THE TEST DRIVE!! クルマ好きによる試乗記&動画 (旧クルマ本を斬る!)

車の試乗記&レポート、インプレ、動画、お薦めの本等。OCNブログサービス停止に伴い、こちらに引っ越しました!

フィアット600e 試乗レビュー!(動画あり)500eよりワンサイズ大きな新型EVのデキは!?

2024-09-27 17:00:00 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

FIATの新型EV、 600eに試乗しました!

●居住性★★★★

国産コンパクトとは比べられないが 500eより広い室内

特にリアは拳一つ分の膝前スペースがある

静粛性は高い

乗り心地は少し硬めのボディ剛性優勢だが18インチというタイヤサイズを考えると妥当

インパネの見栄えの質感やデザインもいい

 

●動力性能★★★

出足からジェントルな加速

500eより抑えめ

リニアで必要十分な爽やかな加速

 

●ハンドリング★★★★

ハンドル軽め

ワンサイズ小さく感じる軽快さ

落ち着いたハンドリング

ブレーキもe208のようなクセがない

E208より落ち着いてる

直進安定性も悪くない

 

●総合評価★★★

500より実用性アップ

空間的には500xくらい

航続距離も500km弱に増えたが

価格が585万円と高すぎる

遮音性は高いのでハイブリッドモデルに期待

 

それでは動画をどうぞ!


アバルト 595コンペティツォーネに試乗!(動画あり) 世界で1番楽しい車かも!

2022-07-15 17:00:00 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

アバルト595コンペティツォーネに試乗しました!

ついにMTモデルのアバルト595に乗れました!今まで試乗した素の595もツーリズモもシングルクラッチだったので、これを5MTで乗ったら気持ちいいだろうなーと思っていましたが、ようやく叶いました。パワーや乗り心地の差も気になりますね。早速、インプレです!

 

●居住性★★★

 まず居住スペースはご存じの通りフィアット500がベースですからミニマムです。とはいえ、この外寸で大人4人が乗れるのは立派ですし、フロントシートは普通の広さです。

 気になる乗り心地ですが、まあ確かに硬めですし段差でも中々跳ねる方なんですが、何しろボディがガッチリしている上、サスペンションもしっかり腰があるので嫌な振動じゃないんですよね。鋭い刺すような振動とか、共振するようなブワワンというような振動はなく、ダンっというような角の丸まった短い衝撃なので、片道100km程度のドライブは全然問題ありませんでした。これならツーリズモでなくても問題ないですね。

 この望外な乗り心地の良さを支えるもう1つの大きな要因が、シート!このシートは本当に素晴らしい!一見薄くて板のようですし、感触も硬めなのですが、絶妙な感じで背中を支えてくれます。なので、結果的に疲れないですし、コーナーでも体をさせてくれます。国産量販車のシートとは比較にならないですね。

 車体がコンパクトなので街乗りでの取り回しも楽ですが、最小回転半径が大きめなので注意が必要です。

 

●動力性能★★★★★

 いやー、あいかわらずアバルトのエンジンは最高ですね!

1.4L 直列4気筒+ターボで180psを発生。この元気なエンジンを5MTで思いのままに操る楽しさは最高です!低速からそれなりのトルクがありつつ、一定の回転数以上でググっ!っと加速するのが楽しいですね。

 ノーマルモードでは出力もレスポンスもマイルドになるので街乗りはこっちの方が楽です。ワインディングは断然スポーツモードですね!パワーが二段階くらいアップし、レスポンスも俄然機敏になります。

 ツーリズモとの差は、確かに高回転での出力がより気持ちよく伸びるかな?という気もしますが、それでも更にもう一伸びしてほしいところです。6MTがあればいいんですけどね。

 

●ハンドリング★★★★★

 ここも素晴らしいですね!コーナーでは4輪がガッチリと路面に食い込むように安定しコーナーを削ります。箱根ターンパイクで気持ちよく走る程度ではほとんど限界は見えませんし、滑り出しもわかりやすいです。この足回りは見事ですね。もちろんボディもガッチリしているので全然不安感はありません。

 

●総合評価★★★★★

いやー、ほんと楽しい車ですね!世界でもトップ5に入る楽しさだと思います。2000万円を超えるスーパーカーも、楽しさはこの延長戦にあると思います。ガッチリしたボディ、機敏で炸裂するエンジン、路面に張り付くような足回り。スポーツカーの基礎がここにあります。あとは値段に応じてパワーがアップしたりデザインがウェッジシェイプになるだけ、と言っても過言ではありません。サウンドも刺激的です。

 ツーリズモや素の595との比較ですが、確かに乗り心地は多少硬めにはなりますが、思ったほどの差はないので、個人的にはコンペティツォーネにいくかも。

 では、動画をどうぞ!


フィアット500e 試乗レビュー!(動画あり) ついに電気自動車に!走りは最高に楽しいが、残念なところも・・

2022-04-08 17:00:00 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

フィアット500eに試乗しました! 

FIAT500eはロングヒットモデルのフィアット500の最新型で、なんと電気自動車のみになりました。今までのイメージを踏襲しながら、より精悍に未来的になったこの車、果たして走りはどうでしょうか?

 早速、試乗インプレッションです!

 

●居住性★★★

 内装の質感は、前モデルより一段上質になりましたね!メーターはフル液晶で、インフォテイメントモニターも結構大きめです。インパネのデザインもより有機的でモダンになりました。USBや電源ソケットも複数装備し、非接触充電も対応と近代的な内装です。しかもドアの開閉もスイッチ式です!これは新しいですね。

 サイズは少し大きくなりましたが、中はあまり変わらない感じ。前席はもちろん余裕がありますが、後部座席は相変わらず狭いですね。頭上は問題ありませんが、膝前はなんとか足が収まる感じです。トランクスペースも変わらず狭いです。

 静粛性はかなり高いですね!電気自動車なので当たり前なんですが、他のEVと比べてもモーターの音が静かですし、あまり余計な機械の音がしません。

 乗り心地は、大きめの凹凸を超えるときは振動と音がそれなりに入ってきますが、足が少し柔らかめなので基本的には快適です。ボディのしっかり感も感じます。

 

●動力性能★★★★

 加速が結構いいです!!

EVはどれも加速はいいのですが、その中でも上位に位置すると思います。低速からアクセルをベタ踏みすると、軽くホイルスピンするくらいです。あのスポーティな208eより速いかもしれません。70km以上からの中間加速はEVの常で鋭くはありませんが、高速道路でも許容範囲の速さです。

 

●ハンドリング★★★★

 ハンドリングも望外に鋭いです!ハンドルを切ると同時に反応を始め、ホイールベースの短さを活かしてクイックに向きを変える様子はフィアット500の伝統を受け継いでいます。208よりちょっとロールしますが、先にタイヤが滑り出して限界を教えてくれるので、あまり怖さはないですね。ボディがよりしっかりしているので安心感はアップしています。

 

●総合評価★★★

 いや、予想以上にいい車でした!

エクステリアも魅力的ですし、内装も最新式。

走りも楽しいですね、今までで最高に楽しかったHondae, Peugeot e208に匹敵します。

 ただ問題は、航続距離が2400km程度しかないところ。。。

近距離型EVの弱点ですね。

 エンジンルームのスペースには余裕があるので、ガソリンエンジン搭載は

難しくないと思います。まだちょっとEVオンリーにするのは早すぎるのではないでしょうか。ガソリンモデルがあれば、相当魅力的な車になったと思います。

価格も450万円〜と高価ですしね。。

 では、動画をお楽しみください。


アバルトじゃない!? フィアット124スパイダーに試乗!(動画あり) レコモンがないだけで印象はかなり違う

2021-10-01 09:00:00 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

フィアット124スパイダーに試乗しました!

フィアット124スパイダーは日本には導入されていませんが、エンジンはアバルトと同じ1.4Lターボを搭載したモデルで、ビルシュタイン・ブレンボ・レコードモンツァが装着されていないベーシックなモデルです。果たしてアバルトとの走りの違いはどうでしょうか?今回は6MTモデルに試乗しました。

 では、早速インプレッションです!

 

●居住性★★★

 基本的にはアバルトやロードスターと同じですね。フロアマットやハンドル中央、アームレスト等にFIATのロゴがあしらわれている程度の違いです。外観ではパンパーやホイールがちょっと大人しくなっています。

 

●動力性能★★★★

 エンジンもアバルトと同じですが、レコモンが付いていないだけで、かなり雰囲気は変わりますね!どちらかというとロードスターに近い、エンジンの素の響きが楽しめます。パワーはアバルトと同じで2000回転あたりから気持ちいいトルクが発生します。決してドッカンターボではなく、NAに近い素直な吹け上がりです。逆に6000回転以上の伸びはあまり期待できません。

 

●ハンドリング★★★★

 アバルトとの違いは大きくありませんが、路面が上下するところの設置感はビルシュタイン装着のアバルトの方がしなやかですね。またブレーキのキャパシティもアバルトが上です。

 

●総合評価★★★★

 いや、フィアット124スパイダーもいいですね!アバルトの迫力のあるサウンドも好きですが、1日中聴くとなると、さすがに疲れてきます。こちらは普段は静かで、回すと気持ちいいサウンドを奏でてくれますので、より上品ですね。同じシャシーで、よくここまで味付けを変えられるものです。そして、どれも素晴らしい出来上がりなのは素材の良さのなせる技ですね!

 では、動画をお楽しみください。


アバルト 124スパイダー 試乗インプレッション!(動画あり) レコモンマフラーの排気音にやられた・・

2021-09-10 09:00:00 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

アバルト 124スパイダー(6AT)に試乗しました!

アバルトの124スパイダーにマヨルカ島で試乗しました!兄弟車のこの2台に連続してワインディングで試乗できるのはラッキーですね。MTは以前試乗したことがあるのですがATは初めてです。果たしてどのような違いがあるのでしょうか?ロードスターとも比較します。

 では、早速試乗インプレッションです!

 

Abarth 124 spider 

スペック

全長:4,060mm

全幅:1,740mm

全高:1,240mm

車重:1,150kg

動力:1.4L 直4ガソリンターボ

出力:170ps/5500rpm 250Nm/2500rpm

 

●居住性★★★

 基本的には、ほぼロードスターを同じです。ハンドル中央や、コンソール等にアバルトのマークがある程度の違いですね。フロアマットが専用なのは雰囲気が変わるので嬉しいところ。メーターを赤青に塗装され、よりスポーティです。

 乗り心地も変わらず、少し固めながら十分に快適です。

 幌も同じで、手動ながら非常に簡単に開閉できる優れものです。

 1番ビックリするのが、エンジンサウンド!!始動、アイドリングともにかなりの迫力で、5L V8のアメ車?と思うほど。オプションのレコード・モンツァのマフラーがついているようですが、これは激しいですね。

 

●動力性能★★★★

 RFは2LNAですが、こちらは1.4Lの4気筒ターボ。エンジンが最も大きな違いですね。

極低速こそトルクが薄めですが、そこからグングンとトルクが出てきます(ロードスターRFが4000回転で205NMなのに対し、アバルトは2500回転で250NM)!その時のサウンドもかなりレーシーで、ロードスターが上質な大人のスポーツカーなら、アバルトは昔のレーシングカーですね!

 高回転の頭打ち感も少ないですが、ロードスターのように回して楽しむより、トルクの美味しいところを味わう感じですね(ロードスターRFは7000回転で184馬力、アバルトは5500回転で170馬力)。

 ちなみにATはノーマルモードではシフトが遅めで、逆にそればドロドロとしたサウンドが楽しめるセッティングです。スポーツモードにすると、より高回転まで引っ張るのでスポーティな走りとサウンドになります。速度が落ちると自動でシフトダウンもしてくれる優れものですが、個人的にはMTモードでパドルシフトを駆使して走るのが楽しいですね。

 

●ハンドリング★★★★

 基本的にはロードスターを同じで、リニアで気持ちいいハンドリング。ロールも少ないですね。路面からのフィードバックも豊富なので、接地感が伝わってきます。挙動も穏やかなので、コントロールもしやすいです。さすがビルシュタインのダンパーですね。ブレーキもブレンボでよく止まります。

少しだけロードスターより全長の長さを感じますね(全長で約15cmの差)。

 

●総合評価★★★★

 ロードスターRFとの比較としては、ハンドリングは両方似ていますが、エンジンの違いが大きいですね。両方とも十分なトルク、リニアな吹け上がりですが、アバルトの場合はサウンドの影響が非常に大きいです。低速ではアメ車のようにドロドロと流せますし、エンジンの吹け上がりも同様に、バイクのVツインのような鼓動感があります。これは好みが分かれるところですね。

 個人的にどっちが好きかと言われると、非常に悩ましいです。アバルトの存在感、鼓動感、サウンドは非常に魅力的ですね。将来的には値上がりする気もします。でも個人的に感性に合うのは、ロードスターRFの方ですかね。NAで高回転まで回すのは本当に楽しいですし、よくできたエンジンです。

 では、内外装レビュー編と試乗編の2つの動画をどうぞ!特に試乗編はZoom F2,F6レコーダーでマイク別録の高品質なレコードモンツァサウンドが楽しめますので必見です!

 


フィアット500ハイブリッドに試乗、レビュー!(動画あり) もはや伝統工芸となりつつあるイタリアン・コンパクトカー

2021-08-13 16:00:00 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

フィアット500ハイブリッドに試乗しました!

FIAT500HYBRIDは日本未導入の最新モデルで、1L3気筒エンジンに強化したスターターモーターと追加バッテリーを投入したマイルドハイブリッドモデル。すでに後継の新型EVが発表されており、それまでの現行モデルとしては最後のつなぎとなりますが、果たしてどのような車なのでしょうか?早速、試乗インプレです!

 

●居住性★★★

 あいかわらずコンパクトなボディで取り回しやすいですね。ただ、最小回転半径は見た目よりあるので要注意です。

 内装のセンスも素晴らしい!特にチェック模様の布シートは、積極的に選びたくなるほどオシャレです。

 居住空間は、前席は問題なし、後席も大人がなんとか乗れるレベル。長時間は辛いですが、1時間くらいなら問題なさそう。

 乗り心地もイタリア車っぽいマイルドなかんじですが、ホイールベースが短いのでちょっとピッチングがあります。

 

●動力性能★★★

 うーーん。まあスポーティさを求めなければ及第点だけど、昨今のライバルに比べると厳しいかな・・というところ。

 ハイブリッドモーターは発進時や加速時には助力はありますが、気持ち1割程度トルクをのせてくれるかんじ。本当にマイルドなので、ハイブリッドを名乗るのはどうか?というかんじです。しかも、モーターのアシストが切れた時に少しトルクの落ち込みも感じます。

 6MTなので、高速道路はそれなりにクルーズできますし、エンジンのトルク感もそれなりにあるのですが、吹け上がりにキレはなく、頭打ちも早いです。

 

●ハンドリング★★★

 コンパクトな車体を活かして、まあまあキビキビ走るのですが、洗練されている感じはあまりしないですね。

ロールは抑えられているので予想以上に路面との接地感は高いですが、その分、体が上下に揺さぶられます。

 

●総合評価★★★

 うーん、このモデルになって13年も経つので、かなりこなれてはいるのですが、いかんせん厳しいですね。ボディ剛性、エンジンのトルク感や吹け上がり、乗り心地、どれもライバルには届かないのが正直なところです。スポーティさを求めるなら、差が大きいですがアバルトに行くか、中古の1.4Lを探すしかないですね。

ハードウェアとしては正直大したことないのですが、それでも未だに欲しくなるデザインの良さがあります。もはや、フィアット500という一つのジャンルを築き上げていますね。

では、動画をどうぞ!


新型フィアット500eを見た!しかも3色!(動画あり)

2021-08-06 17:00:00 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

新型フィアット500eを見ました!

しかも3色!どの色も品があっていいですね。

新型は完全にEVになるので購入できる方は限られるでしょうが、

価格の割には航続距離が長いので、近距離ドライブ中心の方にはいいかも知れませんね。

では、動画をどうぞ!

 


アバルト595Cツーリズモに試乗!(動画あり) ベスト595かもしれない!

2020-03-27 09:45:14 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

アバルト595Cツーリズモに試乗しました!

595はコンペティツォーネ、素の595(以下595)に続いて、今回は595ツーリズモをレンタカーで借りました!595よりパワフルでサスやシートも良く、でもコンペティツォーネほどハードじゃないというこのモデル。コンペティツォーネ欲しいけど、旅行や家族を考えるとなぁ。。という方も少なくないのではないでしょうか?早速、試乗インプレです!

 

●居住性★★★

 空間の広さはFIAT500と変わらず。静粛性も595と変わらないですね。ちなみに今回はオープントップのCでした。前席の上だけ、後席の上も開けるけどリアガラスはそのまま、リアガラスも畳むの3パターンのオープンが可能ですが、風の巻き込みはどのモードでも前席は少ないのですが、風切り音は結構大きいです。ちなみにオープン化によるボディへの影響は特に感じらず、上屋がブルブル震えたりすることもありません。開口部が結構大きいのに、これは見事ですね。実にガッチリしています。

 気になる乗り心地ですが、ぎゅっと引き締まったかんじですね。ボディがガッチリしていることもあって、振動は結構伝えてくるのですが、角は丸められています。不快ではありませんが、安楽というかんじではありませんね。595より固めの印象です。

 ただ、サベルトのシートが素晴らしい!表面は結構固めなのですが、座ると背中と骨盤をビシッと固定してくれます。裏地がカーボンなのもカッコいいですしね。

 

●動力性能★★★★

 ノーマルモードでは気持ちいい加速ですね。1.4Lとは思えません。もっと排気量の大きいかんじがします。変速ショックも少なめなので、街中ではシフトチェンジのときにちょっと減速感がありますが、同乗者から不満が出るほどではないでしょう。

 スポーツモードにすると、俄然イキイキと加速します!アクセルを踏み込むと、弾かれるように一気に速度を上げます。人踏みで瞬時に10kmくらいスピードが上がるイメージです。

 ツーリズモは160馬力とノーマルの595よりパワーアップしていますが、その差は感じますね。一枚上手のトルク感です。

 

●ハンドリング★★★★

 いや、ツーリズモの足回りはワインディングでは素晴らしい力を発揮しますね!鋭角なコーナーでハンドルを切りましていっても、エイペックスに吸い込まれるように曲がっていきます。多少路面が荒れていても、路面に吸い付きますね。ここもノーマルの595より一枚上手です。

 あとこれはフィアット500にも言えることですが、全長がすごく短いのに直進安定性が結構高いのです。おかげでドライバーの腕にかかる負担は少ないですし、チョロチョロと進路を変えることもないので同乗者も楽だと思います。

 

●総合評価★★★★

 結論から言うと、ツーリズモは595よりもコンペティツォーネ寄りですね。足は不快ではありませんが、快適さよりもコーナリングの良さが際立ちます。パワーもこれくらいが刺激的でちょうどいいですね。それにしても、ドイツ車のようなボディのガッチリした感じは素晴らしいですね。ベースがフィアット500とは思えません。そういう意味では、長距離ドライブでも疲れは少ないでしょう。ただ、ツーリズモだから快適かと言うと、そうではありませんね。乗り心地がどうしても気になる方は、ノーマルの595と乗り比べることをオススメします。個人的には、ほぼベストバランスだと思いますが、マニュアルがないんですよね。。。

 では、動画をどうぞ!


フィアット500のオリジナルモデル(チンク)に試乗!(動画あり) 走りの楽しさは今でも健在!

2020-03-13 04:04:06 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

イタリアで、フィアット500(チンクエチェント)の初代オリジナルモデルに試乗しました!

チンクといえば、ルパン3世のカリオストロの城で有名な小さくてかわいい車。現代の500もデザインをかなりオマージュして長期ヒットになる程の完成度です。初代MINIやVWビートルと並び、クラシックコンパクトカーの代表モデルと言えるこの車、走り味はどうでしょうか?早速インプレです!

 

●居住性★★

居住空間は予想以上に広いですね!ただ、薄いドアの向こうは外と隣り合わせなので、衝突安全は想像される通りだと思います 汗。

後部座席はギリギリ座れるレベル。

室内の左側はタイヤハウスがでていて狭め。

遮音性という概念はなく、盛大にエンジン音が入ってきますが、音質は不快ではありません。

風切り音やロードノイズもエンジン音にかき消されます。

意外に乗り心地もそれほど悪くありません。

エアコンはありませんが、三角窓を開ければ風も入ってくるのが楽しいです。

 

●動力性能★★★

意外によく走るのは、軽いおかげでしょうね。

エンジンは、そこそこトルクフルです。

4速で高速もいけるかも、というくらい、動力性能的には痛痒をかんじさせません。むしろ、活発な走りがたのしいです。

 

●ハンドリング★★★

 クイックですが、低速では重さを感じますね、手応えがあります。

短い車体ならではの、素材の味のクイックさを感じます。

直進安定性も悪くないですね。

ブレーキはドラムで、慣れないと効きの弱さにびっくりしますが、強く踏むとちゃんと止まります。

 

●総合評価★★★★

 意外なことに、現代でも交通の流れに乗るのに十分な性能を備えてました。

むしろ、電子制御や複雑なメカニカルな機構がない、プリミティブかつダイレクトな楽しさがあります。

ちなみに、一速ギアは停止してからでないと入りません。

キャンバストップは空もよく見えるし、風も入って爽快です。

快適性は現代の軽自動車にも及びませんが、自分で操っている感、走りの爽快さは断然チンクの方が優れていますね。幾つかクラシックコンパクトカーに乗りましたが、走りのスポーティーさはダントツで優れています。

 では、動画をお楽しみください!


アバルト595に試乗!(動画あり) フェラーリと変わらない走りの楽しさ

2020-02-28 09:03:19 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

アバルト595に試乗しました!

アバルト595といえば、イタリアの名車、フィアット500をチューンアップしたコンパクトスポーツ。全長3600程の小さなボディに、1.4L直4ターボで140馬力以上を発生するエンジンを搭載します。サソリのマークが超発的なこのモデル、公道ドライブは初めてですが、どんな走りを見せてくれるのでしょうか?早速試乗インプレです!

●居住性★★★

 基本的にはベースのフィアット500と同じです。コンパクトなボディながら、

後部座席を含めて思ったよりちゃんと人が乗れるのが素晴らしいところ。ニューMINIの初期モデルより広いです。

 乗り心地も固めではありますが、苦痛なほどではなく、片道200kmくらいのドライブなら難なくこなせます。

●動力性能★★★★

 このエンジンは下から気持ちいいトルクを発生してくれるので、街乗りもまったく問題ありません。ノーマルモードにしておけば、普通のトルクの太いエンジンです。スポーツモードにすると、文字通りスイッチが入ったかのように途中からグングンと伸びるようになります。でも扱い切れないような過激さではなく、余裕で楽しめるレベルです。やはり車体の軽さが効いてますね。

●ハンドリング★★★★

街中でもクイクイとレスポンスよく曲がる様はスピードが出てなくても十分楽しめます。コーナー途中でアクセルを踏み込んでも、トルクステアは最小限に抑えられてますね。

●総合評価★★★★

 いや、ほんとによくできたスポーツコンパクトです。外観のイメージでは、もっと扱いきれないようなジャジャ馬を想像しますが、実際はフレンドリーで、スピードを上げなくても楽しめます。何より軽さが効いていて、このキビキビした動きは他の車では中々味わえませんね。味付けが絶妙で、さすがイタリアンです。低速から響くマフラーサウンドも雰囲気を盛り上げてくれますね。先日、フェラーリの488ピスタに試乗したのですが、極論を言えば、同じような楽しさが、このアバルトでも楽しめると思います。最近のフェラーリはターボ化により、吹け上がりもトルクフルで、サウンドも低音が増えてきてますしね。パワーとブランドの差だけ、のような気もするくらい、アバルトは良くできた車だと思います。

 では、動画をどうぞ!


フィアットの小型車、プントに試乗!(動画あり) 活発な走りと実用性を求める人にはアリかも?

2019-08-02 10:55:47 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

フィアット・プントに試乗しました!

 

フィアット・プントは同社のコンパクトカーです。パンダよりも少し大きく、実用性では上回ります。はたして、イタリアン・コンパクトはどのような仕上がりなのでしょうか?早速試乗です。

 

居住性★★★

 居住空間はこのクラスとしては平均的な広さですね。まあ必要十分というかんじです。静粛性もまあまあ。乗り心地は、一見柔らかめに思うのですが、ボディ剛性が低めなので結構振動がきます。

 

動力性能★★★

 エンジンは低速から粘りを見せ、そのままネットリとシューーンと吹け上がります。基本的に回すことでパワーが出てくるタイプで、いかにもイタリアンですね。

 

ハンドリング★★★

 ハンドリングは初期応答が機敏で、ドイツ車に乗り馴れてるとビックリすると思います。ブレーキのタッチも初期応答が効きすぎですね。

 

総合評価★★★

 うーん。。なやましいです。たしかに積極的にアクセルもハンドルもブレーキも操作する人には、たのしい車と言えるかもしれません。ただ、もう少しボディ剛性と落ち着きが欲しいきもします。キャラ的にはパンダの方がおもしろいですしね。まあ、活発なコンパクトで実用性も欲しいという人にはハマるかもしれませんね。

では、動画をどうぞ!


フィアット パンダに試乗!(動画あり) 500の方がキャラが立ってる

2019-05-31 11:06:41 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

フィアット・パンダ 1.2 に試乗しました!

 

パンダといえば、イタリアの国民車とも言えるフィアットのAセグメントカー。FIAT500よりルーミーで実用性の高そうなこの1台、はたしてどんな走り味なのでしょうか?早速試乗インプレです!

 

居住性★★★

 FIAT500もサイズの割には中々の広さですが、パンダは流石にさらに後部座席が広くて快適です。乗り心地は少し柔らかめですね。内装の質感はややプラスチッキーで、デザイン性も500には及びません。

 

動力性能★★★

 イタリア車っぽい、中々活発なエンジンです!今回の試乗車はガソリン車でしたが、最近流行りのパルス系ではなく実にスムーズな回転フィールです。極低速は少しトルクが薄いのですが、回り始めると回転と連動してトルクもパワーもでてきます。回るのがたのしいエンジンですね。ただミッションが5速なので、比較的カバー領域がワイドです。

 

●ハンドリング★★★

 軽快で楽しいですね。車重も軽いので、全体的にキビキビとしたハンドリングです。追い込むとアンダーです。

 

総合評価★★★

 うーん、まあ便利な車ではありますが、走り味も質感も所有欲も断然500の方が上ですね。しっかりしたコンタパクトカーならドイツ車勢にはかないませんし、ちょっとおしゃれな実用車ならフランス車の方が満足度が高いと思います。

では、動画をどうぞ!

 

世界一のワインディングと称されるマヨルカ島のMA10でフィアット500ccに試乗!(動画あり)

2019-05-03 11:31:32 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

世界一のワインディングと称されるマヨルカ島のMA10をフィアット500C 1.2で走ってきました!

 

噂通り、低速コーナーから高速コーナーまで多彩なコーナーが絶景と共に数十キロに渡り展開されます!

これは確かに、世界一のワインディングロードかもしれません。

ちょっとフィアット500ではパワー不足ですが。。早速インプレです。

居住性★★★

外観は本当に小さいですが、じつは大人4人がギリギリ乗れる空間が確保されています。

大人二人なら余裕で、後ろにバッグも置けます。内装のデザインと質感はほんとに素晴らしいです。

乗り心地もイタリア車ならではのなめらかな乗り心地。車重の軽さも効いてますね。

静粛性も悪くなく、あまり気になるような騒音は入ってきません。もちろんエンジンを回せばその音は社内に入ってきますが、スポーティなので不快ではありません。

気軽にオープンにできるのもいいところですね。ただ、窓枠部分は残りますので、本当にオープンカーが好きな人はちょっと不満が残ると思います。

 

動力性能★★★

1.2Lエンジンは、ツインエアに比べると少しトルクが劣るかな?という気もしますが、ふけ上がりはこちらの方がスムーズです。ツインエアは頭打ち感がありましたが、こちらは問題ないです。5MTを駆使して走るのが楽しいですね。

平地では結構活発で楽しいエンジンですが、ワインディングの上り勾配は正直きついです。

 

ハンドリング★★★

あいかわらずキビキビしてて気持ちいいですね!特に街乗りやワインディングでは他にないくらい軽快な走りが楽しめます。取り回しも本当に楽で、どこでも縦列駐車できます。

 

総合評価★★★

ツインエアはちょっと物足りず、1.4LTOO MUCHかなと思っていましたので結構1.2Lに期待していたのですが、思っていたよりちょっとパワー不足の印象でした。街乗りだと全然不満がないのですが、やはり上り勾配や高速道路だと、もうちょっとパワーが欲しくなりますね。そうすると、アバルトになるのでしょうね。595は過剰でしたが、アバルトの500あたりが実はベストなのかもしれません。こちらも機会があれば試乗してみたいですね。

では動画をどうぞ!


フィアット ティーポ1.4に試乗!(動画あり) エンジンパワー以外は素晴らしいリーズナブルな車

2018-11-09 22:02:47 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

レンタカーでフィアットのCセグメントコンパクトカー、ティーポに試乗しました!

 

フィアットが久々に復活させたティーポという名前。外観は結構スポーティで立派なこの車、果たして中身はどうでしょうか?

今回はたっぷり1週間、1000km以上走ってきましたので、早速試乗インプレです!

●居住性★★★★

 まず居住空間がタップリしていますね!特に後部座席は快適です。乗り心地も最近の欧州車には珍しく、低速からダンピングを効かせるタイプなので乗り心地が良いです。高速域では逆にドイツ車のようなフラット感はありませんが、まあ許容範囲の安定感です。静粛性も高いですね。

●動力性能★★

 ここが、唯一にして最大に残念なところ。。吹け上がりもサウンドも悪くないのですが、なんというかトルクがあまりないです。高速道路でも登り坂だと全然加速しません。6MTを駆使しても厳しく、すぐ90kmくらいに下がってしまいます。平地であればそれほどパワー不足は感じないのですが。

●ハンドリング★★★

 ハンドリングは中々スポーティで悪くないですね。コーナーではアクセルオフでテールが巻き込むような挙動なので、楽しく走れます。と言っても極端なものではなく、ハイスピードでの話なので、普通に運転するレベルでも安定してます。

●総合評価★★★

 素晴らしいのは、この車が欧州だと130万円くらいから購入できることですね。マーチレベルです。その価格で立派な外観やゴルフ並みの質感が手に入るのですから、コストパフォーマンスは高いです。ただ、この95馬力しかない1.4ガソリンエンジンは結構辛いので、選ぶならディーゼルがオススメなのでしょうね。では、動画をどうぞ!


フィアット500ツインエアの5MTに試乗(動画あり) マニュアルならまあ楽しい1台 FIAT

2018-01-12 22:11:52 | フィアット/アバルト FIAT/ABARTH

フィアット500ツインエアの5MTに試乗しました!

 

以前試乗したモデルはシングルクラッチだったのですが、ツインエアのもっさりした走りとシングルクラッチの切り替えの遅さが相まって個人的にはストレスだったのですが、5MTモデルはどうでしょうか?早速試乗です!

 

居住性★★★

 外観がかなりコンパクトなので、居住空間もそれなりですね。特に後部座席は普段使いというより荷物置場です。前席は悪くないですし、内装のデザインもあいかわらずいいですね。乗り心地も普通です。

 

動力性能★★★

 5MTだとリニア感が結構マシになりますね。街中は中々気持ちよく走れるようになります。高速道路は厳しいですね。

 

ハンドリング★★★

 街中は非常に軽快にどこでも走れるので楽しいですが、ちょっと重心の腰高感があるので、高速コーナーは怖いですね。この辺りの安定感がミニと異なるところです。

 

総合評価★★

 うーーん。悩ましいです。まあ見た目に合ってるので、トコトコと街中を走るのはいいかもしれませんが、ちょっとコンパクトカーとして至らないところが少なくないですね。もちろん、日本車に比べたら運転する楽しさはあるのですが、高速の快適性はスマートより劣るかもしれません。そのあたりを納得すれば、非常にコンパクトで個性のあるいい車だと思います。個人的には上級モデルを選びます。

 では、動画をどうぞ!

フィアット500生活 (NEKO MOOK)
ネコ・パブリッシング
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