
西洋においては伝統的に、自然は常にコントロールして矯正し支配下に置く対象なのだ。

そしてベルギーにはそういう流派の花屋が多い気がする。
まあ、人は自分が見たいものだけを見るものなので、
わたしは自分の好みのフラワーデザインだけを見ているのだろうが。


クリスマスにベルギーに帰省したら
セント・ニコラースのショップに絶対に行くつもり。



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abstract expressionism








ロイヤル・アカデミーで開催中のAbstract Expressionism「抽象表現主義」展へ。

いわゆる「ニューヨーク派」が一堂に会した展覧会で、アメリカから例の大きなキャンバスがたくさん(ほんとうにたくさん)来英している。必見だと思う。

大好きなマーク・ロスコーと、クリフォード・スティルがわたしのもっぱらの関心ごとであったが、他のアーティスト作品とのエコーも大変おもしろかった。


そしてあらためてロスコーの「ファサード」概念打たれた。
ファサード概念とはつまり、両義的であること、暴露と隠蔽、動きと停滞、時間と無時間...など
それはわれわれを招き、そして閉じる。閉じて、また招く世界の入り口なのである。


...と書き始めた時、今読んでいる中野孝次著「ブリューゲルへの旅」で、ブリューゲルを表してこういうくだりを読んだ。

「この画家は主体的客観、自己対社会、自己対自然というような一筋縄の対比で割り切れる人物ではない」(48ページ)


ブリューゲルとロスコーでは径庭の隔たりがあるような気がするが、「これってもしかしてロスコーに当てはまるんじゃない?」という名分析が散見され、ものすごくエキサイティングな夜長を楽しんでいるのだがどうだろう。


例えば

「それは互いが互いに無限に関わり合いつつ、こっちが他を規定し他がこっちを相対化し、行く目と帰る目が行違い、物をイロニー化し、全体を見方によって緑にも赤にも光る玉虫色の複合体にしてしまう。あの目の動きは一体なんだろう。一人の目が世界を見、表現しているのではない。まるで描き手までが、見る者でありつつ見られる一個のものとなって、画面のなかに呑込まれているかのようだ」(48ページ)

「それらの個別的な現実をこえてさらにその奥にある、自然や、働く者の原型といったものへと誘うように作用してくる」(54ページ)

「ちょうどシェイクスピアの世界が民衆の生の実装に開かれていながら、彼自身の精神によって統一されているように、ブリューゲルという思想によってだけ統一されている。あそこに描かれた人物たちは、固体でありながら、いわば固体の代表、固体の複数の集約表現となっている。ちょうど彼の自然が写生そのものでなく、いわば複合的な世界風景であるように」(81ページ)

「画面構成は一点に向かって閉鎖的に組み立てられず、われわれはまるでその中を通過できるようである。彼にあっては絵は常に外部の現実にたいしてひらかれている」(103ページ)



あともう一回は必ず見に行くと思う。
平日の午前中で激混みだったので、いつなら空いているのだろう...空いている時に行きたい。
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パーティー始まる








今週末はもう早、クリスマス・パーティ第一弾が!
週末の数は限られてますもんね...


......


話題は「英語世界の終わり」でしょうか。

「わかりやすい下品さ」と「わかりにくい先行き」
だと、人は前者を選ぶものなのだ、とか。


トランプ大統領誕生。
わたし、英国のEU離脱も、トランプ大統領誕生も
両方予想できませんでした。
大ハズレ。
2016年は非寛容と分断の時代の始まりか。

(が、トランプに投票した人にも、離脱に投票した人にも、
国内での「分断」はとっくに存在していたのだ)


今、CNNのライブでも
「階層・階級の差は、性差よりも大きかった」

(インテリ・アッパークラスは格差社会の現実を見誤った。
しかし、トランプにはそれが分かっていたから勝てた)

という意見にパネラーが全員同意してるし。


暗黒の時代の始まり、というわたしの予想も大ハズレして欲しい。
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アナスタシア、3回目の正直








英国ロイヤル・バレエの「アナスタシア」を今シーズン3回目見た。

3回目は1回目(リハーサル)と同じキャストで、ローレン・カスバートソン/Lauren Cuthbertsonとサラ・ラム/Sarah Lambの組み合わせ。

3回目を見て、やっと3幕もののバレエであることに違和を感じなくなった。

わたしが変わったのか、プロダクション側の何かが変わったのか、何が変わったからなのかは分からないが。



2回目(ラウラ・モレア/Laura Moreaと高田茜さんの組み合わせ)を見た後、わたしはこんなメモを書いた。

「もしかしたら、3幕目だけの1幕ものにしたほうがいい作品になるのではないか。

1幕目には観者を引き込んでさらっていくような勢いが全くなく、

あるいは、いや、あの勢いのなさは、ロマノフ朝の最後を象徴してわざと勢いがないように作られているのかもしれない...
欺瞞の上に成り立っているあの家族の薄い氷のような幸せを...

などと考えることもできるが、特に2幕目の舞踏会のシーンはもっと複雑で派手でも(アナスタシアの踊りがもっとあっても)いいのではないかとは思う。

あまりにもあっさりとしすぎているので、踊り手に強烈な個性やオーラが要求されるような。

しかし、やはり3幕目は振り付けも音楽も秀逸で、もしかしたらだんだん好きになってくる。
3幕目のあの女性は、革命を生き延びたアナスタシアはこのようにものを見、聞き、感じたにちがいないという、われわれの側から想像した虚像」


噛めば噛むほど滋味のある作品なのかも...
チャイコフスキーの音楽も。




サラ・ラムのパートナー、スティーブン・マクレイが直前にフレデリコ・ボネッリに変更。
後で聞いたところによると、お子さんが誕生したゆえの休演だったそう!
こんなところに書いてもしょうがないが、おめでとうございます!
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sapin








31日のハロウィンが終わり
5日のガイ・フォークスの日が終わると
英国ではいよいよ(フライング気味に)アドベントが始まる。


わが家で一番先に用意したのは
ディプティックのキャンドル
"Le Roi Sapin"

もみの木の香り。


毎年生のクリスマスツリーを飾るただひとつの理由は
その香りのためだけと言っても過言ではないので

このキャンドルを灯して目を閉じると
もうそこには豪華なツリーが...

と、マッチ売りの少女が見たような幻影が見られる。


クリスマス旅行用に
旅行用サイズも欲しい
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