THE TEST DRIVE!! クルマ好きによる試乗記&動画 (旧クルマ本を斬る!)

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スズキ 新型ジムニーに試乗しました!(動画あり) 日本人であることをラッキーに思える名車!

2020-04-24 05:56:23 | スズキ Suzuki

新型ジムニーに試乗しました!

なんと20年ぶりのフルモデルチェンジ。軽SUVとして名車であり続けたこの車、バックオーダーをかなり抱えており評判もいいですね。ようやく短時間ですが試乗できましたので、早速インプレをお届けします。

 

●居住性★★★

空間が先代よりかなり広くなりましたね!ここは大きな変化です。

軽の枠ギリギリまで広げた室内は、広い窓面積と相まって、非常にルーミーです。

内装の質感は普通ですが、デザインは悪くないですね。

前席のシートも余裕があります。

後部座席はフルフラット優先の影響でクッションは薄め、かつ足元スペースも狭めですが、

横方向に余裕があるのと、窓が大きいので閉塞感はありません。

もちろん後部座席を倒せば広大な荷室が誕生します。

アイドリング時の振動が気になりますが、走行中はスムーズですね。

静粛性も悪くないレベルで、先代よりかなり静かになっています。

乗り心地も向上しています。

アイポイントも高く見切りも非常にいいので安全かつストレスなく運転できます。

 

●動力性能★★★

パワフルではないが、スムーズな加速ですね。

ギア比が低めなのか、100kmまではサクサクとスピードを上げます。

逆に高速巡航は快適とは言えないかもしれませんね。

街乗りでは問題なしです。

 

●ハンドリング★★★

ハンドリング自体はSUVっぽい落ち着いたものなのですが、

ホイールベースが短いので予想外にクルッと向きを変えます。

この挙動はジムニー独特の世界で、なれればスポーツカー好きも楽しめると思います。

高速でのレーンチェンジはちょっとロールを伴うので少し不安感はありますが、挙動自体は自然です。

 

●総合評価★★★★★

あいかわらず唯一無二の存在ですね!

ジムニーの良さはそのままに、快適性が大きくアップしました。

待望の正常進化ですね。車重が増えたのでちょっと走りに活発さが減りましたが、

日常使うにはメリットの方が多いと思います。

しかもこの車、異常にリセールバリューが高いので、ほんとにお買い得です。

基本がしっかりしてるので長く乗ることもできますし、いつ手放してもあまり損をしない、

いいことづくめの車です。

日本だからこそこんなにいい車がリーズナブルに買える、ラッキー!

と思わせる1台です。

では、動画をどうぞ!


ロータス エキシージSに試乗!(動画あり) ほぼレーシングマシン

2020-04-17 16:27:29 | ロータス Lotus

ロータス エキシージSに試乗しました!

エキシージSはエリーゼとエヴォーラの中間に位置するモデルで、ロータスの中で最も走りに振ったハードコアなモデル。しかも今回はATモデルに試乗しました。果たしてロータスらしさはあるのでしょうか?早速試乗インプレです!

 

●居住性★★★

 室内空間はタイトですね!戦闘機のように、走るのに必要なだけの最低限の空間があるという印象ですが、狭苦しくはありません。内装もキルティングの革張りがほどこされてあり、イギリスらしいお洒落を感じます。

 足回りはハッキリと言って固めですが、ボディが堅牢なので変な揺れはありません。ロードノイズも風切り音も入ってきますが、それよりエンジン音の方が大きいので、スポーツカー好きにはそれほど気にならないかもしれません。

 

●動力性能★★★★★

 速いです!3.5LのV6スーパーチャージャーエンジンは350馬力を発生するので、1200kgの車重には充分以上。エリーゼやエヴォーラよりもかなり速く感じます。エンジンレスポンスも良いですし、低速からリニアに吹け上がるので扱いやすいです。4CやA110の低排気量ターボエンジンは明確に二次曲線的にパワーが炸裂するのですが、こちらはスーパーチャージャーなので低速からググッと加速してくれます。

 

●ハンドリング★★★★★

 レーシングマシンのように平行移動します!リアは安定しており、フロントがハンドルを切っただけクイクイと方向を変えるイメージです。コーナリング中も安定しており、クリップからの加速もトラクションがしっかりかかります。何より、ダイレクトなフィードバックがまるで手のひらと路面が繋がっているかのような感覚で、自由自在に車を操れる感覚です。さすがロータスですね。

 

●相互評価★★★★★

 サーキットが大好きな方には最高の車ですね。人間と車の間に極力余計なものを入れないダイレクト感は、まるでレーシングカーです。今まで試乗した乗用車の中では、911GT3RSと並んでレーシングマシンに近い感覚です。エリーゼのようにヒラヒラという動きではありませんが、エヴォーラよりも確実に車体が小さく感じます。ライバルはボクスターSですかね。エンジンサウンドも金属的でボクスターS並みの快音です。こちらの方がよりタイトでダイレクト感がありますね。ATもトルコンなのにキレがあり、PDKのようなダイレクト感がありました。ノーマルモードではちょっと大人しめですが、スポーツモードでマニュアルシフトにするとキレキレになります。これならMTじゃなくても走りに集中できるので良いかもしれません。エキシージ、いい車です。では動画をお楽しみください!


メルセデスベンツ AMG G63(W463)に試乗! (動画あり) 爆速モテ車!

2020-04-11 09:54:02 | メルセデスベンツ Mercedes Benz

メルセデスベンツ AMG G63に試乗しました!

G63は、軍用車の血を引くメルセデスの歴史あるSUVであるGクラスに、5.5LのV8ツインターボを搭載する過激なモデル。実はGクラスに試乗したのは初めてです。何十年もほぼ外観の変更もなく、それでいて世界中のセレブから愛される、モテグルマ鉄板のこのモデル、果たしてどんな乗り味なのでしょうか?今回は既に旧型になったW463型に試乗しました。早速、試乗インプレです!

 

●居住性★★★★

 まず乗り込んでドアを閉める音で感動!本当にガチャ!っと金庫のような音がします。見るからにしっかりしてます。

 内装の質感は高いですね!デザイン含めて、クラシックな外観からは想像できないくらい普通に現代の車になっていますし、むしろ豪華です。

 乗り心地は、2000万円近い高級車と考えると、ちょっとコツコツと衝撃は伝わってきますね。でも、ボディが金庫のようにガッチリしてるので、あまり気になりません。悪くない乗り心地です。特に高速の継ぎ目のようなところは、LX570よりしなやかにこなしてくれます。ただ、後部座席はそれほど快適ではなさそうです。

 静粛性も、エンジン音はちょっと聞こえてきますが、それ以外は静かな車と言えます。

 居住空間は、頭上高はけっこうあるのですが、横幅は予想以上にタイトです。そのかわり、横幅がそれほど広くないのと見切りが非常にいいおかげで、狭い道路でのすれ違いは思ったほど苦になりません。着座位置は乗用車の中ではトップクラスに高いので見晴らしもいいです。

 

●動力性能★★★★

 車重が2.5tもあるので、極低速はちょっとトルクが弱めですが、踏み込むとグンと加速し、そこから気持ちよく吹け上がっていきます。544馬力、77kgのトルクは伊達じゃないですね。もちろんガヤルドやF430のようなスーパーカー勢のような加速はしませんが、SUVとしては望外に速い部類に入ります。

 

●ハンドリング★★★

 これがまた独特なんです!結構ハンドルを切って上げないと曲がらないのは、まあSUVではたまにあることなんですが、セルフセンタリングが弱いので、コーナーを曲がりきったらちゃんとハンドルを戻してあげないといけません!これは結構特殊ですね。まあ個性と割り切れば、それもたのしいですが。全長がそれほど長くないので、予想以上に小回りが効きます。

 コーナーではロール自体は自然なのですが、なにしろ全高が2m近いので、ちょっと不安感はつきまといます。このクルマで高速S字スラロームとかはやりたくないですね。

 

●総合評価★★★★★

 いや、人気の秘密が分かりますね!この質実剛健の世界観は、他の車では味わえない独自の世界です。タフだけど、どこか上品で愛嬌のある外観。金庫のような剛性感。独特のハンドリング。それでいて、取り回しやすい視界の良さと横幅。個性と使いやすさ、ブランド力を兼ねそろえた1台です。これは売れる訳です。個人的には、G63はパワーがありすぎるので、G350の方が好印象です。また新型との比較ですが、乗り心地と内装の質感、運転しやすさは新型の方が1段上ですが、それ以外はあまり変わらないですし、よりSUVらしい質実剛健な個性が残るこちらのモデルをあえて選ぶのもアリだと思います。

 では、動画をどうぞ!

 


フェラーリ 458チャレンジに試乗!(動画あり) 458の素材の良さを純粋に味わえる贅沢なレーシングカー!

2020-04-03 07:24:53 | フェラーリ Ferrari

フェラーリ458チャレンジに試乗しました!

フェラーリ458チャレンジはワンメイクレース用の本物のレーシングカーです。公道は走れません。

内装は遮音材が省かれ、ロールバーも入っていますし、エンジン始動もスイッチです。

パワーは変わりませんが、ギア比は変更され、よりダイレクトなシフトフィールです。

果たして、どんなドライブフィールなのでしょうか、早速試乗インプレです!

 

●居住性★★★

 内装はレーシングマシンそのものなので、快適性は二の次ですね。

シフトもダイレクト感が強く、ショックも大きいです。

足回りもかなり固めてあり、ロールはほぼしません。

遮音材も省かれているので、路面の石をはねる音や駆動系の音が入ってきます。

ただ、乗り心地は悪くないですね。

 

●動力性能★★★★★

 レスポンスが良すぎてアクセルワークが難しいですね!

特に今回のショートサーキットで低速で走行するときは、結構パーシャル域でギクシャクしがちです。

 パワーはかなり強力で猛々しいですね!アクセルを踏み込むと下から強めのトルクを発生し、二次曲線的に一気呵成に吹け上がります!トラクションコントロール等がないので、アクセル開度には注意する必要がありますが、自然吸気エンジンなので吹け上がり自体がそこそこスムーズなので、制御はできますね。

 

●ハンドリング★★★★★

 素のモデルより電子制御が抑えられているのか、人間の感覚によりリニアなので楽しいですね。

458特有の、電子デフで低速でクルッと旋回する動きがありません。

スリックタイヤを履いているので、もちろん鬼のように曲がります。限界が見えません。

ただ足回りがハードでロールしませんので、路面入力変換に対して遊びがなく、素早い対応が迫られます。

 

●総合評価★★★★

 458のポテンシャルをフルに解き放つという贅沢な1台ですね!

電子制御に頼らず458を操ることは、抜き身の真剣を扱うような緊張感がありますし、同時に快感でもあります。

サーキットが小さすぎて実力を発揮しきれなかったが、素材の良さは分かります。

458を2段階くらい研ぎ澄ましたかんじで、スペチアーレよりもさらにダイレクト感が強いです。

普通の458は異次元の走行感覚、スペチアーレはさらに無敵感が増しますが、

458チャレンジはすべてのコントロールをドライバーに任される反面、さらなる高い領域に連れて行ってくれます。

繊細さはなく、すべてがハードでダイレクトな世界でした。

では、動画をお楽しみください!