マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

自分勝手

2006年05月22日 | PTA

各高校では新年度の総会や理事会が開かれ、席上、17年度の進路実績も報告されています。 日頃より、生徒の意向や適性を考えて指導して下さる教職員の方々に深く感謝申し上げます。

進路指導と生活指導には密接な関連があります。 そう考えています。

ところが、「自由」 とか 「個性の尊重」 などという言葉に教師が束縛され、満足に指導が出来ていません。 ならぬものはならぬ、と教えられる最後の機会が高校生です。 決めごとに理屈は無いのです。

禁止している携帯電話を学校に持ってきて使用する生徒に対して体罰と正座を課した教師が処分を受けた…

この記事を報じた新聞は、何度も読み返しました。 書き間違えか読み誤りかと思ったからです。 そして、間違いでも誤りでもなかったのです。 教育基本法をどうするとかいうレベルではありません。 明らかに、この国は病んでいます。 

親は子どもの 「良き理解者」 となってしまい、規範や道徳、倫理観を教えることは出来ません。 教師は訴えられるのを恐れて厳しい指導が出来ません。

給食費を払っているのに 「いただきます」 と唱和することは間違っている。 そう怒鳴り込んでいった保護者と、「もっともです」 と受け止めて 「いただきます」 と言うのを止めた学校と…

悪質な冗談としか思えませんね。 しかし、最近、関西で起きた実話です。

「自由と責任」 の誇大解釈で、「自分勝手」 が 「個性」 と混同されてしまいました。 子ども達は、家庭で徹底的に甘やかされ、学校で適切に指導されないまま成長していきます。 当然な結果として、無気力で自分勝手な人間が増え続けています。

尊重すべき個性などあるのか。 先ず、人間としての道(倫理など)を身に付けた上で論ずるべき課題ではないのでしょうか。

PTAの活動をしてきて、今、感じていることです。


三男と入院

2006年05月20日 | 子育て

先月末から入院していた時、3日遅れで三男も同じ病院に入院してきました。 同じ肺炎で。

身体はとっても大きいけれど、まだ中学1年生なので、小児病棟に入りました。 ベットの寸法が足りるかどうか看護婦さんが心配したそうです。 どうにかサイズが間に合って、 「これで、子供用のベットが176㎝までは大丈夫って分かったね」 と話していたそうです。

2フロアー下の病室なので、ときおり様子を見に行っても、たいてい寝ています。

談話室に身長計があり、起床して直ぐに計ってみると、3㎜ほど伸びています。 「五〇代になって身長が伸びた!」 と驚いてましたが、しばらくウロウロしてから再計測すると、元の身長です。

なるほど、寝ていると一時的に伸びるけど、起きてる間に自重で縮むんだな、と納得しました。

しかし、寝てばっかりの三男は、どう見ても実際に伸びているみたいな感じ。 数日間で一段と成長して退院したと思います。

中学校の同級生が、やたらと見舞いに来てました。 三男の病室に居る時、6人ほど入ってきて、たまらず部屋を出たら、更に3人がエレベーターから出てきました。

家では ぶっきらぼうですが、友人は多いんだなぁ、と妙に納得させられました。 短い期間の親子入院の一コマです。


マンションのチェック

2006年05月19日 | マンションの管理

分譲マンションは、自分の居室だけが資産ではありません。 共用部分(居室以外の殆ど全て)と一体になって資産が形成され、価値が計られます。

従って、共用部分をチェックして適切なメンテナンスをすることは、快適性を維持するだけでなく、自分の資産を守る上でも大切なことなのです。

自分たちでチェック出来るポイントを教えます。

外壁。 タイル部分は、タイルの剥がれや大きなひび割れの箇所がないかを見ます。 塗装部分は、塗装の激しい剥がないか、ひび割れの部分から白いチョーク跡のような汚れや錆の汚れがないかを見ます。

チョーク跡は 「白華現象」 と呼ばれ、コンクリートのカルシウム分が溶けて流れ出して化学反応を起こしたものです。 コンクリートがもろくなっていることを示します。

一方、錆の汚れは、中の鉄筋が錆びてきた恐れが大きいのです。

ひび割れは、コンクリートの中性化や鉄筋腐食をもたらします。 一般には、0.2㎜以下は許容範囲内と言われます。 幅が0.5㎜以上で内部に深く切り込んでいると、要注意です。 ひび割れ箇所は、継続チェックが必要です。

バルコニーのフェンスや階段の手すりなど、鉄製の部分が錆びたりグラグラしていないかもチェックポイントです。

屋上点検は、雨が降った後が最適です。 大きく膨れた箇所や、大きな水たまりができていないか、剥がれた箇所やひび割れはないかをチェックします。

こうして自分たちでチェックして、不安な箇所が発見されたら専門家に相談しましょう。 マンションに詳しい建築士などが良いでしょう。


地域包括支援センター

2006年05月18日 | 民生委員

民生委員制度の源は 「済世顧問制度」 。 来年は、その制度の創設から90年目にあたります。

子育てに悩む親の支援や健全育成を目指して、平成6年に 「主任児童委員制度」 が創設されました。

一方、平成12年に 「介護保険制度」 が開始され、本年度には 「障害者自立支援法」 が施行されました。

そして、この4月1日から、「地域包括支援センター」 が設置されました。 八幡西区内には6ヶ所が設置されています。

小学校区の単位で、高齢者とその家族を中心にして、医師・福祉協力員・民生委員・地域住民・ケアマネジャー・サービス事業者などが支えていきます。 そして、5~6の小学校区に一つ設置されるのが、「地域包括支援センター」 です。

その主な役割を述べます。

ⅰ.高齢者の総合相談窓口(保健・医療・福祉)

ⅱ.高齢者の権利擁護と虐待防止

ⅲ.介護予防マネジメント

ⅳ.関係機関や地域とのネットワーク構築 …等です。

社会福祉の形態も大きく変化しようとしています。

多くの社会問題を抱え、人間関係が希薄になっている中で、昨年4月に 「個人情報保護法」 が施行されました。 民生委員・児童委員は、これまでよりも一層信頼されるような日常活動が求められています。

5月は、区の民生委員総会や主任児童委員役員会、役員研修など行事が多い月です。 少しハードですが、より住みやすい地域を目指して、活動したいと思います。


分譲マンションの自治会

2006年05月17日 | マンションの管理

分譲マンションには必ず管理組合が設立されています。 では、自治会はどうでしょうか?

管理組合があるから、自治会は要らないのでしょうか?

 

それぞれの機能は異なります。

 

マンションの快適性を高めるよう維持管理する機能が 「管理組合」 です。

 

一方、マンションを含めた地域を住みやすくするために行政に要望を伝えたり、住民交流のための催しを開いたりするのが 「自治会」 です。

 

「管理組合が自治会的な機能を持てば良いのでは?」 という声も聞きます。 しかし、管理組合と自治会は別個に持つことが必要です。

 

何故なら、地域としての要望は、管理組合名では受け付けてくれず、自治会名なら受け付けるという自治体が殆どだからです。

 

地域の催し(餅つき大会、祭り)など住民のコミュニティ活動に関しても同様です。 自治会の主催であれば活動費を助成する自治体は多いのですが、管理組合として実施する場合に助成措置を行う自治体は無いのです。

このように、快適な生活を目指すためには、管理組合と自治会は、「クルマの両輪」 のような機能を果たすのです。

 

しかし、現状では、マンションの住民や管理組合に対して、自治会の設置も含めたコミュニティ促進をサポートするような管理会社は殆どありません。 むしろ、住民同士の意思疎通が促進されないように考える管理会社が多いのです。 その方が、委託業務を履行しやすい、即ち、誤魔化しやすいからです。

 

自分たちの生活です。 自治会設置など、住みやすい環境整備を実行されることをお勧めします。 地域自治会の役員さんや、経験豊富なマンション管理士などに相談されてはどうでしょうか?