11/1(日)箱根へ行ってきました。
土曜日は仕事だったのですが、夕方、急に明日行こう、と言う事になり箱根へ。
なんだか天気は下り坂らしいけど「明神ヶ岳~明星ヶ岳~塔ノ峰」を
ハイキングの予定で、今回は初めてのコースを行きます。
小田原駅から大雄山線に乗換、大雄山駅で降ります。初めての電車や、初めての駅はなんだかワクワクします。
足柄だけに、金太郎の銅像が迎えてくれました。私のイメージとはだいぶ違った金太郎だけど・・
駅前からバスに乗り約10分、「道了尊バス停」で下車。
参道がかなりりっぱで、由緒あるお寺のように感じました。
「大雄山最乗寺」曹洞宗の寺院で、1394年 開山されたそうです。
手を合わせてから登山口へ。赤い大きな下駄の横から入ります。
登山道はとても静か。脇にひっそりとたたずむ12石仏が古道のようです。
登山口から50分ほどで「見晴小屋(避難小屋らしい)」到着。天気がイマイチで何も見えませんでした。
そこを過ぎると樹林帯を抜け、明るい尾根に出ました。
そこから30分ほどで「神明水」到着。冷たい水ががんがん出ていました。
ここの水場は枯れる事がないそうです。
そこからはまた緩やかな尾根、ススキが生い茂って箱根らしい道です。
でも・・・残念ながら紅葉にはまだ早いようでした。
標高1100m辺り、そろそろ「明神ヶ岳」が近いかな・・・
と思った頃、天気が更に悪化。ガスが出て、小雨も降り、風も強くなってきました。
山頂直下の分岐で、ヒュルル~~という強い風の音がして嫌な予感。
案の定、山頂の稜線に出たら飛ばされそうな強風!
神明水から約一時間、山頂到着。「明神ヶ岳」の標識を撮影しますが、
(ダンナの手ぬぐいが強風で仮面ライダーみたいになってる・・・)
ガスで何も見えないし、かがまないと歩けないほどの風、
まっすぐ立ってるのもままならない。
写真だけ撮って20秒くらいで退散です。
毎度毎度、こうも天気が悪いと嫌になります、雨女&ガス女な自分が。
見たかったのにな~、金時山と紅葉のキレイな稜線を
この日は気温26度近くと暑かったのでまだ良かったのですが、
笹の茂みで風をよけ、さあ、どうしましょう、と相談。
とりあえず、予定通り「明星ヶ岳」方面に進むことにしたのですが・・・
問題はその後勃発。
とにかくガスって視界が悪く、何も見えない登山道でしたが、道標を見落としたか?
ピンクテープの着いた方向に進み、なんとなくハイキングコースにしちゃ不安定な足元かな?
と思ったらやめときゃいいのに進み・・・
こんなハイキングコースでありえないであろう「道迷い」に突入しました・・・
道迷いする時って、思い込みが先立つんですよね。
「なんとなくあまり歩かれてなさそうだけど、こんなもんかな?」
とか、自分の行動に若干不安はあるものの、肯定しようとするんですよね。
そして大体が下り登山道。登りの時には迷わない、だから戻るのが嫌でなってどんどん下っていく・・・
そして自分の間違いに気づかされたのは林道にぶつかったときでした。
歩いているはずの登山道は、林道にはぶつからないはず・・・
林道の先にも登山道はあるものの、1、2分進んでみたもののもうルートがなく危険を察知。
そして林道に戻りますが・・・完全に自分の居場所をロストです。
さっき入ってしまった分岐に戻ったって3、40分だと思うのですが、もうダンナ様のご機嫌が悪化してて・・・
先頭を歩く私のミスなので仕方ないのですが、「もう戻らない!このまま林道を歩いて降りる!」
という結論に。
だがしかし!この林道甘くはなかった!!!!
(左:私が下山するといつも晴れる・・・ 右:標識は泥?だらけ・・・車も通らない)
歩けど歩けど変化のない道。遠くに町は見えているのに何にもぶつからない。
本当に時々、携帯の電波が届くところで自分の居場所を確認するも、おおまかな位置しかわからない。
自分の予測とは大きくかけ離れ、とんでもないエリアにいるらしいことだけは解ったけど
相変わらず自分の居場所が断定できない。
こうなったらタクシーを呼んでしまえ!と思ったのですが、自分の居場所がわからなくては呼ぶに呼べない・・・
それにこの林道、1本道ではなく、林道同士が山中で交差点を作っている。
箱根だからとなめて1/25000の地図など持ってきていないから、交差点に書かれた地名を見ても、
それがどこなのか?エアリアの1/50000地図には乗ってない、
自分の歩いているであろう林道すら地図の表記はないみたいだし・・・
林道が左右に分かれていたり、下りかと思えば登ったりアップダウンのある林道、
舗装道に出た!と思ったら又砂利道、舗装道と繰り返す・・・
まっすぐかと思えば大きく左右に曲がり、まるで迷路のように・・・
コンパスを使ってもどっちへ進んでいけば正解なのか?全く解りません。
ダンナ様の山育ちの勘だけで進み・・・なんとか・・・
みかん畑に着いたけど、ひとっこ一人いません・・・ここはどこ?
そして迷った地点から約3時間林道を歩いて、なんとか里に出ました!
それでもここがどこなのか?まだ解りませんでした。番地表示など一切ないものですから・・・
ミカン畑から眼下遠くにビールのケースが見えたので(私視力だけは良いの 1.2と1.5)、
酒屋さんならなんとかなるだろう!と、歩くこと10分、が着いたものの定休日でしたが、
ちょうど店の若旦那らしき方が外に出ていたので、
「スイマセン!ここはどこでしょうか?なんという地名ですか?」
そんなこと急に言われて困惑したでしょうに・・・
迷ってここにたどり着いた、と事情を話し、私たちは「風祭駅」に(15:00までに行きたい訳が)行きたいので、
タクシー会社の電話番号を教えて欲しい、と言うと、
自分の携帯に登録してあったようで、即かけてくれて、10分後にくるから店の前で待っていて、と。
待っている間に「いや~町内のイベントがインフルエンザで中止になっちゃって。
先輩に¥5000持って来い、と言われて行ったら、このパン持たされてさぁ・・・パン食べてよ」
と紙袋にどっさり入った中から、4つも頂いちゃって(よく見たら富士屋ホテルのパンだった)
・・・世の中には本当に親切な人がいるものです感謝感謝です。
今回も助けられちゃいました、山聖さん、本当にありがとうございました。
10分後に来たタクシーの運転手さんも親切で、
「酒屋の若旦那はいつもお客様を紹介してくださる大のお得意さんなんです!どこでも行くよ~~!」
と明るくてノリの良い方でした。
こうして無事下界に戻り、目的の「鈴廣」で目的のものをGETし、いつもの温泉に入り、
今日の最終目的のいつもの鮨屋で疲れを癒し、ロマンスカーで爆睡して帰って来ました。
林道途中で気づいたのですが、ピンクテープはどうやら水源なんとかの作業道のものだったようです。
箱根は以前も道迷いしましたが、案外こうした踏み跡や作業道が多いのです。
こんな有名なハイキングコースで道迷いは私ぐらいなモノでしょうから、迷ったらしき位置は書きませんが、
今日も悲しい事故があったばかりなので、また緊張感を持って歩かなければ、と反省しました。
・・・てか、何回道迷いやってんだろう、私
思いつきで突っ走る、この性格が問題なんです、多分。
今日は過去に痛くなったことない場所が筋肉痛でした、やれやれ