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Brugge Style
1月5日の「白鳥の湖」

2019年第一週目、モエは何をしているかというと、何はさておき、やっぱりバレエを見に行っています。
昨夜は今年2回目、イングリッシュ・ナショナル・バレエの『白鳥の湖』を。
新年の目標の中に入れるまでもなく、バレエだけは今年もたくさん見るつもりでいる。
滑り出し好調なのは読書! 今年に入ってからは3冊読了し、ナマケモノとしてはここでこうして嬉々として語ってしまうほど大満足している。
わたし、本を読むのは早い方、読んだ内容を忘れるのも早い方!
『白鳥の湖』、オデット・オディールはわたしの贔屓の金原里奈(Rina Kanehara)さんだった。
彼女のオデット・オディールは初めて見た...
すばらしかったです!
わたしはオデット・オディールは若いダンサーではなく、ちょっと実年齢が上で経験豊富なダンサーが踊るべきだと普通は思っている。
というのは、オデット姫はロットバルトによって白鳥に姿を変えられ、呪いを解くために永遠の愛を誓ってくれる男性を湖のほとりで待ち続けており、彼女が待つ時間というのは16歳の時から4年間とかそんなハナシではなく、何十年も、いや何百年も...そういう取り返しのつかないような長い時間、最初で最後のチャンス、を舞台上で表現するのが必須だと思うのだ。
寂びのさす華やかな有終の美しさを若いダンサーが表現するのはなかなか簡単なことではない。
その点、金原さんはまだ21歳くらいにもかかわらず、1幕目でオデット姫がジークフリード王子に出会う場面からして全く違和感がなかった。
すごいことだと思う。
音楽性に富み、おそらく頭もいい方なのだろう、ひとつひとつの動きの意味を完全に解釈してきっちり表現しておられる。
運動神経もよく、空間認識能力も優れ(3日、群舞のメンバーだった時その目線の動きを見た!)、タマラ・ロホの秘蔵っ子だけある。
ご本人はやりなおしたい部分があったかもしれないが、観客としてはそんなことはどうでもよくなるくらい。若手の中では群を抜いている。
次回は何役で拝見できるかな...
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カヌレ

クリスマスのお菓子で一番人気はカヌレだった
わたしの作るお菓子はどれも甘さ控えめだが、
カヌレは砂糖を減らしては焼けないので
そのせいかも...
時間はかかるが手順は簡単で必ずおいしい
ブルージュの義理の母もレシピを持って帰った
この週末、大学へ帰る娘に持たせるためにまたたくさん焼いた
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「白鳥の湖」で始まる

謹んで新春のご祝詞を申し上げます
2019年が素晴らしい年になりますように
今年もよろしくお願い申し上げます
......
昨夜はロンドンで初詣へ。
一番好きなバレエの演目『白鳥の湖』、イングリッシュ・ナショナル・バレエの初芝居だった。
験を担ぐつもりで最前列で鑑賞した。
オデット・オディール役のJurgita Droninaが素晴らしく...なんと表現すればいいのだろうか、彼女の強さと優しさを。「空から次々降ってくる生卵を割れないようにやさしく、しかも全力で受け取る(ゲームウオッチのミッキーマウス<覚えている方いらっしゃいます?)」みたいな感じ(笑)。
第一幕のパ・ド・トロワ、Julia Conwayの踊りがとても好みだった。
金原里奈さんも4羽の白鳥と花嫁候補で出ておられ、やはり目が離せなかった。土曜日はオデット・オディールを踊られます!
ジーグフリード王子役のIsaac Hernandezは38度くらい熱があるんじゃないの? という雰囲気で、大丈夫だったんだろうか。心ここにあらず、という感じだった。
『白鳥の湖』は悲恋の物語だが、第一幕と第二幕に華やかでおめでたいお祭り要素がたっぷり出てくる上、歳神も登場するので新年のチョイスにしてはなかなか...
歳神というのは、ギリシャ神話で春をもたらす豊穣神ペルセポネとしてのオデット・オディール。
これはわたしの自説なんですけど...オデット・オディールはジークフリード王子に通過儀礼を施す冥界神ロットバルト(ギリシャ神話では冥界の王ハデス)の妃(ギリシャ神話のペルセポネ)だと見ているのです。
それに歳神様というのは一説によると福徳を司り春をもたらす美しい女神の姿をしているそうですよ。
新年早々、強弁が過ぎますかね。
わたしは神社仏閣が小さい頃から大好きだ。
神社仏閣だけでなく、各国の伝統ある宗教施設はなんでも好きだ。
それぞれの文化で「美しい」と考えられている粋で構成されているからだ。
そこは別世界への連絡口でもあり、そちら側に吸い込まれそうになるのだ。
長くなってきた欧州住まいでは当然日本の初詣ができないので、たいていローカルの聖堂や、また美が集結している場所として美術館や、ご神体がたくさんある博物館、劇場に行ってその代わりにしているのである。
新年早々、牽強付会が過ぎますね...楽しければいいということで、今年も喫茶モエ、どうぞよろしくお願いいたします!
(写真はENBより)
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