カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

木曽のナァ~御嶽山

2013-09-17 | ヤマのこと

2013.9.14(土)~15(日)木曽の御嶽山へ。

9月はこの週末しか休みのない私。
3連休はテント泊縦走する予定で、めったに取れない”さわしんグリーンカー”の予約も取れていたけど、
日曜日から台風の予報で急遽予定変更、土曜日一日で下山できる行った事のない山はどこかないか・・・と探し、
思いついたのが木曽の「御嶽山」 あちこちの山から見えていたあの「御嶽山」 いーじゃん!ソレ!
交通情報を調べたところ、なんとか行けそう、と山と温泉を楽しもうプランに二日前に変更しました。


 
連休前の「ムーンライト信州」は前から押さえてあったので、これを利用して最短コースを行けば日帰りできる計算。
台風が来るというのにデカザックを背負ったワンゲル部の若者など結構な人が乗っていた。どこいくんだろ?
連日のハードワークでヘロヘロな私は「トリスハイボール&チーザ」を寝酒にあっという間に夢の中へ・・・

このチーザナポリタン味美味しかった!キャンペーンもやってます!


塩尻駅に早朝4時過ぎに到着、駅の待合室で夜が空けるまで仮眠。
始発の遅い中津川行きに乗換え7:35木曽福島駅に到着。



電車を降りるとガスっていたが同じように御嶽山を目指す人がチラホラいてちょっと安心。


 
1日3往復、期間限定の「田の原行きバス」に乗り登山口へ。ここは7合目にあたる。
期待していなかったけど段々天気が良くなり、日も射してきてヨカッタ~。



登山口からは御嶽山全貌が見えていた。山頂は近くに感じるような、そこまでは結構な急斜面なような・・・



さすが信仰の山だけあって厳かな空気漂う登山口です。10:15出発。



目の前にどっしり構える独立峰。こんなふうに見せられると登頂意欲を掻き立てられますね~



最初はなだらかな遊歩道のような道のりですが、台風接近のせいなのか?
風も通らず蒸し暑い もっと涼しいかと思ってたのに・・・



あかっぱげ・・・ウチのダンナさまのことか・・・



とか本当はそんな冗談も言えないような状況の私でした。
スタートの緩い階段ですら痛くて辛い・・・ハイ、先週尾瀬の木道で強打した尾てい骨辺りの痛みが治りません。
今回は過去経験のないほどの転び方だったので、もしかしたらひびでも入っているのかも?
と回復の兆しが見えないオシリを擦りながら不安な毎日でしたが、やはり相当なダメージの様です。



よちよち歩きの子供達と同じくらいのスピードでしか歩けない私。
帰りのバスの時刻15:45までにもどってこなければなりません、CTは登り3時間、下り2時間。
今日の私では山頂はおろか、どこまでいけるかも解らないので山頂はダンナに託し(またか!)別行動に。



普段の生活でも痛くて「よっこいしょ」状態だったから予想はしてたけど、一歩一歩踏み出すたびに痛~い!
駅の階段程度なら平気だったけど、それ以上の段差に一歩足を乗せると”ズキン”
大またで岩を越えようとすると”ズキン” 降ろしたザックを持ち上げるような中腰姿勢で”ズキン”
なんでこんなに痛いんだよう、時々小声で「チクショウ!」と汚い言葉を吐いてしまうくらい自分が情けなかった。

それでも振り返ればだいぶ進んでたね・・・



進んでは止まり、もう諦めようかと思いながらも「一口水」に着いた。




時計を見ればまだ時間はある、なんとかしてあの見えている稜線までは行きたい!
と気持ちだけはあるものの、見えてるものは思ったより遠い法則はここでも生きている・・・



一歩一歩がいたいよー苦しいよー着かないよーお腹空いたよー。



 
痛い、でも行きたい、辛い、でも行きたい・・・を繰り返し、なんとか「王滝頂上」まで辿り着いた。



王滝頂上13:05 もうすぐそこ(と言っても実際は片道約30分)の剣ヶ峰を目前にタイムオーバー。
悔しい・・・けど戻らないと・・・バスが。下山で急ごう、なんてことが出来る体ではないし。
一瞬悩んだがもうハラペコで一歩も動けない!もう剣ヶ峰なんかどうでもいい!おにぎりをほうばり5分で下山開始。

・・・ということで諦めて残念ながら私の山頂は「王滝頂上」 ここからはダンナカメラで。




こーんな感じの登山道を、



こーんな感じで登っていき、



剣ヶ峰3067m ガスで周りの山々は何も見えませんでした。



人気の山のようで、たくさんの人が行きかう剣ヶ峰から下山します。
山荘に泊まる方もそれなりに多かったようですよ。


・・・・ということでまたしてもダンナだけの山頂でした。これで何回目だろ?笑




これ以上転ぶことは絶対に許されない!ゆっくり一歩ずつ下山している私をようやく発見したダンナカメラ。



 
下山は王滝頂上から約1時間30分。神社に手を合わせ、それなりに頑張った自分にソフトクリームのご褒美。
田の原ルートは富士山に似ているなぁ、という感想でした。
日帰りではもったいないような、五峰五湖を廻ったらもっと充実した山歩きが出来そうですが、それはまたいつか。
なんとか無事転ぶことなくピストン終了。

バスにて「木曽福島駅」に戻り、今宵の宿へ。



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連休2日前で空いている宿はほとんどなかったけど、木曽路の宿・いわやで久しぶりにゆっくり出来ました。
温泉で打撲が良くなるといいんだけど・・・(無理して登って悪化したかもしれないことは気づかぬフリで)


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翌日は台風接近とのことで早めに帰りましょう。東京は朝雨が酷かったようですが、木曽は小雨。

 
七笑酒造で朝から試飲したり、静かでレトロな町を歩きながら駅まで戻ります。



木曽路は以前から一度来てみたかったところなのでちょうどよい機会でした。


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木曽福島駅から2時間に1本しかない電車に乗り「奈良井駅」下車。




奈良井宿といえば「重要伝統的建造物群保存地区」



奈良井川沿いを緩やかに約1kmにわたって町並みを下る、日本最長の宿場だそうです。



雨予報はどこへやら?で時折青空も覗く良い天気。そぞろ歩きにはちょうど良い。




歴史を訪ねてと言うよりは、やはり”酒”の看板に吸い寄せられてしまうし、



美味しそうな物を目の前に、素通りなど出来ませんし、



個人宅の軒先で、きれいに育てられた鷺草に眼を奪われたりして・・・




台風と打撲で予定を変更した三連休でしたが、久しぶりに旅気分も味わえた楽しい週末となりました。




【行程】ムーンライト信州・新宿23:54→塩尻4:21 中央本線塩尻6:53→木曽福島7:35
    木曽福島駅・バス田の原行き(期間限定)8:40→田の原9:55
    田の原登山口10:15→剣ヶ峰山頂12:35~13:00→田の原登山口15:15(CTはダンナタイム)
    田の原バス停15:45→木曽福島駅17:00