全国民生委員自動委員連合会の冊子から抜粋します。
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副題は、『つながりが切れゆく社会』 です。
1.孤立し、疎外された地域住民
現代は複雑で重度化した課題を抱える人が増えています。 問題が起きるのは決して特別な家庭に限らず、誰でも陥ってしまう可能性があるのです。 些細な家庭内のトラブルが大きなストレスとなって、高齢者虐待や児童虐待、ドメスティック・バイオレンスなどの暴力や、うつ状態など精神面の不安定さを引き起こすなど様々な問題へと発展することもあります。
結果として、生活上の問題が顕在化しないまま、事件や事故が密室の中で起きることもあります。 児童虐待や高齢者虐待、介護心中、孤独死や自殺など地域社会のサポートがあれば命を落とさなくてすんだかもしれない事案が後を絶ちません。
不登校や引きこもり、その他様々な課題を抱える人々は、周囲の支援を拒否することもしばしばあります。 そうした人々の心理状況として、支援を受けること自体が簡単には出来ないのです。 地域住民や専門職の関わりそのものを拒否する人々が存在することは地域の課題でもあります。 日頃から地域住民同士が交流を深め、信頼関係を積み重ねていくことが不可欠です。
さらに、社会福祉制度の狭間にあって、かつ専門職でも発見できない故にサポートを受けることが困難な非ちびとがいます。 このような人々を地域のなかでどのように発見しサポートしていくのか。 制度の拡充や新たな支援の仕組み創りも含めて、地域でしかできない支援を考える必要があります。
2.日本人の意識が変わりつつある社会
若者の転職や非正規就業が増え、フリーターが社会問題になっています。 フリーターの人数は10年前より倍増し、未婚者も多い傾向にあります。 非正規雇用者の年間収入は 50~99万円が最も多くなっています。 近年ではワーキングプア(働く貧困層)といわれる低所得の問題も注目されています。
さらに、一人暮らし高齢者や児童など社会的に弱い立場の人々を狙って金品や命を脅かす事件が多発しています。 面白半分に児童に危害を加える事件や一人暮らしで判断能力が不十分な高齢者や障害者を狙って高額商品を売りつける悪質商法などの被害が頻発しているのです。
本来、その人権を尊重して支援や見守りを受けるべき人たちが、心ない事件の犠牲になっているのです。
あらためて3年間の任期を頂きました。 地域の一員として、子どもや高齢者をサポートしていく所存です。
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