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Brugge Style
carbon life
ロイヤル・バレエでWayne McGregor作のChroma, Multiverse, Carbon Lifeの3本立て、最終日。
一番素晴らしかったのは最初のChromaだと思った。
振り付けも音楽もステージデザインも衣装もすべて最高っ!
Alvin Ailey American Dance Theaterのダンサー数人がゲスト出演しており、うむ、こういう風に言うのはポリティカリーにコレクトでないのかもしれないが、肌の色が全く違うダンサー、黒檀のような色をしている人から、キャラメル色の人、雪よりも白い人まで、まるでこの色のグラデーションがこのプロダクションには不可欠であるかのように美しく、ほんとうに美しく、あまりの美しさに絶句。
これは古典作品になるだろうこと確実だ。
Multiverseは、少々散漫な感じでわたしにはピンとこなかった。
しかし、さすがと言おうか、マリアネラ・ヌネツ/Marianela Nunezは秀逸で、彼女が出るとがらっと雰囲気が変わる。
前にも書いたが彼女は内臓から動かして踊っているに違いない。すばらしい。
Carbon Lifeは、夫はラッパーを含んだポップ音楽とのコンビネーションをとてもよかった、楽しんだと言った。彼はダンス一般の鑑賞は嫌いではないが、教養・社交活動の範囲で好きという感じがする(<本人も否定しないだろう)。
でもわたしはあの音楽である必然性を全く感じなかったのだが...どうだろう。あの音楽を使うなら、もっと風刺が効いていていいのになあ。
しかし振り付けも、それを熟すダンサーも(特にFancesca Hayward、Olivia Cowley、 Beatriz Stix-Brunell)、照明なども、衣装もとてもよかった。
ここでもやっぱりマリアネラが出ると舞台の雰囲気が変わる。どれだけすごいの...
(写真はthetimes.co.ukから拝借しました。左側はエドワード・ワトソン/Edward Watson、娘が強烈に尊敬するダンサーの一人。もちろん彼もよかったです!)
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