THE TEST DRIVE!! クルマ好きによる試乗記&動画 (旧クルマ本を斬る!)

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プジョーの最上級ワゴン, 508SWに試乗!(動画あり) デザインだけで欲しくなるが、中身も素晴らしい!

2021-04-29 16:29:02 | プジョー Peugeot

プジョー508SWに試乗しました!

508はプジョーのフラッグシップモデル。SWはワゴンになります。今回試乗したのはアリュール130 BNlue HDiという1.5L4気筒ディーゼル、6MTモデルです。とにかくエクステリアデザインが魅力的なこのモデル。果たして乗り味はどうでしょうか?早速、試乗インプレです!

 

居住性★★★★

 【空間】

全長4790mm x 全幅1860mmと、ちょっと大振りなサイズですが、中の広さも中々です!全高は1420mmと低めなので頭上高はそれほどでもありませんが、後席の足元スペースに余裕があるのはさすがF Fですね。トランクスペースも530L(後席を倒すと1780L)と大容量で大型スーツケースが収納できます。

 サイズ的に取り回しが楽とは言い難いですが、ボンネットの先端は見えないものの、なんとなく位置が分かります。

 インテリアの質感も結構上々で、特にシフトノブやモニター全面の鍵盤状のスイッチは金属で出来ていて触感が気持ちいいですね。ダッシュボードのプラスチックも、ちょっと柔らかめですし、ドアハンドル周りはちゃんとソフトパッドになっています。

 i-Cockpitは相変わらずハンドルの上からメーターを覗く感じで、ちょっとメーター下面が見にくいです。メーター自体はフル液晶で、ナビモードやダイヤルメーターモード等、結構多彩です。個人的には、ナビモードにした時にエンジン回転系が昔懐かしいボビンメーターのように表示されるのがツボでした。

 

 【乗り心地】

さすがプジョー!しなやかで柔らかい猫足です。特に緩い路面のうねりを越える時は船のように安定していて気持ちいいですね。街中の凹凸も優しく吸収してくれます。ただ、ボディ剛性自体はドイツ車のように硬いわけではないので、サスで吸収できない凹凸は振動が伝わってきますが、ボディにある程度のシナリを確保している感じで全体的に不快な振動は少ないです。

またスポーツモードにすると、ちょっと硬めになります。

 

【静粛性】

素晴らしいのは、静粛性ですね!近年試乗した中ではトップクラスの静粛性です!ガラスも厚いので、かなり各所の静音に気を配っているようです。プジョー車の中では間違いなく最も静かです。

 アイドリングの振動は少し伝わってきますが、昔のようにガタガタ揺れる訳ではありません。

 

動力性能★★★★

1.5L 4ディーゼルエンジンは最高出力 130馬力(96kw/300Nmを発生。

 ノーマルモードでは、まあか不足ないトルクとパワーです。ただ、極低速トルクはそれほど厚くないので、油断するとエンストします。2000回転以上からググッとトルクがのってくるタイプです。

 スポーツモードにすると、極低速は同じですが、2000回転以上の伸びがより気持ちよくなりますね!レスポンスも良くなります。サウンド・振動ともにあまりディーゼルっぽくなく、頭打ち感も少ないです。ガソリンターボのようなフィーリングです。まあワインディングをガンガン攻めて楽しむというより、高速道路の緩やかなコーナーを、トルクバンドを合わせて気持ちよく流す方が楽しいですね。

 

ハンドリング★★★

 サイズを感じさせない、やや軽快でリニアなハンドリングです。FRのような素直さはありませんが、弱アンダーで安全な感じですね。ただハンドルが小さいので操作量が少なく済み、望外にクイックに感じます。高速域ではハンドルがしっかり自然に重くなるので直進安定性は高いです。パワステのアシスト量は各速度域でナチュラルなのは見事ですね。

 

総合評価★★★★

 ワゴンモデルが少ない中、相対的にBMWやメルセデスより安価で、快適かつ収納力の高いワゴンを出してきたのは評価できますね!この広さ、乗り心地の良さは、5シリーズやEクラス並みなので、リーズナブルな一台と言えます。

 しかもエクステリア・インテリアともに先進的で他のどのモデルにも似てない独自の立ち位置を築いていますので、刺さる人にはお買い得なモデルです。

 では、動画をどうぞ!

主要諸元

全長:4790mm

全幅:1860mm

全高:1420mm

エンジン:1.5L 直4ディーゼル

出力:130馬力、300Nm


アウディA3 スポーツバック 40 e-tronに試乗! (動画あり) 中々良い高級コンパクトカーだが価格がネック

2021-04-23 09:03:27 | アウディ AUDI

アウディA3 スポーツバック 40 e-tronに試乗しました!

アウディA3は1.L直4ガソリンターボエンジンにモーターを組み合わせたPHVモデルです。ゴルフGTEの技術を多用したこのモデル、果たしてどんな乗り味なのでしょうか?早速試乗インプレです! 

 

居住性★★★★

 内装はもはや1世代前のデザインですが、落ち着いていて質感も高く上質ですね。

静粛性もかなり高く、風切音もロードノイズもほとんど聞こえてきません。ちょっと18インチタイヤの影響か、空洞共鳴音(ホワーーーンという感じの音)が気になります。

 乗り心地は、タイヤサイズの割には快適でフラットライドが楽しめます。段差のショックの角は丸められており、コンフォートは特にその傾向が強いです。ダイナミックでは多少固めになりますが、不快ではありません。

 居住空間はこのサイズとしては広く快適で、特に後席は足元も広めです。バッテリーは後部座席の下に収納されているので、居住空間を圧迫していません。

 

動力性能★★★

 まずはコンフォートモードで加速。停止からの加速は、モーターが気持ち良くスピードを乗せてくれますね。すごくパワフルというかんじではなく、必要十分というかんじです。中間加速もそっと必要な力を添えてくれるかんじ。

 ダイナミックモードでは、素のA3より力強いですね。特にレスポンスが鋭くなり、ノートのe-powerのようにアクセル操作だけで結構加減速ができるようになります。エンジン+モーターの加速は200馬力相当なので、結構スポーティーです。 

 バッテリー容量が大きく、50kmくらいまでEV走行ができるのはすごいですね。

 

ハンドリング★★★

 しっかりしたリニアな感触ですね。高速コーナーも安定しています。気持ちスポーティなかんじですね。掌に伝わる感触は、FRB MWの方が優れています。

 

総合評価★★★

 アウディらしくバランスのとれた車でした。不満点は少なく、このサイズの中では走りも内装も高級車といっていいと思います。EVのみで最大50km走れるのもいいですね。最高速も120km/hまで出るそうです。200V電源なら3時間で充電できるのも強みです。

 では、500万円出すか?と言われると、ちょっと二の足を踏みますね。。それなら他のモデルを・・となりがちだと思います。同じPHEVならBMW330eの方が上質さも走りの楽しさは上ですし、アウトランダーPHEVの方が室内は広く快適だと思います。

では、動画をどうぞ!

 

SPEC

全長:4311mm

全幅:1786mm

全高:1426mm

動力:1.4L 4ガソリンターボ+モーター

出力:204馬力、350Nm

車重:1630kg


アリエル アトム300に試乗!(動画あり) ホンダ シビック タイプRのエンジンを搭載した最強のライトウエイトスポーツカー!

2021-04-16 09:48:31 | アリエル Ariel

アリエル アトム300に試乗しました! 

アリエルアトムと言えば、そのフレームパイプ剥き出しのボディとF1のようなノーズが、只者ではない感を醸し出しまくる、知る人ぞ知る本気のスポーツカー。その中でも300はシビックタイプR2LVTECエンジンにスーパーチャージャーで武装したガチのモデル。前回はハイスピードコースでの試乗でしたが、今回はよりコーナーの多いショートコースで試乗しましたので、より進化が試されると思います。果たしてその実力は?早速、試乗インプレです!

 

居住性★

 あいかわらず、人が居座るのに最低限の環境しかありません。それがいい、とも言えますが。シートも調整できないので、クッションを挟んで対応します。ただ、乗り心地自体は、そんなに悪くありません。

 

動力性能★★★★★

 あいかわらず途方もないパワーですね!低速ギアで引っ張ると、恐ろしいほど加速します。が、吹け上がり自体はリニアなので、手を焼く感じではないですね。今回はちょっとギアを高めにキープして走りましたが、それでもスーパーチャージャーがかかった時は、700馬力クラスの加速が体感できます。

 

ハンドリング★★★★★

 ここがあいかわらず異次元ですね。ABSがないのでブレーキングには気を使いますが、まあよく止まります。そしてコーナーが普通のスーパーカーとは全然違いますね。車の重さというものを全く感じさせません。どんなスピードでも、ハンドルを切っただけグイグイ曲がります。特に中低速コーナーはその傾向が顕著です。ただ、車重が軽いことに加えてサスもストロークに余裕があるので、キレすぎて怖いという感じはないです。リニアですね。458イタリアの方が感覚的にはキレるイメージです(まああれば電子デバイスのせいですが)。

 

総合評価★★★★★

 あいかわらずサーキット最強ですね。ショートコースなら、どんなスーパーカーも寄せ付けない、別次元の速さです。これに勝てるのは、市販車ではラディカルやBACモノくらいでしょうかね。これだけ軽いと、ミドシップならではの滑ったら止まらないような感覚とも無縁です。軽いので、そもそも滑る気がほとんどしないです(コーナー途中でアクセルを不用意に全開でもしない限り)。軽いという点ではスーパー7も似てますが、あっちの方がまだ挙動に余裕があって楽しめるかんじです。

 では、動画をどうぞ!


【過去動画発掘シリーズ】 日産 ティアナに試乗!(動画あり) 2.3L V6エンジンは中々快音だった

2021-04-14 16:37:42 | 日産 Nissan

HDDの奥から発掘した過去動画シリーズ、今回は2007年に試乗した日産のFFフルサイズセダン、ティアナです!

セフィーロの後継車種で、のちにティーダやブルーバードシルフィにモダンリビングテイストの内装が受けつがれましたね。

最終型は今見ると結構カッコいいデザインです。

2.3L V6エンジンは今聞いても結構スポーティなサウンドです。

当時のインプレッションは下記通りです。

 

●良い点
日本版ジャガーと言ったら褒めすぎか。しかし、独自の世界観を持つモダンなインテリア、しなやかな乗り心地、繊細な吹けあがり等、一つの世界を作り上げている。もちろん世界のディープさではジャガーに及ばないが、スタートとしてはいい方向にある。

●悪い点
米国アルティマそのまんまのエクステリア。リアサイドウインドウのエンド部分のデザイン性は高い。が、もうちょっとインテリアに負けないエクステリアが欲しい。

こんな人にオススメ
セダン冬の時代に気を吐く数少ないオススメの1台。日産はこの車種を大切に育てて欲しい。プリメーラの悲劇を繰り返さないように。。。

 

では、動画をお楽しみ下さい!

 

 

 

 


シトロエン C4スペースツアラー(ピカソ)に試乗!(動画あり) この開放感はまるで宇宙船!

2021-04-09 16:00:03 | シトロエン/DS Citroen/DS

シトロエン グランドC4  スペースツアラーに試乗しました!

C4スペースツアラーはシトロエンの5人乗りミニバンで、日本ではピカソと呼ばれているモデルです。ミニバンながら流線型のデザインが特徴的なこの車、見晴らしの良さでも評判です。果たしてどどんな乗り味乗り味なのでしょうか?早速試乗インプレッションです。

 

居住性★★★★

 まず驚かされるのが前席の視界の広さ!!

視界の上端まで窓ガラスです。こんな車は乗ったことがありません。

ピラーも2つに分かれていて人t一つ一つが細くなっています。この視界はまるで宇宙宇宙船のようでようですね!ホンダフィットをさらにぱパノラミックにした感じで圧倒的な開放感が味わk味わえます。

 乗り心地も柔らかくて快適ですね。全体的に当たりが柔らかいのですが、芯はしっかりしている感じで、低反発枕のようです。ただボディ剛性はそれほど高くないので、大きめの衝撃はボディが揺れるのが分かります。

 静粛性もいい方ですね。外からの音は抑えられています。他方、基本設計が2013年と古い車なので、ディーゼルエンジンが1世代前の感じでアイドリングから低音が入ってきます。うるさすぎるということはありませんが、昨今のガソリンかディーゼルか分からないという静粛性はありません。

 見切りは残念ながらそれほどよくはありません。フロントガラスの下端が思ったより高い位置にあるため、ボディの先端は見えない上、全長も4600mmなのでちょっと慣れが必要です。

 インフォテイメントモニターは10インチと7インチの大型モニターを2つ備えるというかなり個性的な作りです。ナビ等は見やすいですね。インパネのデザイン・質感共にフランス車らしくモダンかつ落ち着いた感じです。

 

動力性能★★★★

 あまり特徴的なところはなく、低速からドカンとトルクが出るわけでも高回転まで回るわけでもありません。ただ、全般的に十分なトルクが出ており、回せば必要十分な加速を味わえます。

 

ハンドリング★★★★

 マイルドな味付けですね。中立付近の遊びは大きめですし、ハンドルを切りたしていっても穏やかに回頭していきます。でも、不思議とロールはしません。低速ではスッとノーズが動きますし、S字コーナーでも地面にじわっと染み入るように吸い付きます。ここは国産ミニバンと大きく異なるところですね。重心が低い感じの挙動です。

 

総合評価★★★★

 ハマる人にはハマる、個性の強いミニバンです。

まずこの開放感は唯一無二ですね。スターウォーズのミレニアムファルコンのコックピットのような感覚です。また後部座席も座面が高く空間・視界ともに良好なので、三列目以外は快適な旅が楽しめます。

 また走りもドイツ車のガッシリ感とは違う、しっとりしたしっかり感がありますのでドライバーは退屈しないでしょうし同乗者も疲れが少ないと思います。シートのできもよく、包まれ感があります。

 他方、価格は400万円以上となかなか高価ですし、オラオラ感は全くないです。スライドドアもありません。ただ高年式の中古車が200万円くらいで買えるのは魅力的ですね。

 他にはない唯一無二のミニバンです。気になる方は、ぜひ一度見に行かれることをオススメします。

 それでは動画をどうぞ!


シトロエン C4カクタスに試乗!(動画あり) 乗り心地最強!これぞハイドロの正当後継車だ!

2021-04-02 09:23:13 | シトロエン/DS Citroen/DS

シトロエンの2代目C4カクタスに試乗しました!

 初代カクタスはそのデザインで鮮烈なデビューを飾りました。シグニチャーライトを上部に設置し、下部にライトを備えることによりフロントにシャープな印象を与え、その後のシトロエンの統一的な顔になりました。またサイドのエアバンプは個性的かつ実用性も兼ねそろえた素晴らしいアイデアでした。2代目は、より洗練されたデザインながら、ハイドロの再来とも言われる特殊なサスペンションを装着!果たしてどんな車なのでしょうか。

 今回はガソリンの1.2Lターボ ピュアテック1106MTに試乗しました。早速試乗インプレです!

 

居住性★★★★

 乗り込んでまず驚くのが、結構天井が低い!

シートを1番上にすると天井がかなり迫ってきます。私は結構シートを高めにして見切りをよくしたいタイプなのですが、今回はさすがに下げました。

フロントの見晴らし自体は普通ですが、Aピラーがちょっと太めかつ角度がついてて見切りをスポイルしています。リアガラスも小さいのでCピラーの資格は多め。デザイン重視ですね。

 インパネのデザインはかなり凝っています!

まずメーターがデジタル式のスピードメーターしかなく、タコメーターはありません。ちょっと不便です。

 7インチのタッチ式インフォテイメントモニターが標準装備なのは嬉しいですが、エアコン操作もここでするのはめんどくさいですね。

 助手席側のダッシュボードは旅行鞄のようなデザインでかなり凝ってますし、内部スペースも広いです。ドアレバーも革の取っ手のようなデザインでおもしろいです(実際はハードプラスチック製です)。肘掛けはかなり小さいので使いづらいです。

 オプションのアドバンスコンフォートで用意されるシートの出来はいいですね!あたりも柔らかく、体圧分散も素晴らしいです。全然疲れません。サイズも大振りです。

 後部座席は、シートが少し高くなっているので見通しは悪くないのですが、天井が結構近いです。膝前空間は拳1つ以上あり、シートも快適、しかもフエルト生地のような表面の質感もいいですね。

 静粛性も悪くはありませんが、高速道路等では並走する車のエンジン音がそこそこ聞こえます。

 さて、最大のハイライト、乗り心地ですが、これがいいんです!

C5エアクロスの時は、懐のかなり深いバネサス、という感じでしたが、

こちらはハイドロっぽい流体感があります!

 段差や凹凸をまろやかに舐めすような感触です。ボディが常にゆっくり揺れてるように感じるのも往年のハイドロっぽいです。大きすぎる鋭い突起や穴は、さすがにサスのキャパを超えると振動を伝えてきますが、角は丸められています。高速コーナーで路面がうねるようなシチュエーションは最高で、波を切り裂くボートのように滑らかに走ります。

 

動力性能★★★★

 これが予想外に活発なんです!1.2Lターボエンジンは110馬力しかないはずなのですが、低速からトルクフルで、しかも、おそらく2000回転を超える辺りでググッと伸びます!見た目からは想像できないくらい楽しいエンジンです。高速道路も余裕で、6速でトルクに任せてダラっと走ると、大海を行く船のような気持ちが味わえます。

 

ハンドリング★★★★

 ここもいいですね!キビキビした感じはありませんが、高速コーナーでロールをせずに曲がって行く感覚は、まさにハイドロのそれ。ただ、ブレーキングでは結構ノーズダイブします。全ての挙動が、ネトッとした足回りがスライムのような粘着力を感じます。

 

総合評価★★★★

 いや、久しぶりに個性的な車を運転できました!

この足周りは楽しすぎますね。ボディ剛性が高くないので、足の許容範囲を超えたときのショックが残念な感じですが、こんな風にウォーターベッドのような感触の足回りは中々ないです。C3C5も柔らかいですが、感触が違います。

 内外装も個性的ですしね。今、ハイドロに乗っていて、乗り換える車が中々ないと嘆いているオーナーの方、とにかく個性的な車に乗りたい方、オススメです。では、動画をどうぞ!