2012年9月4日(火) 利尻島にて
北海道に入って2日目。今は利尻島にいる。
今日は、いよいよ百名山のひとつ、利尻岳に登る。
毎年、北海道ツーリングに登山を加えているが、登山用荷物が半数を示すのが、結構、大変だ。
そろそろ、キャンプ用具一式に変更しようかな(なんて)。
それでは、本日の登山の様子をどうぞ。。。
朝4時20分 セットしていた目覚ましが鳴る。
今日は、利尻岳への登山のため、朝早くに起きた。
昨晩のうちに、登山準備はしていたので、顔を洗い、服を着れば準備完了だ。
朝5時 宿の車に登山客を乗せ、登山口まで送って頂く。
さぁ、ここから利尻岳登山の始まりだ。
始めは、舗装された遊歩道のような道を登っていく。
次第に道は登山道となり、しばらくすると水場が出現した。
『甘露泉水』という看板があり、その下で湧水が出ている。
今回、水はここで給水し、そのために、1.5Lの水筒を用意して来た。
その他に、500mLのペットボトルにも水を汲み、準備はOK~。
5時20分 3合目にて。
水を汲み終わって、少し歩くと3合目だった。
ここは、まだ標高270m。山頂は1719mと、1450mも登らないといけない。
最初は、なだらかな坂道を登って行く。
5時40分 4合目に到着。
ここまではまだ順調である。森の中を歩いているイメージ。
6時05分 5合目に到着。
ちょっと開けた場所に出た。
雲がこの高さより低い位置にある。雲海のようだ。
天候も良く、いいスタートに思えた。
途中から、山頂が見えるようになったが、まだまだ、あんな上だ。
6時20分 6合目に到着。
高い木がなくなり、低い木に囲まれた道を歩いて行く。
雲海も下のほうに見えるようになった。
6時47分 7合目に到着。
この辺りから、ゴツゴツした岩場が出だした。
何人か、先行く登山者を追い抜けるほど、まだ体力は大丈夫そうだ。
途中で、頂上まで『標高940m/頂上まで2590m』という看板を見つける。
まだ、2.6kmも歩くのか。。。
7時20分 第二見晴台という場所に到着。
ここから山頂まで、あと一息っぽい感じ。
既にタオルは、汗でびしょ濡れだった。
だが、途中で雲行きが怪しくなり、パラパラと降り出したかと思うと、ザ~と本降りっぽくなった。
すぐにレインウェアを取り出す。
さっきまで、良く晴れていたのに、こうも急変するとは。。。
7時45分 八合目(長官山/1218m)に到着。
やはりおかしいな、と思った。。。
先ほどまで、山頂と思っていたのは、この長官山の山頂だった。
で、利尻岳の山頂はと言うと。。。
目の前にそびえる、山頂に雲の掛かった高い山がそうだった。
そこまで、まだまだ道は続いている。
少しばかり、晴れ間が時折出ていたが、油断は禁物。。。
足元にスパッツも装着し、完全な雨仕様とした。
長官山の尾根を、少し下り気味に歩いて行くと、山小屋が見えた。
近くに寄ってみると、非難小屋のようだった。
裏には携帯トイレ用のブースも設置してある。
でも、今回、携帯トイレは持ち歩かなかった。
多分、トイレは大丈夫だろうと考えていたので。。。
ここで写真を撮ったりなんかしてると、さっき抜いた人に先に行かれた。
まぁ、また遅ければ抜いて行けばいいことだ。
少し先に進むと、下りになっていた。
え、勿体ない。。。また登らないといけないのに。
でも、今登ってきた山々が見え、利尻島の港や空港までもが見えた。
とても、見晴らしが良い。
だが、ここからが体力的にキツかった。
ペースも一気にダウンする。
そして、この先は追い抜く元気すら無くなるのであった。
どうも山頂までの、道のりの長さにやられたようだ。
8時45分 9合目にようやく到着。
ここまで、少し歩いては休憩を繰り返していた。
しかも、ここには『ここからが正念場』と書かれた看板がある。
見上げると、山頂は雲の中だ。
(正念場?もっと、しんどいって事か。。。?)
9合目をスタートすると、大きな岩や、火山岩の赤い大粒の砂利道が続く。
なかなか、踏ん張りが利かない。
おまけに、なぜか息苦しさまで感じる。
標高1700mぐらいなのに、なぜか力が沸いて来ないのだ。
なので、ここからはほとんど先に進めず、後ろから年配者に抜かれる始末。
あぁ、なさけない。。。
9時24分 別ルートの沓形(くつがた)ルート合流地点。
こちらの沓形コースも、距離は短いものの、途中で危険箇所があるらしい。
もし、次回来ることがあれば、挑戦してみたいが、今のルートで手一杯。
そして、いつの間にやら、休憩がメインで歩くこと、35分。。。
10時 ようやく利尻岳山頂(北峰/1719m)に到着。
いや~、ここまで辛かった。
途中で泣きそうになるくらいだ。
だが、本当の頂上はここではない。
更に、ここから続く道の先に、1721m(南峰)の頂上がある。
だが、ルートが崩落しており、危険を承知しないと行けないようだ。
もう、ここで十分だろう。
ここまでのタイムは、約4時間50分だった。(停めるの忘れた)
あまり食べる元気がなかったが、宿で作ってもらったお弁当を食べる。
おにぎりメインのお弁当に、りんごパン、ビーフジャーキーが入っていた。
小さな、りんごデニッシュの甘さに感激した。なんて美味いんだろう。
だが、いつまでもここに居るには、あまりにも寒かった。。。
谷から風がびゅうびゅう吹いて来る。
汗だくになった、シャツが冷える。
以前、知床の羅臼岳でも雨にやられ、山頂は同じように寒かった。
あの時の辛さを思い出すなぁ~。。。
10時22分 食べ終わったので、すぐに下山開始。
さぁ、いよいよ下山スタート。。。
山頂から、9合目までは、赤い砂利が浮石となって、踏ん張りが利かない。
横に足を踏み外したら、谷底行きだ。
また、大きな岩も滑りそうで、実際、2度ほど尻餅を着いた。
その後、9合目以下も、ゴツゴツした岩で下りにくく、かなり苦労する。
合計で5回くらい、滑って尻餅を着き、手や太ももの筋を少し痛めた。
登りは、木に頭を5回ぶつけてくらくらしたし、下山も大変だった。
だが、ここからの見晴らしは最高だ。
長官山への、下山ルート。(真ん中は、さっきの山小屋)
足元は、さっきの雨でぬかるんでいる部分もある。
8合目を過ぎた辺りで、振り返る。。。
もう、山頂はあんなに遠い。
8合目の長官山を経由し、7合目、6合目、5合目と下って行く。
道のりが長い。。。
水もかなり減ってきたが、最後の水は飲まずに取っておく。
12時50分 4合目にようやく到着。
甘露泉水まで、あと少し。。。
13時07分 そして甘露泉水に到着。
やった~、着いた~。
早速、ペットボトルに水を汲むと、冷たさからか、表面が白くなる。
飲んでみると、最高に美味かった。
疲れも吹っ飛ぶ感じ。。。
13時20分 ゴールの登山口に到着。
下山タイムは2時間50分でした。
靴に付いた汚れを洗い流し、トイレを済ませ、宿に電話し迎えに来てもらう。
7、8分ほどで車が登場。えらい早いな。。。
宿に戻ると、先ずはお風呂。。。
利尻富士温泉の湯で、しばらく足湯状態で浸かり、体もたっぷり浸かった。
その後は、海沿いのコンビにまで歩き、ビールを買い込み、部屋で飲む。
登山後のビールは最高の美味さでした。
あぁ、今日はよく寝れそうだ。。。
-Danke-