マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

尊敬

2006年05月14日 | PTA

以前、講演で聴いた内容です。

……世界の中学生を対象にアンケートを取りました。 「あなたは学校の先生を尊敬していますか?」

この問いに、「尊敬している」 と答えた比率。 世界第1位は韓国の 84.9%でした。 アメリカ合衆国82.7%、北京82.3%です。 そして日本の中学生。

最下位です。 わずか21%でした。 今の日本で、学校の先生が尊敬されない理由も色々あるでしょうし、先生方にもいろんな方が居られますから、最下位を問題重視すべきだと言っているのではありません。

私(講演者)が懸念していることは、人を尊敬できない子ども達が成人した時に、他の人に尊敬されるような大人に育つのだろうかという心配です。

尊敬とは人を愛する心です。 尊敬とは心の太陽のようなもの。 向上心の表れです。 人を愛し、人を尊敬して、立派な人物になりたいと思う心が、夢を育て、高い志を持たせ、向上心を奮い立たせます。 本当に日本の将来が心配でなりません……

以前、小学生への問いを記載したことがあります。 「神様が、あなたの願いを三つかなえてくれるとしたら?」 の問いに、『両親の健康と幸福』 を願う小学生の比率。 日本では皆無に近く、アジアの国々では、ほぼ全員が願うという事実。

両親の健康・幸福など考えもせず、学校の先生を敬うことも出来ず、そして最大200万人とも言われる引きこもり。

この国の行く末はどうなるのか?

ある先輩との会話。 「俺達が子どもの頃、先生に殴られて親に言ったことあるか?」。 「無い。 絶対言わなかった。 言ったら親からも殴られるから」 。

禁止している携帯電話を学校に持ってきた中学生を叱って30分間正座させた教師が処分を受けたと報じる、最近の新聞。

こんな国で、「学校の先生を尊敬できますか」 と問うこと自体が無意味では? そう考えます。 でも、諦めてはいません。 教育基本法を見直そうとする国でもあるからです。 そして、教育の現場で、少しでも良くしようと努力する先生と親の姿を見るからです。

机上論でなく現場を知って、国家百年の大計を作る気概にて教育基本法を改定していただきたいと切に願います。