ある経営者から伺った話です。
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思うことがあって会社のトイレ掃除を始めました。 「社長は何を始めたのだろうか?」 と訝しむ雰囲気はあっても、誰も手伝おうとはしません。 もともと、思い付きで何かを始めては途中で止めてしまう経営者だったのです。
そのときに鍵山相談役の講話を聴く機会があったそうです。 鍵山さんも一人でトイレ掃除を始めました。 そして、協力者が現れるまで実に13年の歳月が掛かったそうです。 その間、鍵山さんの掃除する手を跨いでいく社員、わざわざ掃除の終わったトイレで用を足す社員も居たそうです。
この話で挫けそうな心を励まして一人でトイレ掃除を続けました。 いつの日か成果がでるはずだ。 そう信じて。
三ヶ月ほど経った頃、トイレ掃除をしている経営者に社員から声が掛かりました。 「やった。 鍵山さんが13年掛かったことが三ヶ月で出来たぞ!」 とっても嬉しい瞬間でした。
ところが。 その社員が言ったのは、「社長、そんなことする暇があったら仕事してください」 という言葉だったのです。
この経営者はどうしたでしょうか?
「ええい、もう止めた」 こう言ってトイレ掃除を止めたのです。 『やっぱり…』 そんな雰囲気が社内に広がるのが判りました。
しかし、ここで鍵山さんの話が甦ったのです。 数日考えて、トイレ掃除を再開したのです。 そして続けました。 一年経たないうちに、社員全員が朝から掃除をするようになったのです。 もちろんトイレの掃除も含めて。
そこに至るまでには、何人かの社員が辞めました。 前述の 「社長、そんな暇があったら…」 と言った社員も含めて。
現在は、訪れてくる人々が驚くほど明るい元気な職場になっているそうです。
終始一貫やってやってやりぬくこと。 その大切さを教えられました。
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