カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

飯豊の展望台・二王子岳へ

2023-07-08 | ヤマのこと

2023.7.6(木)新潟県胎内市にある二王子岳(にのうじだけ)へ


二王子岳に登るならヒメサユリの咲く時期に行きたいとずっと思っていた。

毎年計画を立ててはアクセスに悩んで消え、の繰り返し。
夜行バスの寝不足で登るには辛そうだし、前泊できるホテルはありそうだけど予約しちゃうと天気が不安だし、
何より登山口までは公共交通機関はなく、タクシーを使わなければならない・・・
と色々考えた結果、朝一の新幹線で陽の長い時期なら晴れを狙って日帰り可能なはず、と
天気予報を見ながら前日昼に行くことを決めた。

新発田駅にタクシー常駐しているから、と事前に電話確認したのに駅に降りたら車がいない。
結構タイトなタイムスケジュールなので、いつものように予約しておけばよかったな、
と思いつつ待ちながら電話でタクシーを呼び、やっと登山口のある二王子神社へ



細い道の奥にこんな立派な神社があるとはビックリ。
ここはキャンプ場でもあるようで、水場や水洗トイレがありました。
タクシーに17時にお迎えに来てもらう約束をして、9:35 スタート。



この日は先日ご一緒したkayoさんと3人での山登り。
タクシーを使うならあと一人乗れるし、電車バス派のkayoさんに試しに聞いてみたら行ってみたい、
となり、急遽ご一緒することになりました。



最初は清らかな流れの沢沿いを緩やかに進みます。



そんな緩やかな幸せは長く続くはずもなく一合目、二合目



三合目と徐々に登りになりますが、早くも汗が噴き出るは足は上がらないは、で、ひとり遅れをとると
三合目で待っていたダンナ様からさっそくダメ出しが(;´Д`)

まあ、私もそれは最初から想定内だったのでここからは別行動としましょう。
大事なお嬢様をお預かりしているので、無事に山頂まで送り届け戻ってくるようダンナに護衛を任命。
「じゃあな」とあっという間に前を行く二人の姿は見えなくなりました・・・



私はヒメサユリに会えたらそこで終わりでもいいや、と自分の体力のなさにいつものように諦めモード。
散りかけのサンカヨウ、登山道にほとんど花はない・・・




四合目、五合目と階段、ちょっと平、階段、と景色の変わらないほぼ同じような道が続きます
この日の登山口の気温は25℃程度と既に暑かったので、予想はしていましたが本当に暑い・・・
てんくらB~Cで強風予報だったのに、樹林帯のせいなのか?無風ムフ~
いったい何リットル汗かいたの?というくらいなのにまだ半分しか来ていない
合目ごとどころか、15分歩いたら座り込んでクールダウンするほどにヨレヨレと一人登っていく
水は2リットル持っているけど足りるのかな・・・



暑いよぉ~最初に新潟ジャブをくらった”粟ヶ岳”の登りを思い出す辛さですよ



七合目を見落としたけど、その辺りでいったん目の前が開けて少し風が流れた



唯一の鎖場を過ぎ、



雪渓が見えた。
既に時刻は13:30 お腹ペコペコだけどランチ用の流水麺はダンナ様が持って行ってる。
自分のザックにあるフルーツゼリー、朝のパンの残り3口、氷カルピスで空腹をごまかす。




雪渓の手前に水場があった。
お花畑と八合目って書いてある・・・八合目か・・・
お花はショウジョウバカマしかなかった。



不思議と雪渓を過ぎたあたりから急に気温が下がったような?
空気が冷たくなったような?少し体が楽に感じるようになった。

今どの辺を歩いているのかわからぬまま黙々と登ると、ふと前方に赤いものが見えた
山頂の小屋?もう少し?
でもまだ八合目、タイムスケジュール的には14時に山頂から下山開始ね、と伝えてある。
現在13:48、やっぱり間に合わないな。



でもまだヒメサユリも出てこない。
いったいどこに咲いているのぉ~??と歩いていたらニッコウキスゲが出てきた。



花が咲いていると元気が出るし、気温が下がったおかげでギヤチェンジしたかのように足が上がるようになった。
すると三王子神社が出てきて・・・もしかしてもう少しで山頂?



山頂見えた!二人もまだ戻ってこない、間に合うか?



そこからは足フル回転、急いで急いで奥の院通過



14:05、二王子岳到着!やった~!
二人におくれること1時間、山頂踏めたよ~お待たせしました!



もうみんな下山しちゃって他には誰もいない、貸し切りの山頂
kayoさんの姿が見えない?と思ったら、空身で二本木山行ってると。さすが若いアスリートは元気だ・笑



山頂からは雲多めながらも念願の飯豊連峰を見ることが出来た。
ガスってなくて本当に良かった、遠路はるばる連れて来たkayoさんに見せてあげることが出来て本当に良かった。
苦しかった登りが一瞬で幸せな時へと変わった。



右端が大日岳、画像真ん中あたりに小屋?左端が飯豊本山



左端が朳差岳とその手前に小屋



山名版を見ながらあれが足ノ松尾根かぁ・・・とか 楽しい!



この風景を見るために登ってきたのだから、暑かったけど晴れてくれて良かった。
稜線まであがらないと途中からは何も見えないんだもの、もったいぶるよね~



予定の時間はだいぶ過ぎてしまったけど間に合うかな?14:25、急いで下山開始
そこに見える青々とした山が二本木山 ピストンしてきたkayoさん曰く半分ヤブだったらしい

そうそう、肝心のヒメサユリはどこに咲いているんだろう?
と思ったら、山頂手前のここだけで、



しかも終わってた(;´Д`) おまけにピンボケ

まあ、今回はヒメサユリが出てこなかったおかげで花が出てくるまでは、と歩けたし、
ダンナと二人だったら待ちきれずに降りてきて私は山頂行けなかったパターンだったので、
kayoさんが同行してくれたおかげで山頂踏めた、色んな偶然にありがとう♪



帰りのお花畑ではサルが自由に飛び回っていた、何食べていたんだろう?

下りも雪渓過ぎると暑くて暑くて。
時計を見ながら急いで降りてるけど、階段階段また階段・・・
整備されていて歩きにくさはないけど、よくこんなに階段登ったなぁ、
標高差1200mくらいなのに何だかきつかったなぁ~ と今日の山を振り返る。



16:50、何とか無事に約束の時間までに戻ってこれた。
二王子神社のキャンプ場には朝は居なかった地元の方がいらして
「どこからきたの?何時に登ったの?この時期に登ると苦行でしょ~また来てね」
と声をかけられ、あ、そういう事なの・・・



お迎えのタクシーで新発田駅近くの”あやめの湯”に運んでもらい、電車の時刻までにささっと汗を流す。
地元の方の温泉のようで、小さいけれど源泉かけ流し。
脱衣所でお母様方に「どこ行ってきたの?二王子!?この時期に登るなんて汗かきに行くようなもんだね・笑」
と声をかけられ、あ、そうなの、やっぱりそうなの
地元の方はこの時期は登らないの・・・


下山してからヒメサユリの時期にも遅かったことを知る。
暑くて苦行のような一日だったけど、帰りの電車のビールが最高に美味しかったから成功ってことで(^^♪





【行程】往路:東京6:08ー(とき301)新潟8:10 新潟8:22(白新線いなほ)ー新発田8:43 タクシーにて二王子神社登山口(約5600円)
    復路:二王子神社登山口16:50ータクシーにてあやめの湯17:25(420円)~18:20ータクシーにて新発田駅18:25
    新発田18:47(白新線)ー新潟19:30 19:42-(とき346)東京21:52

【歩行】二王子神社登山口9:35⇒八合目⇒二王子岳14:05(二人は13:00)~14:25⇒二王子神社登山口16:50



    ※山中、携帯電波はところどころしか通じません
    ※五合目あたりから上はトンボがいっぱいいて、虫はいませんでした
    ※あやめの湯 館内での物販はジュース・アイス自販機のみ 酒類はない
    ※新発田駅前にコンビニはない 駅構内にデイリーヤマザキ有 小さなコンビニの品揃え・酒類あり



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