マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

マンションのチェック

2006年05月19日 | マンションの管理

分譲マンションは、自分の居室だけが資産ではありません。 共用部分(居室以外の殆ど全て)と一体になって資産が形成され、価値が計られます。

従って、共用部分をチェックして適切なメンテナンスをすることは、快適性を維持するだけでなく、自分の資産を守る上でも大切なことなのです。

自分たちでチェック出来るポイントを教えます。

外壁。 タイル部分は、タイルの剥がれや大きなひび割れの箇所がないかを見ます。 塗装部分は、塗装の激しい剥がないか、ひび割れの部分から白いチョーク跡のような汚れや錆の汚れがないかを見ます。

チョーク跡は 「白華現象」 と呼ばれ、コンクリートのカルシウム分が溶けて流れ出して化学反応を起こしたものです。 コンクリートがもろくなっていることを示します。

一方、錆の汚れは、中の鉄筋が錆びてきた恐れが大きいのです。

ひび割れは、コンクリートの中性化や鉄筋腐食をもたらします。 一般には、0.2㎜以下は許容範囲内と言われます。 幅が0.5㎜以上で内部に深く切り込んでいると、要注意です。 ひび割れ箇所は、継続チェックが必要です。

バルコニーのフェンスや階段の手すりなど、鉄製の部分が錆びたりグラグラしていないかもチェックポイントです。

屋上点検は、雨が降った後が最適です。 大きく膨れた箇所や、大きな水たまりができていないか、剥がれた箇所やひび割れはないかをチェックします。

こうして自分たちでチェックして、不安な箇所が発見されたら専門家に相談しましょう。 マンションに詳しい建築士などが良いでしょう。