今回は、李朝の白磁の皿です。
径 16.1cm、底径 5.9㎝、高 4.4㎝。李朝中期。
表も裏も、なかなか味わいがあります。
目跡は、表、裏に5個ずつ。
釉薬が少し青味がかっていて、青白磁のような品です。
表、裏とも、所々に緋色が出ています。
よく見ると、緋色部にはピンホールがあるので、これはいわゆる雨漏りですね。
さらによく見ると、皿の右半分で青味が強くなっています。
裏側もやはり、右半分の青味が強くなっています。釉薬を二度掛けしているのですね。
これは、肩身変わりではありませんか。
雨漏りに肩身変わり・・・・これだけ役者がそろっているのですから、皿から夏茶碗に昇格させねばなりません。
ついでに銘も・・・「雨宿り」・・・急な夕立ちで、木陰に身を隠す(^.^)
蝉しぐれ 蒼空うつす 茶碗かな 遅生