カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

嵐の八幡平

2008-08-18 | イワテケン

東北には行きたい温泉も山も一杯あるのですが、お盆休みは毎年ダンナの実家・岩手県三陸海岸へ帰省。
帰省を無視してまで山に行くのも親不孝な気がして(と今は言っておこう・・・)、
途中で寄れるところを無理やり探して今年も行ってきました。

【利用交通機関】秋北バス:ジュピター号(夜行)池袋22:00⇒鹿角花輪駅6:10
鹿角花輪駅8:00⇒八幡平頂上9:18(4/19~11/7一日一往復)

今回はその日のうちにダンナの実家まで移動するので、簡単な着替えと傘程度の荷物で家を出た。

東北道は空いていて、予定より早く到着。
バスの時間まで2時間近くもあいているので花輪駅周辺を散策。


(「花輪ばやし」という有名な祭りがあるらしい通り)

・・・と言っても何があるわけではなく・・・
駅ソバが7時にOPENしたので朝食を頂いていると早くも雨が。

う~ん午後から下り坂じゃなかったのか・・・

一応協議の結果、ま、八幡平は観光地だから雨でもいいか、とバスに乗った。


(段々雨が強くなる)

乗客は3名。地元の方は途中で降りた。その後貸切。

1時間ちょっとかけて「八幡平頂上」へ到着。

バスを降りると・・・さ、寒い・・・しかも風も結構吹いている。

「八幡平は観光地だから雨でもいいか・・・」
と舐めたバチがあたったのか、山用カッパを持参していなかったので仕方なく
ビジターセンターで「ポケットレインコート」購入。情けないな~。

悔しいので傘をさして山頂までは行ってみることにした。
早足でたったの20分だ。


(沼なのか何なのか・・・)


やったー!山頂!

って、何も見えない。
雨は降るし。
風は強いし。


(心の目で見ても何も見えない・・・)



お花も咲いているが、写真撮るのもおっくうな感じに・・・

段々雨が強くなり、膝から下のズボンがびしょぬれになった、マズイ。
慌ててビジターセンターに戻る。(観光客はゼロ)
雨足が強くなって、もう外に出るのも勇気がいる感じになっていた。

帰りたくても一番早い次のバスは12:40。
まだ10:00・・・

実は今回八幡平の他にも目的があった。
それはこの近くの日本秘湯を守る会「藤七温泉」への入浴。
予定では八幡平の黒谷地湿原など廻って日帰り入浴で帰るはずだった。

山頂から歩いて30分だったので、余裕で行ける距離。
そこから盛岡までバスが出ているので、帰りはそれに乗って行く予定だった。

が、近いはずなのに雨が強すぎて外に出れない。
ガスで道路がどっちに繋がっているのかすらわからない。(コンパス不携帯)
山用のカッパならなんとか行けたが「ポケッタブルコート」では、
「泳いできたの?」
と思われる位ずぶぬれになるに違いない。
大体、そんな人いくらなんでも受け入れてもらえないだろう。
私はズボンの替えも持っていたが、ダンナは持ってなくてしかも着ているのはGパン。
だから言ったのに~
とここでケンカしても始まらないので、温泉も諦めて盛岡へ帰ろう、
と思って居場所探しに辺りを見渡すと・・・

館内の隅のほうに係員らしいネクタイ姿のオジサマがいた。


「ここ、タクシーなんていないですよねぇ?呼べるんですかね?」
「そりゃームリだって。呼んでも下から上がってくるから1時間以上かかるよ」
「そうですかー。じゃ仕方ないなぁ」
「どうしたの?」
「実は・ナンダカンダ・・で藤七温泉に行きたかったんですが、この雨じゃ歩いてはムリだし」
「そうか・・・温泉までだったら乗せて行こうか?」
「えーーーーーーなんでー


係りの人だと思ったらナントタクシーの運転手さんだった。
下から貸切で上がってきて、ちょうどお客さんが山頂まで行って戻ってくるのを待っていたそうで。

「乗せてってもいいけど、それしかできネんだよ。そこから先は帰れるの?」
「ええ、バスが15:13に出ているはずなんで」
「じゃ、温泉でゆっくり温まって、バスを待つしかないねー」

と話は決まり、温泉までタクシーで5分(早っ)乗せてもらい・・・
お金を払おうとすると、
「金はイラないよ、絶対バスに乗り遅れないようにね!!」

よっぽどビンボーそうに?可哀想に見えたのだろうか・・・
いい人に出会えてよかった、さすが東北人温かい感謝感謝です!

こうして無事に「藤七温泉」に辿り着くことができました。


(矢印のところからお湯が噴出している・画像右上が山頂方面)

そこは・・・


つづく


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