7/5(日)奥多摩へ行ってきました。
【交通】往路:JR新宿5:18→5:55立川6:04→6:34青梅6:35→奥多摩駅7:17(¥1050)
バス奥多摩駅7:25→境橋7:35(¥230)
復路:JR奥多摩駅(ホリデー快速)15:26→JR新宿16:56(¥1050)
この土日は新幹線で山の予定だったのですが、どうも天気がイマイチ。
身体の調子もイマイチだったので前日夜まで迷った末延期にした。
土曜日の天気予報は午後から雨だったから、日曜に変えたのに、土曜日晴れてるし・・・
最近の天気予報はホントにあてに出来ませんねぇ。
日帰りで行ける山で、そんなに暑くなさそうな奥多摩をチョイス。
石尾根を歩いてみたいけど、日帰りで鷹ノ巣山はキツイから、六ッ石山にしよう!
土曜の夜、急遽思いつきで決めたのが間違いの始まりだった・・・
さすがにこの時期と天気で人が少ない中央線。
JR奥多摩駅からのバスも4組ほどでガラガラ。境橋で降りたのは私たちだけだった。
奥多摩湖方面右手坂を上がると5分ほどで民家。
【7:50】民家の左手に「六ツ石山」という手書きの看板が合ったのでそこから上がっていく。
しばらくはこんな感じで途中に民家が3件ほど立っている脇を上がる。
このルート、私の持っている(2005年度版)のエアリアには登山道(実線・破線)は書いてなかった。
前日の夜、いつものように電子地図を開くとエアリアのルート以外に境橋からの登山道があり、
水根から登っていくより傾斜が緩やかにみえた。
じゃあ「ハンノ木尾根」から行った方がラクかもという判断で選んだ。
予想通りたいした傾斜もなく、九十九折の登山道は途中までとてもラクだった。
樹林帯を抜け、開けたところに出ると太陽も出てきていい感じ。
右手に見える稜線が「石尾根」かなぁ~
下の民家から農作物(みかんとか?)を運ぶレール?みたいなものがずっと続いていました。
レールに沿って歩くような感じになり、だんだん道が細くなり・・・
先が見えなくなり・・・やぶやぶの登山道となりました。
そっか、この時期は藪に注意、だったっけ。
所々に咲く「オダマキ」にちょっと癒されつつ進みます。
アザミや笹が足に刺さりながら進むとだんだん藪が深くなり、
本当にどっちへ行っていいのやら?迷った瞬間、左上からワンワンと犬の鳴き声がする??
民家があるのか?
【9:00】犬の声に導かれながら進むと、地図にはなかった家が突如現れた。
作業小屋のような小さな家だが、中からTVの音がして、ちょっとほっとする。
が、ほっとしたのもつかの間。
民家から2,3分上がると金網と木で作られた柵(扉)が合って先へ進めない。
しばらくうろうろするが暑いので「さっきの家に聞きに言ってくる!」
と私だけ戻った。
戻る途中、気になるものを見つけてしまった・・・
何かの骨が4,5本、転がっているのだ。しかも直径4センチ・長さ30センチほどの大きな骨が・・・
あの家にはギャートルズが住んでいるのか?
それとも・・・?
普段ならありえないような想像が頭の中を駆け巡り、
怖くなって尋ねるのをやめてダンナのいる場所へ一目散!!
・・・するとダンナが木の柵の向こう側に立っていた。
錆付いた針金がストッパーになっていることを発見したらしい。早く呼んでくれよん
(汗だくです)
扉の向こうに進むと少し開けた場所に出た。
前方に植林の登りが見え、先へ進むと樹林帯の中、しっかり登山道らしくなってきて一安心。
ここは1041あたりでしょうか?平坦&緩やかな登りを繰り返し着々と進んでいきます。
この日は多分奥多摩駅で気温20度くらい?樹林帯で立ち止まるととても涼しく感じられた。
「六ッ石山へ↑」という手書きの看板があり、導かれ先に進んでいく。
【9:50】左手に大きな反射板が見え、その脇を登って行った。
地図の等高線と標高を確認しながらそろそろ水根からの合流?
「トウノクボ」あたりにつくかなー?と思ったとき、
同じ手書きの看板があり、「石尾根へ、分岐左、左」と書いてある。
疲れた頃でもあったのか、直進には道がない様に見え、つい何も考えずそのまま右手へ進んでしまった。
これが大きな間違いだったと気づいたのは、20分ほど歩いた時だった・・・。
巻き道のように進むだけで、一向に高度計が1200m前後から上がらない。
左上に尾根が見えている・・・よね・・・
この道ではないような気がするが、かといって違っているという確信もない。
道はしっかりとしており、所々きちんとした橋も架かっている。
「左、左」と書いてあったのだから、そのうち左に上がる道があるのだろう、
と思いながら歩く・・・
植林の真っ暗な道・・・
ガスであまりよく先も見えない・・・
戻れば確実なのだろうけど、迷ったというほどでもない気もするし・・・
だけど歩けど歩けど尾根に上がれない、延々と続くように思える巻き道・・・
ルート選びはいつも私なので、ダンナもだんだん機嫌が悪くなる・・・(いつもだ~)
写真など撮る余裕も全くなくなり・・・
完全に自分の位置をロストした私。諦めて休憩し少し冷静になってみる。
迷うと時間が経つのがすごく遅く感じるから不思議だ。
「やっぱりあそこを直進するべきだったんだね。
もともと地図にないルートを進んでいるのに、手書きの看板につられて歩いたのが間違いだった。
自分の地図を信じていけばよかったんだね、ごめんね。で、ど~する?」
協議の結果、もう少し進んでみることに。
【10:53】すると休憩したところから5分ほど歩いたら、左に錆付いた「石尾根登山道」
という看板を発見!
よかった、このまま歩けば石尾根に着くんだ!と少し気が楽になった。
ずいぶん長く歩いた感じがしたが、後で見たら1時間弱だった。
(左下から上がってきたところ。画像右上が雲取方面の石尾根だった)
5分後、尾根らしきところに出たがまだここが石尾根だという確信はない。
右は大きく下っている、左は急登り。
でも、迷ったときは上!が鉄則。ガスの中左の急登りを選び進んでいくと・・・
前方に人の姿が!今日初めての人と遭遇!
あまりの嬉しさに「どちらからいらしたんですかっ!」と聞いてしまった。
足元はぐしょぐしょ、頭は汗とガスでびしょぬれだったのと、
多分必死な顔をしていたのだろう、向こうが驚いた表情だった
「六ッ石の分岐から来ましたよ」
よかった、間違いない。
石尾根に出たら、やっぱり明るくてほっとした。
もう疲れていたし、腹ペコだったからこのあたりでお昼にして帰ってもいいよ~、
と言ったのだけれど、悔しいのでもうちょっと歩いてみる!ということで・・・
【11:22】ヤッタ!六ッ石山頂に到着!何も見えなくても人がいるだけで嬉しい(笑)
空が見えるだけでシアワセ
今日は「山頂で冷やしうどん」が目的だったことを思い出す。
自分の位置を見失って不安なままたどり着いた山頂。
凍らせたそばつゆで食べたうどんは、どの店で食べるものより美味しく感じた!
ダンナ様、作ってくれてアリガトウビールも運んでくれてアリガトウ
(ああ、見慣れた道しるべがありがたい)
【12:00】悔しいから水根方面へ降りて、どこがトウノクボだったか確かめようか?
とも考えたが、すんなり行かなかった日は波風立てないほうがよさそう、と、
予定通り石尾根を戻ることにした。
初めて歩く石尾根。
何かが見えれば楽しい尾根だったのかもしれないが、ガスガス。
それでも所々自然林の新緑が美しく、コケの森もあったりと長いが気持ちのよい道だった。
(途中ぬかるみがひどくて靴がドロドロになったが)
【14:20】最後はちょうど青梅街道に下りてきて、いつもの「麻葉の湯」(¥1000)で汗を流し、
ホリデー快速の中でビール片手に爆睡して帰ったのでした。
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※複製承認申請が必要とのことで地図掲載取りやめました。2009.7.16加筆
(ここに地図がありました)
【行動】往路:境橋バス停→ギャートルズの家(失礼)辺り→1250あたりで巻き道へ→石尾根→六ッ石山頂
復路:六ッ石山頂→三ノ木戸山分岐→青梅街道→麻葉の湯
帰宅後地図を眺めてゆっくり考えた。
地図の右下、境橋から入り、点線を西へ進み、合流地点で山頂へ上がる予定だった。
今回間違えて進んだと思われるルートがピンクのルート。
いつも山に行くときは念入りに調べて行くし、思いつきは行った事のあるところだけ、
と決めていたのに、奥多摩だと気が緩んだのも行けなかったな。
結果的にはCT差はさほどなかったけれど、
ロクに地図が読めない私は、今後はやはり一般道を歩こうと反省したのでありました。
(でも結構楽しかったのよね)
おしまい。
6/28(日)
【交通】新宿→京王線高尾(¥350)→JR猿橋駅(¥570)
【行動】猿橋→宮谷→百蔵山頂→百蔵山登山口→鉱泉→JR猿橋駅
もうこの時期の低山は暑いだろうな・・・と思いながらも、
2週間歩いていないから、どうしてもどこかへ行きたくて近場の低山へ。
土曜日は晴れだったけど仕事^_^; 日曜日、天気が悪くても行きたい今回の目的は・・・
<目的・その1>
駅から歩くこと約30分。
最近こちら方面はよくお世話になるのですが、いつも通過ばかりだった「日本三奇橋・猿橋」
一度は見てみたかったのと、この日ちょうどここで「あじさい祭り」があると知ったので来て見ました。
想像よりこじんまりとしてましたが、確かに珍しい橋ですね。
駅から猿橋公園へ出て、あじさい遊歩道を歩くつもりが、
間違えて直接橋にきてしまったので、戻るような形になりました。
「猿橋」を下から見上げる渓谷に少し降りて橋を眺めた後、遊歩道に導かれていくとあじさいが見えてきました。
9:00、朝はまだ雨が降っていなかったので、乾いた紫陽花。
でもちょうど時期がドンピシャだった様で、みんな生き生きとしてとてもキレイです。
個人的には白い紫陽花がとてもお気に入り
桂川のすぐ脇の「あじさい遊歩道」地元の人が楽しみにしているイベントの様で、
ざわついた感じはまったくなく、静かに紫陽花を楽しめる場所でした。
片道5分くらいの紫陽花道でしたが、約3000株のあじさいはなかなか見ごたえあります。
さて、猿橋に戻り、橋を渡り、百蔵山を目指します。
橋の上に乗って下を見ると結構な高さ
右手にレトロな橋が見えたら、それは明治45年に送電を開始した東京電力の八ツ沢発電所。
長さ42.7mの鉄筋アーチ橋で、建設当時は国内最大だったそうです。(国指定重要文化財)
登山口までしばらくは車道歩き。
「桂川ウェルネスパーク」方面を左に上がり、民家の間を上っていきます。
このエリアは当たり前かも知れませんが、
どの山へ登るにも取り付きが民家を通って行った先にある・・・似た様な雰囲気ですね。
ゲートをくぐり宮谷川沿いを進みますが、林道に入ると全くひとけがありません。
地図を良く見たらここは破線のルートでした。
林道を終えると藪っぽくなり、若干急登りが始まりますが、道はしっかりしてました。
ここで生まれて初めて「ギンリョウソウ」を見ました!ちっちゃなオバケみたいですね・・・
10:50、やっと道らしくなったと思ったら「扇山」への稜線へでました。
ここで単独の女性と今日はじめての出会い。他にはだ~れも歩いていません。
分岐からコタラ山を巻き、その後山頂までなんだかんだ結構急登りで・・・
無風なので蒸し暑い特に写真を撮るような場所もなく・・・
毎度のことですが頭から水かぶった?ってくらい汗かきまして(見た目は悪いが本人は気持ち良い)
・・・11:30、ヨレヨレと百蔵山頂到着。
ここも富岳十二景なのですが、もちろんガスの中、何も見えません。
このところ十二景の山へ行くけど、富士山にはお目にかかれません。
やっぱり冬じゃないとダメかもねー。
でもこの天気のおかげか、一組いただけでこの広い山頂独り占め状態。
腰掛ければ、ガスとともにひんやりとした風が吹き、気持ちいいですー。
下界のまとわりつく暑さがウソのよう自然のマイナスイオンシアワセな時間。
久しぶりに1時間近くゆっくりと昼食をとり、大月方面へと進みます。
こちら側のルートはなだらかでとても歩きやすいです。
百蔵~扇山の縦走、この時期私はムリですねぇ。春秋か冬がよさそうです。
分岐を下和田方面へ降りていきます。結局この日は2組しか会わない静かな山歩きでした。
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<目的・その2>
私たちの山歩き最大の目的、最後はもちろん「温泉」
今日は名前も不思議で、ちょっとミステリアスな温泉探しが一番の目的。
あまり知られたくないらしい、と言われれば行ってみたくなるのが温泉ハンター(?)
かなり解り辛いらしいので、しっかり事前調査し、地図を持って探します。
13:40、百蔵山登山口バス停から徒歩30分ほど、高速を目指して歩き、
民家の通りをキョロキョロしながら歩くと、ありました、看板。
看板の脇に下道に下りる階段があり、そこを降りていくと正面の壁の白い家が、
「湯立人(ゆたんど)鉱泉」
普通の民家、看板や表札もありません。
玄関があいていたのでおそるおそる「こんにちは~」と声を掛けると、人のよさそうなおくさま。
「昨日電話くれたかたかしら?」「はい、そうです」
また覚えられてた・・・営業確認の電話する人っていないんでしょうか・・・(汗)
中へ通してもらうと、先に地元の方たちが3人、ちょうど上がるところでした。
中に入ると案外広くてこぎれいな感じ。
男女の間に背の低い仕切りがあるだけで(背伸びすると隣が見えます)、
天井は高く湯気が抜けるように開いています。
ちょうど貸切となり、ゆっくりのびのび~~至福の時。
(飲めるらしくコップが置いてあった)
お湯:無色・無臭 効能:不明
脱衣所の先には鍵の部分も木でできている昔のトイレがあったりして。
ここも時が止まったような鉱泉でした。
近代的な日帰り温泉もキライじゃないですが、最近どんどんこういうひなびた所が好きになる・・・ナゼ~~(汗)
20畳ほどの広い広間が休憩場所。
窓がすべて開け放され、縁側の向こうには桂川が流れている。
なんとも言えない気持ちよさ!田舎のおばあちゃん家のようです!
先にいらした地元の方に「いいお湯でした~」と言ったら、
「○○が歩けるようになった、と言われるくらい効能がある温泉だ、って子供の頃から聞かされているのよ。」
と色々お話してくださり、「おすそ分けよ」とお菓子まで頂いちゃって・・・
ビールまで頼んじゃって(大瓶¥650)自家製のお漬物まで頂いちゃって・・・
入浴料¥1000はちと高いかもしれないけど(梅干とお茶はサービス)
この気持ちよさなら納得!の価格。
(入口はこんな感じです)
鉱泉の奥様に「またいらして~」と駅までの道を教えていただき、
お見送りしていただきながらほろ酔い気分で駅まで約10分、歩きます。
猿橋にまた気持ちのよい温泉を見つけてしまいました。
あまりに静かで気持ちのよいところだったので、やっぱりヒミツにしておきたいような気分・・・
【湯立人鉱泉】
入浴料¥1000 ビール(大瓶)有・食べ物、ジュースなし(近くに自販機もなし)
営業時間・昼ぐらいから17:00頃まで。