山に行きたい・・・アタシも夏山したい・・・お花にも会いたい・・・でもツライのダメ。
テントで土日だけでいける高山はどこにある?
考えた末、急浮上したこちらのお山へ行くことに決め、
慌てて「さわやか信州号」を申し込み、新宿から夜行で八方バスターミナルへ。
2011.7.23(土) 台風通過後の晴れはあまり期待できそうもなくなっていた。
しかも金曜日の登山天気予報に傘マーク発見!でもバス当日キャンセルだと50%・・・
何もしないで¥6000払うなら、雨でも行ってしまえーーと決行。
早朝到着したバスターミナルでゆっくり朝食をとり、7:00、ロープウェイでぶい~~んと標高1700mへ。
そうなんです、この山の存在を知ったのは先日お世話になった”鈴木みきさん”の本なのでした。
さすが、八方池山荘の売店で売ってました。
ロープウェイで来れるので、ここはまだ観光地。
小屋の脇からすぐに石畳の歩きやすい道、しゅっぱ~つ
でも観光地と言えどもここは天空のお花畑。
下界じゃ会えないお花に囲まれ、ガスなんか関係ないほど嬉しいー
木道を緩やかに歩きますが、お花の撮影でなかなか進めません。
色鮮やかなシモツケソウ。キンコウカや今一番人気のタカネナデシコなどなど。
お花畑はずっと続き・・・
そうこうしているうちに第三ケルンに。
そしてかの有名な「八方池」到着。
期待はしていなかったけど、案の定何も見えず。
湖に映る白馬はどこに・・・仕方ないので単なる通過点に。
ガスってて涼しくて良いんだけどね、と負け惜しみ。
約2ヶ月ぶりのテントザックが重たくて・・・ぐんぐん抜かれていきました。
へなちょこぶり炸裂 雪渓で遅すぎて列作らせちゃってゴメンね。
雪渓を過ぎた辺りから、大好きなチングルマがたーーーーくさん咲いててシアワセでした。
特に急なところもなく、緩やかで歩きやすい八方尾根。
ガスがなければ最高なんだろうな・・・
と?思っていたら青空が見えてきましたよ?
あそこをトラバースするともうすぐ小屋かな?
11:45、わーい、着いた!
八方池山荘からゆっくり歩いて約3時間45分。こんな短時間で着いちゃうんだもん、人気があるわけだ!
日帰りの登山客がぎっしりです!
ここは早朝に出発すれば日帰りでも来れるし、東京を朝一で発てば夕方までにはここまで来れるのですが、
昼頃登り始めるのはなんだか気分悪いし、早く来なければならない理由もあり、わざわざ夜行バスで来たのです。
その訳とは・・・テント場の場所取り。
トイレは小屋のを使用するのに、この斜面にあるテント場からは最低でも片道7,8分。
下のほうになってしまうと往復30~40分もかかるらしいのです!
酒飲みの私たちがそんな下のほうにテント張ったら・・・おそろしや
という理由だけで夜行バスで来ました(笑)
さすがにこの時間はまだ空いていて4番目、小屋に一番近いところをKEEPできました。
設営して、軽くお昼を食べたら・・・昼寝
夜行バスは狭くて足の長い(ウソ)私たちにはやっぱりしんどいです。
たった登り4時間弱でも眠くてダメだぁ
私はテントの中で寝てましたが、途中から「暑っ!!!」目が覚めました。
すると青空が広がっているではないですか!
寝てる場合じゃない!山頂に行かなくちゃ!と手ぶらでGO
なんというこのお気楽さがいいですね~~~
テント場は小屋の下、斜面にあり、こんな感じ。
私たちは一番上に張ることが出来ました(黄色の矢印が我が家)この位置で小屋まで登り大体5~7分くらい?
小屋から唐松岳へ向かう道の両側に、今年初めてのコマクサ。
観光客は八方池で帰るけど、これは山頂まで来た人へのご褒美だね
雲の中から五竜さん、こんにちは。
山頂までは緩やかな散歩道。小屋からくる感じは燕岳の雰囲気にちょっと似てるかな?
小屋から20分ほどで「唐松岳」山頂到着。
「私を見て見てーー」と言ってるようなちょうちょが山頂でお出迎え。
やはり白馬岳方面のガスだけは取れないようです、真っ白。
で、真っ白な不帰ノ嶮方面から時折ぼわっと人が現れます、皆さんすごいなぁ。
私たちといえばロープウェイで来たくせに、ぼーっと雲が流れていく様子を見ているだけ。
40分ほど山頂でまったりしたかしら・・・
こんなにゆっくりしたのは久しぶりだったねー、さあ戻りましょうか。
途中の斜面で初見のクモマスミレ? ちょっと嬉しい
小屋の前まで戻ったら、お待ちかねの・・・
やっぱ「生ビーーーール」(¥850)でしょ
この頃にはお日様ギラギラになって、日差しも強くてうっかり日焼けてしまいました。
(小屋の中にテラスがあるんだけど利用料@¥300って・・・ケチって小屋の外にて)
でも青空の下、山の上で山を眺めながら飲むビールは何にも代えられないほどウマ~~イ
ひとしきり生ビールを楽しんだ後は、缶ビール買って(350ml=¥550)をテントに戻り夕食。
ずいぶん下のほうまでテントが増えていました。(蓋の中身は後日紹介予定)
山の夕景は何度見ても飽きない。こんな時間は私たちにとって最高の贅沢。
今日の一日が唐松岳の向こうに沈んでいきました。
赤く染まる夕景は見れなかったけど、風もなく穏やかな夜。
明日は来た道を帰るだけなので、ゆっくりと楽しい山の夜を過ごしました。
翌日へ。