まずはフェラーリ458から試乗開始!
このモデルは嘘のように速くて操作が簡単というのが巷の噂。エクステリアは顔つきがかなり釣り目でアグレッシブですね。リアフェンダーの膨らみが実に美しい!やはりスーパーカーはオーラが違いますね、乗る前からテンションが上がります。
では、早速インプレです!
●居住性 ★★★★
コックピットに乗り込んでまず感じることが、座面が低い! これはスポーティですね。ただ、グラスエリアが広いのとフロントフェンダーが隆起しているおかげで、車体感覚はつかみやすいです。
内装は革とカーボンで覆われ、高級感があります。そして、バックミラー越しに見えるV8エンジン!気分は高まります。
エンジンサウンドはもちろん迫力があるのですが、どちらかというと音量が低めに抑えられています。街乗りは全然苦にならないと思いますが、逆に刺激に欠けますね。マフラーは交換したくなります。
イタリアンスーパーカーの特徴で、乗り心地は非常にいいですね。あたりが柔らかいのに、しっかりしてます。このあたりは経験の差を感じさせます。
●動力性能 ★★★★★
やはりフェラーリは何と言ってもエンジンが素晴らしいですね!
低速から十分なトルクを発生しつつも、レーシーなサウンドと共に、ドラマティックに高回転まで吹け上がります!
570馬力ですから、不満はあるはずもないですね。ただ、ボディ剛性が非常に高いのと、電子制御が見事なので、手におえないかんじはありません。体感的には500馬力のガヤルドと同じくらいです。同じくらいのパワーを持つムルシエラゴの方が迫力を感じました(まあ排気量が違いますが)。
●ハンドリング ★★★★★
ここも素晴らしいですね! もう思った通りに自由自在に動かせるかんじです。ノーズが軽いので少しの動作にも機敏に反応しますし、コーナリングスピードも驚くほど高いです。
足回りも、そこそこ荒れている路面の上でも綺麗にいなしてくれます。路面のギャップなどないかのようにフラットな姿勢で走ります。
ドライバーの思い通りという意味ではポルシェGT3と同じですが、こちらの方が圧倒的に軽快さを感じますので、フィーリングは大きく異なります。
●総合評価 ★★★★★
某評論家が”宇宙戦艦“と評するのも分かりますね。この車、とにかくドライバーの思い通りに走ります。しかも、それはドライバーの操作に忠実に走るというより、ドライバーがこう走りたいという意思を汲み取って、ドライバーの技量を電子制御でカバーしつつ実現する、という高度なものです。インプレッサやアウディRSがどんな環境でも速く走れる全天候型戦闘機なら、458はXウイングファイターですね。空気の存在すら感じさせない、万能な未来の乗り物、というかんじです。後輪駆動とは思えないスタビリティです。
ただ、同時にそれは物足りなさにもつながります。インストラクターが、“この車はプレイステーションみたいだ”と言っていたように、ドライバーの予想を裏切る反応が少ないんですね。なので、めちゃめちゃ速く走れますが、レベルが高すぎるが故、348の頃のようなもっと低速でもドライバーが仕事をしている感には欠けるような気がします。
いずれにしても手が届きませんが、すごい車でした。
では、動画をどうぞ!