カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

モノクロームな蔵王

2023-02-06 | ヤマのこと


2023.2.2(木)~2.3(金)蔵王温泉へ

当初の予定はもちろん登山ですが、この日の天気予報は”風速23mの強風” 
なぜ予約して行こうとすると毎度こんな天気予報なのかなぁ・・・・
でも天気が変わるかもしれないから、と淡い期待を抱きワカンとアイゼンも背負って新幹線に乗る。



新幹線が福島から山形方面へ分かれたとたん、あたり一面真っ白な世界へ。
米沢駅あたりでは強風のため徐行運転&停車を繰り返し、山形駅には30分ほど遅延して到着
蔵王温泉バスターミナルへのバスは1時間に1本なので、10:20発に乗るしかなくなる。



山形駅では青空ものぞいていたが、蔵王温泉スキー場は天気予報通りな感じの空模様
ロープウエイの列はいつものことだから慣れていたけど、なぜかしら今日は進みが遅い・・
特に人が多いわけでもないのに、人数制限しているのかしら? この列に並んだのが11時。



1時間ほどでようやく山麓線に乗れた
樹氷高原駅で乗り換えだけど、そこでもまた列が出来ていて進まない中、ただじっと寒さに耐えて待つ。
やっとロープウエイに乗れても強風と雪煙?でゴンドラの外は真っ白で、楽しみなモンスターも見えなかった。

そのロープウエイが終点の地蔵山頂駅に到着したのが12時40分。
なんと麓からの移動だけで1時間40分もかかってる!
通常混んでいなければ30分程度しかかからないはずなのになぜ??ただただ謎・・・



こんな遅い時間では地蔵山ピストンぐらいしか無理だよね、なんて言いながら来たけど、
地蔵山どころか、建物から一歩外に出たら爆風に雪が飛び、顔にあたって痛いったら!



ホワイトアウトとかそんなレベルでもないほどの無色な世界
お地蔵さんのところまでいって周囲を見渡してもグレー一色
そこにあるはずのモンスターすら見えず、雪が横に降ってるから目を開けるのも息をするのもやっとで、



ハイ、撤収。なにこれーーー?

写真を撮ろうをオーバーグローブはずした瞬間に指先が凍り、
感覚がないというより痛くてちぎれるのかと思うほど。
こんなところで10分立ってたら、人としての機能が失われそう・・
冬に4回ここにきているけど、荒れ狂う蔵王様を初めて体験しました。



あまりの強風と寒さにスキーの人以外はみんなすぐに山頂レストランに駆け込む。
窓の外にぼんやり見えた、今年のモンスターもガリガリに痩せて痛々しい姿でした。



何のために1時間半もかけて3,500円もかけてここまで来たんでしょう・・
(これならロープウエイ運休で良かったんだけど) 
自分の運の悪さに笑うしかないのでした( ;∀;)ドンダケー



樹氷高原駅まで降りると、強風はほとんど受けない感じだったので少しだけ散策



ん?確か12月に・・・ デジャヴ 
今考えればあの日の方が歩けただけぜんぜんましだった・笑



ほんの一瞬だけ、太陽が見えそうになった・・・けど



2時間もただ立ってるだけで冷え切ってしまったのでそそくさロープウエイへ
霧氷とか見れたには見れたけど、ただ見るだけではもう満足できないのよねぇ。。。



サヨナラーー



ロープウエイを降りて、振り返ると青空が。


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宿に向かう途中、気になる施設へ。


山形 酒のミュージアム
ここYAMAGATA SAKE MUSEUMは、吟醸王国と称され数々の品評会で高い評価を得た
山形の希少な日本酒を愉しむ事が出来る唯一の場所。

とのこと。


店内に入ると木をふんだんに使った造り、とても趣があって良い雰囲気



一旦宿にチェックインして温泉で温まってから再訪しました
宿で頂いた無料試飲券で、本日の試飲酒を頂いたり、お店の方おススメを頂いたり。

棚に並んだ山形のお酒の中で、価格も手ごろでジャケットに妙に惹かれる日本酒があったので聞いてみたら、
その米沢の蔵元さんは個性的なお酒を造るのが得意で良かったけど、日本酒製造を辞めて(ワインのみ製造)しまうとのお話。
もうあとは在庫しかないというこの日本酒(と同じ浜田(株)のをもう一本)を購入

せっかく美味しいお酒に出会えても、幻の酒になってもう飲めないなんて悲しいけど、
山形のお酒を愛していらっしゃるお店の方との会話、味との出会い。こういう一期一会も旅の醍醐味。

この酒のミュージアムは運営が蕎麦生産者の方々なので、夏は蕎麦が忙しくて閉店しているとか?
(営業は不定期らしい)
おつまみも美味しそうだったのですが、宿の食事が待っているし時間外だったのでざんねーん。



蔵王の山を楽しめなくても、大好きな温泉があるから許してあげるよ、蔵王様!
氷点下の温泉街を歩いて冷えて、熱々の温泉に入って出てまた冷えて・・・の繰り返しが楽しい
何度訪れてもやっぱりここのお湯、大好きだな~



お宿は二年ぶりに再訪”高砂屋”さん
明るく元気で人柄の良いおかみさん、今回も美味しい郷土料理ごちそうさまでした。
(特に画像右上の”とろろもち”というワラビと山芋?のが特に好きでした)




回を重ねるごとに状況が悪くなってる、わたしの冬の蔵王訪問
自然相手だから仕方ない、いや、歓迎されてないのかもしれないけどまた来ますよ~





【行程】往路>東京6:12⇒山形新幹線⇒山形8:57 実際は9:30頃着 山形BS10:20⇒蔵王温泉バスターミナル10:57 実際は臨時便が出て10:45頃着
    復路>蔵王温泉BT9:50⇒山形駅⇒仙台駅⇒東京


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