内容紹介
たった一人になった。でも、ひとりきりじゃなかった。
両親を亡くし、大学をやめた二十歳の秋。 見えなくなった未来に光が射したのは、 コロッケを一個、譲った時だった――。
激しく胸を打つ、青さ弾ける傑作青春小説!
母の故郷の鳥取で店を開くも失敗、交通事故死した調理師の父。女手ひとつ、学食で働きながら一人っ子の 僕を東京の大学に進ませてくれた母。――その母が急死した。柏木聖輔は二十歳の秋、たった一人になった。 全財産は百五十万円、奨学金を返せる自信はなく、大学は中退。仕事を探さなければと思いつつ、動き出せ ない日々が続いた。そんなある日の午後、空腹に負けて吸い寄せられた商店街の総菜屋で、買おうとしていた 最後に残った五十円コロッケを見知らぬお婆さんに譲った。それが運命を変えるとも知らずに……。
そんな君を見ている人が、きっといる――。
読書備忘録
母の立場と言っても、いなくなっちゃっているから何とも言えないと言って・・・なんで大学辞めちゃったのー!奨学金はいろいろと方法はあったのに・・・でも、やめたからこのお話になったわけで・・・
いい子だったから、周りの大人に恵まれた。
あとあとお世話したからと変な親戚が現れるけれど、それもまたいっときはいい人だったわけでね。
幸せになってね。と願わずにはいられない。
わさわさ読んだ。
★★★★☆