内容(「BOOK」データベースより)
就職活動に失敗し心がぽっきり折れた小夜子は、ふらりと通夜に立ち寄る。会場には香の匂いとお経、木魚のリズム、そしてすすり泣く声が。そこには奇妙な老婆がいた。通夜を渡り歩き遺族を慰める「通夜女」だと彼女は名乗る。さまざまな葬儀を通夜女と訪れるうちに、小夜子の心に変化が訪れる。葬儀場で人生が変わる!
読書備忘録
ほんとだ・・・葬儀場で人生が変わった!
何をしてるんだ、何を・・・と読んでいたけれど、紛れ込めるんだ、そういう心意気があれば。
お母さんがいい!・・・警察官に向かって「ごめんで済むなら警察いらないっ」って言った。しかもこれ、ことわざだと思っていたみたいね。で、私も違うか?
人と比べることのない、自分の人生。毎朝目を覚ませばそこにある一日。働いて食べて寝る。生きることの基本が彼の中に詰まっているような気がした。そんな彼とうまくいっちゃうかな~って読んでいたけれど!
トキばあの折り紙に救われたのかな・・・
大変だったね~・・・と小夜子にしみじみ言ってみた。そして、無駄な事なんかひとつもないんだ。と・・・自分に言い聞かせた。気が付くのがちと遅い気がするけれど、まぁまだ少々残っているから、私の人生!
★★★★☆