木彫の李朝面です。
右:縦 27.3㎝、横 14.7㎝、厚 6.3㎝。重 416g。
左:縦 26.8㎝、横 14.2㎝、厚 5.8㎝。重 324g。
李朝面ということで購入した品です。
雑誌などに載っている李朝面は、ひょうきんで大らかです。しかし、このような正統李朝面は非常に稀少で高価です。祭礼に使われる面が多く、終わったら燃やされるのが常だからです。そんな訳で、100個ほどある故玩館の木彫面の中で、正統李朝面は一個もありません。貧乏コレクターとしては、やむを得ず、ニッチな李朝面の入手と相成った次第です(^^;
右:
左:
二つの面は、非常によく似ていますが、右の面の方が、やや大きく少し重いです。多分、右が男面、左が女面だと思います。2面でペアでしょう。
面の裏側には、白い線が意味ありげに伸びています。
これは何?
表の赤い塗りが剥げた部分には、白い下塗りが現れています。
裏面に伸びていた白線は、表側の下塗りをした時に、余分の白塗料が目から裏側へ流れ出たものでした。
この面は非常に変わった点が一つあります。それは瞳です。
世界中の仮面は、大きく二つに分類できます。目が開いている物と閉じている物です。人間が顔に着ける面のほとんどは前者です。ところが、今回の面は、目が開いていますが、その中に瞳を彫ってあるのです。
両面とも、怒っているようにも笑っているようにも見えます。いずれの表情も、瞳があるので、リアリティがあります(^.^) ・・・・・・・・
などと言っているのは人間の都合だとばかりに・・・・
😜アッカンベー😜