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イングランドで紅葉狩り




わたしの住んでいるイングランドのサリー州。
紅葉が見ごろのナショナル・トラスト管理の森林が近くにあると聞いたので行ってみた。






このナショナル・トラストの森林を中心に、最近ほとんど趣味になったハイキングへ。
今まで外出といえばロンドンへ、美術館、バレエとオペラ、クラシック音楽、買い物や食事、ハイヒール命だったのが、環境が変われば人は変わるものである。

今回は2時間半のハイキング道を選んだ。
が、道を外れてどんどん歩いてしまい、道が消えてから外れているのを気が付いて戻る、というのを2回繰り返したため、合計3時間半の道のりに。

最後は暗くなってしまう前に! とかなり早歩きになった(笑)。
もうクタクタ。美術館を3時間半歩くのとはわけが違う。


紅葉はもっと枝振りや葉の茂り方に厚みがあって堂々としたのがたくさんあったのだが、なぜかこんな写真しかない。
本場、日本のみなさまにお見せするにはしょぼすぎますね...




サリー州は田舎というよりも、ロンドンに隣接した人工的な田園風景(関西の奥池みたいな感じ。あるいはベルサイユのプチ・トリアノン)がその持ち味で、人里から全く離れているというわけではなく、遭難しようはないのだが、冬時間に移行し、いよいよ日が短くなるので懐中電灯を持っていた方がいいかも...




買ったばかりのアルフィの魔法瓶を持って。
買ってよかった。

外で飲む熱い紅茶、とてもおいしい。
次回はビスケットも持参しよう...
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david austinの薔薇




デイヴィッド・オースティンは薔薇を育てることに関心がある人なら、ほとんど何も知らないわたしですら知っているロザリアン(薔薇栽培家)だ。

春から夏にかけて、園芸ショップにはたくさんの薔薇が並び、多くの薔薇がデヴィット・オースティンのものである。

彼の名を冠した薔薇育種園はイングランド中部にあり、ウィキペディアによると1961年に「コンスタンス・スプレイ」を発表して以来、190種類もの薔薇をこの世に送り出したそう。一度見に行きたい。


夏に注文していたイングリッシュ・ローズの苗(裸根)が昨日届いた。
冬場に裸根から育てるのは今年が初めて(世話をするのは夫で、わたしは茎が地面に対して曲がっているなどと注文をつけたり、愛でるだけなのだが)、早速必要なものを買いに行かなくては...

苗の入っている袋からして愛らしいのでうれしくなる。

シューベルト『春の夢』をかけながら作業をしよう。
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馬並めていざ野に行かな




「秋風は 涼しくなりぬ 馬並めて いざ野に行かな 萩の花見に」

先日、便りを下さったMさんのメールに引用されていた歌(万葉集より)。美しい。


すばらしい秋晴れ。
お招きいただいて久しぶりにそろそろと馬に乗った。

エジプトで馬を暴走させて街なかに迷い込んでしまって以来(あの時のいたたまれなさはゴダイヴァ夫人並み)、ほとんどやめていたのだった。

昨夜から全身筋肉痛だ。

サリー州はロンドンに隣接している州だが、丘陵地帯に緑がふんだんに残され、ナショナル・トラスト管理の森や、郷紳の住むような丘一つ分くらいの広大な邸宅が多く、馬を飼っている家庭も少なくない。

少なくないとはどのくらいかと言えば、娘の仲良しの集まり8人中、家に馬がいないのはわが家だけだし、丘を超えたところにあるスーパーに行こうと車を走らせると必ず乗馬中の晴朗なお嬢さんに出会う。


先週のニュースの伝えるところによると、新型コロナ禍で困窮した人々が世話代を払えず馬を捨てるようになり、英国の北のあるエリアでは700頭ほどの野生化した馬が、飢えたり、怪我をしながら彷徨っているそうである。想像しただけでも胸が塞がる。

英国は新型コロナの上にブリクジットも控えており、良い要素がひとつもなく、お先真っ暗。
一昨夜、保守党ははっきり飢える子供たちを切り捨てた。やはり「社会なんてものはない」"There is no such thing as society".(byサッチャー)と考えているのだろうか。


写真は帰り際にそばに寄ってきてくれた、今日の一番かわいいひと。
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唐草模様




唐草模様が好きなの...

南仏のホテルのマントルピースに飾られた唐草模様の装飾が忘れられない。一目惚れ。


ブルージュの、娘の同級生の家族がマントルピースの工房を開いており、作業場はわたしの夢そのもの。13年間住んでいた時に弟子入りすればよかった...

そちらではもちろん化粧しっくいを使ったメダリオンやモールディングはお手の物なので、今度帰省したらこの写真を見せて同じようなものをとお願いしてみようかと思っている!


今、BBCラジオ3でBRAHMS Intermezzo, Op.117 No.2 in B flat minor & No.3 in C sharp minor (Brahms and Beyond: Peter Donohoe)がかかっている。
伸び縮みする美しさ、単純で複雑、夏とは全く違う、秋のような雰囲気、風が渡る。唐草模様のよう。

あなたはどんな秋を?
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seedlip




ボンドやチャーチルをはじめ、イングランドの人はジンが好きだ。

わたしもジンベースのカクテル、大好きだった。
神戸の老舗のバア、ホテルのトップフロアにあるのや、バブルの頃はカフェ・バアというのも、雰囲気がまず好きだった。


ホテルのバアの雰囲気は今も大好きだが、断酒してもう数年経つ。
ごくたまの機会にシャンパンを飲むくらいになった。

この数年でイングランドやベルギーのバアやレストランでよく見かけるようになったのが、シードリップというノン・アルコールの「ジン」。
3種類あり、「シトラス」「ハーバル」「アロマティック」。
わたしはどれも好きだ。ノンシュガーというのもとてもいい!!

単に炭酸水で割ってビターズ(<香りが大好き)を一振りしたり、ミントやレモンや生姜をたくさん入れても。バジルやタイムやローズマリーもおいしい。
シェイカーに氷を入れて、シードリップとクランベリージュース、レモンジュースを加えシェイク、グラスに注ぐとかすかに泡立つコスモポリタン風も好き。


ホームページを見てみると、

300年以上前、医師は銅の蒸留器で薬草を蒸留し、自然と錬金術を利用して治療にあたるのが一般的だった。 1651年、医師のジョン・フレンチは、これらの「ノンアルコール」レシピをまとめて"The Art ofDistillation"を出版。

同じころ、あるリンカンシャーの農家が、「シードリップ」と呼ばれるバスケットを使いながら種を撒くようになった。

現代。
シードリップのファウンダーであるベンは、ジョン・フレンチのレシピを見て、キッチンでレシピを試し始める。
ある夜、レストランでベタベタと甘いピンクのノンアルコール・カクテルを出されたおかげで、彼は受け継いだ農業の伝統、自然への愛情、銅の蒸留器と忘れられたレシピを使い、アルコールの代わりにふさわしいノンアルコール飲料を作るというアイデアを思いついた。

そして何世紀も前から彼の家族に引き継がれたシードリップバスケットがこの飲料の由来...
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