アルファロメオ ジュリエッタに試乗しました!
ジュリエッタは以前も試乗したことがあるのですが、今回ついに日本で販売終了ということでレンタカーで乗ってきました。最終モデルの新車で、1.6JTD スーパー ツーリスモ、ディーゼルです。それでは早速インプレです!
●居住性★★★★
全長4300mmクラスのCセグメントハッチバックとしては、居住空間は及第点。必要十分ですが、特段広い訳ではありませんし、狭く感じることもありません。
静粛性は基本的には良い方で、特にディーゼルエンジンの音や振動はかなり抑えられているのですが、高速域ではミラー周りの風切り音と、17インチタイヤから発生するロードノイズが少し気になります。
内装は質感はまあ普通なのですが、デザインや素材の使い方が上手いので全体的にちょっと高級感があります。インフォテイメントモニターも7インチで最近のスタンダードサイズですね。USBポートもありますし、アームレストも付いてます。
視界は悪くないのですが、デザイン的にちょっとボディの4隅が把握しにくいですね。絶対的なサイズは大きくないので、持て余すことはありません。
ボディ剛性はガチガチではありませんが、しっかりしている方で、乗り心地もまあ快適。街乗りではちょっと路面の凹凸を伝えてきますがショックは抑えられています。スピードが上がると足回りがしなやかになってきます。ちょっと前のドイツ車のような味付けですね。
●動力性能★★★
1.6L 直列4気筒マルチジェットディーゼルエンジンは、最高出力は1.4Lガソリンターボと同じ120馬力ですが、トルクは28Nmと太めです。DNAモードのノーマルでは、まあ普通のパワー感ですが、Dモードにするとググッとトルクが盛り上がる感じでスポーティな走りが楽しめます。このエンジンは低速からトルクが爆発するタイプではなく、その代わりスムーズに高回転まで吹け上がります。トルクのツキもいいですし、どの回転域でも十分以上のトルク感ですね。
ちなみにAモードはお仕置きモードのように踏んでも加速しなくなります。
●ハンドリング★★★★
中低速では入力に対する反応が鋭く、コーナリングは楽しいのですが、直進時にはちょっと気を使います。高速ではハンドルの重みが増すので直進安定性は高いのですが、入力に対する反応はやはり早めです。ワインディングでは、アルファロメオらしくハンドルを切っただけグイグイと曲がっていきますし、腰のあるしなやかさな足回りが路面をしっかり追従するので、安心して走りを楽しめます。
●総合評価★★★
うーん、やはり総合的には悩ましい車ですね。。
いや、物としては悪くなく、ハッチバックとしてはむしろ乗り味も内装も高級な雰囲気なのです。テイストもしっかりしていて、イタリア風味のVWゴルフという感じです。
ただ、アルファロメオを買う人がそれを求めるのか?というと悩ましいですね。もっと軽快な走り味や、弾けるようなエンジンの吹け上がりを期待しているのではないでしょうか?価格も新車で400万円というのもかなり割高な印象です。BMWやメルセデスも買えますからね・・ヨーロッパでは300万円くらいなので、それくらいなら妥当だと思います。
ただ、繰り返しますが、モノとしては悪くないのと、しっかりしているので長距離での疲れも少ないです。また中古車はかなりリーズナブルな価格になっているので、狙い目ですね。エンジンは日本導入モデルのガソリンの方がサウンドも心地よく、気持ちよく回るので正解だと思います。
では、動画をお楽しみください!