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
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どこから読んでも佐野洋子。姐御風童女の魅力的な過激発言にはげまされ、不思議な元気に出会える本。
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きれいごとばかり言っている人・・・若い頃はもしかしたらいい人?なんて思っていたこともあったかも知れないけれど、この歳になると、何言ってんだか。
そういう世界にだけ居る人はきれごとを言っていてもよろしいのです。が・・・そんな特殊な場所にはいないからね・・・
心がきれいな人と、きれいごとを言う人は・・・違うから・・・と誰でもわかっていることを言ってみたりして。
それにしても子供の頃の事からずっと覚えているのがすごいっ!
「まえがき」のかわりの自問自答が素晴らしく面白かった。
◆使ったことのあるいちばんひどいあなどりのことばはなんですか
あら~と言ってしまった。ふふふ・・・
「野々宮」は「天使のお道具」を運ぶ
お嬢様方の話・・・大笑い
天気のほうが偉いのである
そう、子供の頃履物投げてやっていた。ちょっと違うっぽい!とか言って、もう一回・・・天気予報は必要なかったんだね。
理想の子供なんか一人もいない
小学校三年生の時に十八歳の女の代用教員に出会って佐野さんは佐野さんになったらしい。
わかるような気がする。そっかぁそれがきっかけ・・・
楽しかったぁ~~~
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読み終わって あとがき 読んで、欠陥商品ねー・・・「この世はみにくく、めちゃくちゃでくそいまいましいが、しかし、限りなく優しく美しくおごそかに、衿を正してひれ伏したい程素晴らしい。」息子さんとの会話もいいなぁ~
と、ページをめくったら解説が 群ようこさんだった。そうそうわたしもそこに食いついたのだ。と・・・得した感じ。

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