高麗青磁の筒碗です。
口径6.8㎝、胴径7.2㎝、高台径5.4㎝。高麗時代(?)
この品も、相当昔、先回の白磁台皿と同じく、骨董屋の顔つなぎに入手した物です(^^;
今出来の品でないことは確かですが、正確な時代は不明です。
透明感のあるモスグリーンの青磁です。写真では見ずらいですが、全面にジカンがあります。
底には、ガッチリとした目跡が3個。以前紹介した高麗青磁油壷と非常によく似ています。石目跡といわれる目跡です。これ位の大きさの器には、3個が定番です。ただ、油壷より、今回の筒碗の胎土は鉄分が多く、青磁釉の薄いエッジ部には、胎土が透けて見えます。大げさに言えば、紫口鉄足(底は全面施釉で、畳付は見えません)(^.^)
今回はじめて気が付いたのですが(^^; 側面は細かい面取りになっています。20枚の面にまたがって、10枚の連弁紋が刻み出されています。
連弁紋の中央には、蔓草のような模様が陰刻されています。
口も少しだけ絞られていて、なかなか芸が細かい。
手に馴染む形と大きさなので、私専用の湯飲み茶碗にしました。
半年ほど使用しました。が、元の普段使いの湯飲みにカムバック。
少々、重かった(^^;