2015.7.4(土)~5(日) 山形県の月山へ行ってきました
今年一番会いたいお花に会う為に 月山行きの予約をしたのが2か月前
山開き後 一番に行きたくて ずっとこの日を楽しみにしていました
週の初めの天気予報は晴れマークだったのに 前日には傘マークと強い風の予報に変わった
当初は日本海側・月山8合目から登る予定にしていたけど 雨と強風でバスが運休になると
予約している宿に辿り着くのが困難になる・・・鳥海山の二の舞はしたくないので
急きょ出発当日に予定を変更し 山形県側からの最短ルートに変更したのでした
夜行バスで山形駅へ そこから路線バス・町営バスと乗り継いで
月山スキー場(姥沢BS)へ着いたのが9:40
途中 晴れ間も覗きそうな天気だったのでお日様頑張れ!なんて思いながらリフトに乗る
リフトの下はニッコウキスゲがいっぱい 初めての山 ウキウキ気分でリフトを降りると
ちーーーん。。。
予想はしてたけど・・・ね(^_^;)
まあ 雨降っていないだけよしとしましょう
濡れた木道は危険がいっぱいなのでゆっくり歩き始めます
すると登山道脇に今年一番会いたかった花 ヒナザクラが現れました!
雨に濡れてうつむいた子達ばかりでうまく写真に収めることはできませんでしたが
想像していたよりもずっと小さくて細くて儚げで可愛くて・・・
この子に会いたくて一年待ってたので会えてよかった、健気なその姿に元気をもらいました
(なんかいつもこんな場面見てる気がする・・・)
何ヵ所か雪渓を渡りますが 牛首直前が一番斜度が強く長くてイヤな感じ 下りは相当滑りそうです
こんなガスなのでどこをどう歩いているのやら?
ガイドロープがなければ 全く初めてなこの場所 私には登れません
地元の方は地下足袋に藁紐を巻いて雪渓を歩きます 何度も登ってる方も多く方言も賑やかで
そんな皆さんと一緒にいると東北に来た!って感じがして嬉しくなります(*^_^*)
雪渓が終わると今度は岩岩の登りに変わりました
足元にはお花がいっぱい
多分斜面にもたくさんの花が咲いているのでしょうけれど 視界が悪く見えません
突如目の前に現れたお地蔵様
その脇をひと登りすると
急に平坦になりました そろそろ山頂かしら?
山名盤はありますが まったく何もみえません
でもロープの向こうにはミヤマウスユキソウの群落やミヤマシオガマ
コバイケイソウ などのお花畑が広がっていそうです
そして お待ちかねのクロユリ
黒百合は東北ではここ月山でしか見られないとか?
すれ違う地元の方々が嬉しそうに”黒百合咲いてたよ!”と教えてくれた理由が解りました
ほとんどどこを歩いているのか解らぬまま 月山神社本宮到着
あ~この感じ 鳥海山にそっくり!あの日も雨とガスだった!早池峰山も雨だった!
第二の故郷なのに 7月の東北遠征はいつも雨!(笑)
こんな天気でも人気のお山 老若男女たくさんの登山客でにぎわっていました
皆さんの真似をして神社裏の広場で昼食を取りましたが 一気に体が冷えてしまい寒い!
おまけに風も強くなってきたので急いで下山します
帰りもどこをどう歩いているんだか・・・
岩岩をおりてお地蔵さんのところまで来ると 一瞬ガスが切れて山頂方面を振り返るけど
やっぱりすぐに白い世界に逆戻り
ガスが切れた時 登山道脇に咲く初見のエゾノツガザクラ(月山が分布の南限らしい)を発見!
うっすらピンクが可愛かったな♪
帰りは分岐から姥ヶ岳方面に進んでみます
眼下に見えるのは先ほど登ってきた雪渓でしょうか
よく写真で見る雲上の散歩道はこの辺かしら?
青空だったらすごく気持ち良いんでしょうねぇ・・・
でもこちらのルートはお花がたくさん!ヨツバシオガマもあっちこっちで花盛り
このあたりまで来たら強風も止んだので ガスでも楽しい稜線歩き
大好きなチングルマとイワカガミのセットも まだ咲き残っていてくれました
姥ヶ岳のお花畑もきれいなんだそうです(見えてない・笑)
ニッコウキスゲ咲く姥ヶ岳山頂
ここでも一瞬だけガスが晴れ 期待して振り返りましたが
これ以上は何も見えませんでした・・・
姥ヶ岳からは雪渓の急なくだり 私はロープにつかまって降りてきました
すぐ脇ではボードをする若者たち 月山では7月でもスキーが出来るんですよね
豊富に残る雪のおかげで 数か月前に見た花たちをまた 愛でる事ができるんですね
結局最後までガスは晴れないままリフト上まで戻り 初めての月山を終了しました
この3週間ほど仕事で辛いことの連続 体調も気分もすぐれない日が続いていたので
ここらでスッキリ青空の山歩き出来たら 気分も晴れるかな~なんて勝手に思っていましたが
残念ながら今の心境のままのどんより重たい空模様
人生はそんなに甘くないよ、と言われたような気がしました。゜(゜´ω`゜)゜。・゜・ショボン。
湿気とガスでカメラのレンズも曇り 写真のほとんどがボケて使い物にならないという残念さ
でも月山に咲くかわいい花たちの記録を残しておくことにします
テガタチドリ/ハクサンチドリ/ウサギギク
バイカオウレン/ツマトリソウ/ミヤマウスユキソウ
イワイチョウ/ミヤマキンバイ/ハクサンフウロ
オオバキスミレ/シャクナゲ
アオノツガザクラ/キバナノコマノツメ
ヨツバシオガマ/ネバリノギラン/ハクサンイチゲ
イワベンケイ/アカモノ
ウラジロヨウラク/ミツバノバイカオウレン
ミヤマスミレ/エゾノツガザクラ
この他にもミヤマキンポウゲ/ゴゼンタチバナ/ショウジョウバカマ
マイヅルソウ/ズダヤクシュ/ツボスミレ などが咲いていました
(お花の名前違ってたらご教示ください)
▽この日の天気(月山スキー場情報より)▽
日時:H27年7月4日(土)(午前8時30分現在 リフト下駅情報)
天候:雨
気温:14℃
風速:5m
積雪:2.8m
視界:30m
下山後は月山スキー場から車で10分の 小さな志津温泉の宿に泊まります
”旅館仙台屋”さんはこじんまりとした家族経営の宿
月山スキー場からの本数の少ないバスに間に合わなかったので 迎えに来て頂いちゃいました
ここでも初物!
夕食に出てきた天ぷらはなんとニッコウキスゲ!食べれるなんて知らなかった!!
カタクリのおしたしも出て 東京では貴重なカタクリも・・・初めて食べました
月山筍(ネマガリダケ)という珍しいモノやたっぷりの山菜、キノコ鍋や筍ご飯
出来るだけその地に来たらその地じゃないと食べられないものを食べたい、と思う私たち
そこで採れた山菜や地のものを手間暇かけて美味しいお料理にしてくれたこちらの宿は
私にとっては最高のおもてなしでした
山形の美味しさも味わうことが出来 南陽さくらんぼもお土産に買って
天気はいまいちだったけど楽しい二日間でした
■行程■
(往路)新宿駅南口BT23:30(JRバス)→山形駅5:45 山交バス7:00→西川BS8:01(¥1190)(乗換え)西川町営バス(¥500)8:50→姥沢9:39
協力金¥200 リフト(約15分)往復¥1030
(歩行)リフト上10:15→牛首分岐11:35→月山神社12:35~昼食~13:20→姥ヶ岳15:00→リフト上15:35
(復路)西川町営バス・志津10:34→西川BS11:10(¥200)(乗換え)11:35→山形駅12:14/13:04(山形新幹線)→東京
※町営バスとの西川BSの接続は一日3本です⇒月山朝日観光協会