高麗青磁の茶碗です。
発掘品です。
非常に薄造りで、軽い品です。
径 17.2㎝、高台径 5.8㎝、高 6.6㎝。重 232g。高麗時代。
全体に肌がカセています。
大きな釉剥がれがあります。日本ではお目にかかれないような土が見えています。景色といえなくもない(^^;
あちこちに、表面が不自然な所があります。上の写真では、丁度6時の所がざらついています。すわ、巧妙な直しか!?
爪で根気に擦っていると、少しずつ削れてくるではありませんか。その下は、カセたなりにも釉薬が。どうやら、発掘時の土錆がまだ残っているようです。
重ね焼きの跡もダイナミックです。
肌はあれていても、細かいジカンはそれなりに美しい。
育て甲斐のある茶碗とみました(^.^)
これから毎日お茶をたてれば一年後には・・・・・・・それまで、根気がもつかどうか(^^;
それにしても、朝鮮陶工の轆轤の技は凄いですね。
茶碗とはいえ、元々は雑器。こんな物を、人々が日用に使っていたとは驚きです。さらに、この華奢な器が土の中から無事な姿で日の目をみたのも驚きです(^^;
やはり、育ててやらねば(^.^)