カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

プリンのような田代山

2023-07-05 | ヤマのこと

2023.6.29(木)南会津町にある田代山へ


ここは車じゃないと行かれない湿原、山友のご好意で案内してもらいました




天気予報を気にしながらの計画、水曜日は雨、この木曜日は晴れ、翌金曜日は雨
登山口までの車酔いするようなダートな細道を走り、自宅から4時間かけてようやく猿倉登山口到着



都内は28℃くらいだったけど、ここはまだ17℃
雨上がり、緑色に染まった森はみずみずしくすがすがしい



けど、寝不足とか慣れない長距離の車移動等でなんとなく目の前がクラクラ、足も上がらず



開始早々大汗、座って休み、クールダウンしたらようやく目が覚めた(;´Д`)



登山道脇にはゴゼンタチバナやツマトリソウ



ベニサラサドウダン



ベニサラサドウダンは昨日の雨か?地面が真っ赤に染まるほど落ちていた




時々開けたところから振り返る那須方面
しーんとして周囲は山しか見えない、ここはずいぶんと山深い場所なんだなぁ・・・




”小田代”からひと登りすると空が近くなって



湿原にのると



すーっと、風が通り抜けた
森の奥のずっと奥、山の上にこんなのびのびとした湿原があったのね



私は初めて見る光景なのでこういうものだと思っていたけど、
どうやらこの池塘の向こうに会津駒ケ岳が見えるらしい、それをぜひ見て欲しいと。



花はちょっと来るのが遅かったようで、チングルマやワタスゲはもう終わりに近かった
そのうえ晴れ予報だったのに、私が山頂に向かう途中で雲がどんどん湧いてくる・・・
今日は午後から霧の予報も出てるから、もうだめなのかな?
いや、まだわからない、雲が流れるかもしれないし。

ここの木道は一方通行とのことで、まずは弘法大師堂のあるベンチまで行き晴れ待ち。
ウッドデッキに大師堂、土足厳禁の立派なトイレがあり、
地元の方が草刈りなどの手入れをしていて、田代山への愛を感じました。



大師堂裏手のベンチでランチタイム
おにぎりを食べていたら・・・んん?あたり一面雲に覆われ薄暗くなってきて・・・もしや雨くる??
笑っちゃうような予想外の天気に行こうかどうしようか迷っていた帝釈山はパス
食後は会駒が見えることに期待して、再度湿原を周ることにした。



昼食の片付けしていたら雲の切れ間から青空が。晴れるのか?



急げっ



湿原に戻るとさっきまでそこには何もないかのように白一色だったのに、雲が切れて



(photo by S)
会津駒ケ岳が姿をあらわした




あぁ、こういう位置関係だったのね。
会駒が見えたら湿原に奥行きが生まれ、自分のいる場所がよく解った。
やっぱり景色が見えると見えないでは大違い、優しく続く尾根に歩いた日の事を振り返った。








湿原の花たちや
湧いては流れていく雲、見え隠れする会津駒ケ岳
この静けさが心地よくてしばらくぼーっと眺めていた。





どこか懐かしさを覚える、町からうんと遠くにあるこの静かな楽園
降りてしまうのはもったいないような気持ちで湿原をあとにしました。



”田代”というのは田んぼや湿原のこと。
ふつう、湿原は水の集まる湿ったところに出来ることが多いが、
この田代山は山のてっぺんに湿原が広がるという、全国的にもめずらしい景観で、
この田代山と森林を空から眺めると、まるでプリンのような形をしているのだそう。
(地元の方に頂いた田代山パンフレットより)



(photo by S)
青空とぽわぽわの景色を見る予定が、天気予報に反して雲が優勢でちょっと残念だったけど、
名カメラマンが撮ってくれるとこんな素敵な初夏の一日になるから不思議 (^^



むせるような緑の森と清流に見送られ、登山口まで戻りました。





帰りに寄った”湯の花温泉”の共同浴場もとても綺麗に管理され、風情があってじぶん好み。
途中の曲家集落や田んぼの風景にもとても癒された。
山友のGOODプラン、普段なかなかできない体験をありがとう。






【行程】自宅3:30ー登山口駐車場7:30  登山口7:50⇒小田代9:10⇒田代山湿原9:30~12:00⇒登山口駐車場13:30 湯の花温泉14:25~14:55


    

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