■メイン写真
弱い氷雨の中を下山中、虹が出た!
■今回のコース
臼杵ヶ岳登山口(駐車スペース)→鬼ヶ牙尾根コース登山口→鬼ヶ牙南峰→長坂ノ頭→大岩→船石→
臼杵ヶ岳→展望岩→臼杵ヶ岳→臼杵山→臼岩・杵岩→臼杵ヶ岳登山口
亀山7座(※)のひとつ、臼杵ヶ岳へ、石水渓谷から鬼ヶ牙を経て周回してきた。
ほどほどの岩場と、小さなアップダウンがひたすら続く、距離や見かけの標高差以上に、
体力・気力を削られるルートだ。
※亀山7座…野登山、仙ヶ岳、臼杵ヶ岳、四方草山、三子山、・高畑山、錫杖ヶ岳。
三つ淵登山口には、亀山7座トレイルとしては危険なため推奨していない(立ち入るな)と
札がかかっていたので、やむなく鬼ヶ牙尾根コースからアプローチ。
登山口の横を流れる沢に、大きな桃(笑)。
白いイワカガミ。このあたりのイワカガミは全体的に白っぽい個体が多い。
いきなり急登が始まる。
鬼ヶ牙にはクライミングのゲレンデもあるくらいなので、どのルートも険しい。
鬼ヶ牙東峰への分岐(488mピーク横)には、三つ淵ルートへの注意書きがある。
このルート、登ったことがあるが、確かに少しレベルが高いのは間違いない。
岩場の急登、なんのその。
鬼ヶ牙東峰から、南峰を眺める。
もとの488m分岐に戻り、カクレ谷乗越を過ぎると、目の前に巨岩が立ちはだかる。
左から巻いていくが、これがまた楽しい岩場だ。
上品なピンク色のアカヤシオが咲いている。例年より少し早めのようだ。
強い北風をもろに受けるようになって、動いていないと寒さを感じるようになる。
イルカかなにかが口をパカッと開けているような岩。
鈴鹿山系の花崗岩は、ユニークな形に風化しているのが多い。
長坂の頭に到着。狭いピークだ。この次の鞍部で風を避けて昼食をとった。
固定ロープの険しい下りをこなす。
一時的に日差しが戻る。ミツバツツジも満開で、鮮やかなピンク色が目にまぶしい。
数は少ないが、イワウチワも咲いている。
強烈な急登をこなし、三重県と滋賀県の県境に位置する小太郎峠に出る。
峠といっても、登山道の分岐があるだけで、地形的にはピークに近い。
歩いてきた尾根道を見下ろす。
小太郎峠からわずかで、大岩に着く。
眺めはいいのだが、稜線上は時折、飛ばされそうになるほどの強風。しかもアラレが混じる寒さ。
続いて船石に到着。寒い寒い。
少し霞がかかった感じだが、伊勢湾が辛うじて見えている。
樹木に咲く黄色い花。サンシュユかなと思ったが、ダンコウバイとかシロモジかもしれない。
アラレが小雨に変わってきたので、ヒノキを傘に、ザックカバー、レインウェアをしっかり装着。
これで完全武装だ。
県境稜線に乗ってからは、体温を維持するため、できるだけペースを上げていた。
がんばりの甲斐あって、臼杵ヶ岳に無事到着。
山頂から東に3分下ると、展望岩に出る。一本松からの眺めはすばらしい。
尾根道を東へたどり、次のピーク、臼杵山へ。
臼杵山から、臼杵ヶ岳を振り仰ぐ。さっきまでいた展望岩も見えている。
麓の里からも見える巨岩である。臼のような形にも見えるが…
臼杵山をしばらくは、厳しい岩場が続く。
ほどなく臼岩、杵岩を通る。臼、杵には見えないような、ちょっと想像力を豊かにしないと。
まだまだ岩場の激下りが続く。足が疲れてくるころだが、落ち着いて、一歩一歩、慎重に。
最後に小さな沢筋に下りてきて、黒い泥に滑らないようにしながら下る。
いきなり駐車地のクルマの屋根が見えたかと思うと、臼杵ヶ岳登山口に戻る。
8km弱の周回ルートだが、数字のスペック以上に歩き甲斐があった。
一日で晴れ、曇り、雨、アラレ、霧、虹、強風と、じつにさまざまな気象現象を体験できたが
次はおだやかな晴天の時に歩きたいものだ。
■最後に、三つ淵ルートの通行制限で感じたことを一言。
最近、鈴鹿山系では御在所岳の本谷ルートなど、もともと上級者向けルートだったところに
実力のない輩が入り込み問題を起こし、登山禁止になる例が散見される。
しかし、このような一部の「下手な登山者」の己を知らない行動により、上級者も締め出しになる
現状は、本来、健全ではない。
実力のある者たちの行動の自由を制限する理由になりえないはずだ。
ペーパードライバーが高速道路で事故を起こしたら、プロの運転手も高速道路を走っちゃダメ、
一人が溺れたら、そのプールは閉鎖するなどという論法であり、そういった考え方からは、
人類の進歩や発展はいっさい望めない。
コロナ流行の初期にも、一人が感染したら、すべて閉鎖・中止・自粛の強制(へんな言葉)と
いった極端な対応が見られたが、「なにもやらない」ことが問題解決の方法だとするのは、
あれもこれも危険だからダメ、と親に言われて大人になったような人たちがよくやらかす
ことではないか。
あるいは論理性を無視し、一方的な権威によって非権威者を「制圧」したいという、
過度な権威主義信奉者の行動なのかもしれないが、こういうことをする輩は、いずれにしても
人の上に立ったり、広く人に影響を与える立場に据えてはいけない人種である。
登山道の制限については、登山道を完全に管理する実力がない、ゆるやかな「管理者」のくせに、
自己保身を先に考え、ここぞとばかりに管理者ヅラをして、「逃げ」の姑息な戦術を打ったと
言われてもしかたないと思うよ。
弱い氷雨の中を下山中、虹が出た!
■今回のコース
臼杵ヶ岳登山口(駐車スペース)→鬼ヶ牙尾根コース登山口→鬼ヶ牙南峰→長坂ノ頭→大岩→船石→
臼杵ヶ岳→展望岩→臼杵ヶ岳→臼杵山→臼岩・杵岩→臼杵ヶ岳登山口
亀山7座(※)のひとつ、臼杵ヶ岳へ、石水渓谷から鬼ヶ牙を経て周回してきた。
ほどほどの岩場と、小さなアップダウンがひたすら続く、距離や見かけの標高差以上に、
体力・気力を削られるルートだ。
※亀山7座…野登山、仙ヶ岳、臼杵ヶ岳、四方草山、三子山、・高畑山、錫杖ヶ岳。
三つ淵登山口には、亀山7座トレイルとしては危険なため推奨していない(立ち入るな)と
札がかかっていたので、やむなく鬼ヶ牙尾根コースからアプローチ。
登山口の横を流れる沢に、大きな桃(笑)。
白いイワカガミ。このあたりのイワカガミは全体的に白っぽい個体が多い。
いきなり急登が始まる。
鬼ヶ牙にはクライミングのゲレンデもあるくらいなので、どのルートも険しい。
鬼ヶ牙東峰への分岐(488mピーク横)には、三つ淵ルートへの注意書きがある。
このルート、登ったことがあるが、確かに少しレベルが高いのは間違いない。
岩場の急登、なんのその。
鬼ヶ牙東峰から、南峰を眺める。
もとの488m分岐に戻り、カクレ谷乗越を過ぎると、目の前に巨岩が立ちはだかる。
左から巻いていくが、これがまた楽しい岩場だ。
上品なピンク色のアカヤシオが咲いている。例年より少し早めのようだ。
強い北風をもろに受けるようになって、動いていないと寒さを感じるようになる。
イルカかなにかが口をパカッと開けているような岩。
鈴鹿山系の花崗岩は、ユニークな形に風化しているのが多い。
長坂の頭に到着。狭いピークだ。この次の鞍部で風を避けて昼食をとった。
固定ロープの険しい下りをこなす。
一時的に日差しが戻る。ミツバツツジも満開で、鮮やかなピンク色が目にまぶしい。
数は少ないが、イワウチワも咲いている。
強烈な急登をこなし、三重県と滋賀県の県境に位置する小太郎峠に出る。
峠といっても、登山道の分岐があるだけで、地形的にはピークに近い。
歩いてきた尾根道を見下ろす。
小太郎峠からわずかで、大岩に着く。
眺めはいいのだが、稜線上は時折、飛ばされそうになるほどの強風。しかもアラレが混じる寒さ。
続いて船石に到着。寒い寒い。
少し霞がかかった感じだが、伊勢湾が辛うじて見えている。
樹木に咲く黄色い花。サンシュユかなと思ったが、ダンコウバイとかシロモジかもしれない。
アラレが小雨に変わってきたので、ヒノキを傘に、ザックカバー、レインウェアをしっかり装着。
これで完全武装だ。
県境稜線に乗ってからは、体温を維持するため、できるだけペースを上げていた。
がんばりの甲斐あって、臼杵ヶ岳に無事到着。
山頂から東に3分下ると、展望岩に出る。一本松からの眺めはすばらしい。
尾根道を東へたどり、次のピーク、臼杵山へ。
臼杵山から、臼杵ヶ岳を振り仰ぐ。さっきまでいた展望岩も見えている。
麓の里からも見える巨岩である。臼のような形にも見えるが…
臼杵山をしばらくは、厳しい岩場が続く。
ほどなく臼岩、杵岩を通る。臼、杵には見えないような、ちょっと想像力を豊かにしないと。
まだまだ岩場の激下りが続く。足が疲れてくるころだが、落ち着いて、一歩一歩、慎重に。
最後に小さな沢筋に下りてきて、黒い泥に滑らないようにしながら下る。
いきなり駐車地のクルマの屋根が見えたかと思うと、臼杵ヶ岳登山口に戻る。
8km弱の周回ルートだが、数字のスペック以上に歩き甲斐があった。
一日で晴れ、曇り、雨、アラレ、霧、虹、強風と、じつにさまざまな気象現象を体験できたが
次はおだやかな晴天の時に歩きたいものだ。
■最後に、三つ淵ルートの通行制限で感じたことを一言。
最近、鈴鹿山系では御在所岳の本谷ルートなど、もともと上級者向けルートだったところに
実力のない輩が入り込み問題を起こし、登山禁止になる例が散見される。
しかし、このような一部の「下手な登山者」の己を知らない行動により、上級者も締め出しになる
現状は、本来、健全ではない。
実力のある者たちの行動の自由を制限する理由になりえないはずだ。
ペーパードライバーが高速道路で事故を起こしたら、プロの運転手も高速道路を走っちゃダメ、
一人が溺れたら、そのプールは閉鎖するなどという論法であり、そういった考え方からは、
人類の進歩や発展はいっさい望めない。
コロナ流行の初期にも、一人が感染したら、すべて閉鎖・中止・自粛の強制(へんな言葉)と
いった極端な対応が見られたが、「なにもやらない」ことが問題解決の方法だとするのは、
あれもこれも危険だからダメ、と親に言われて大人になったような人たちがよくやらかす
ことではないか。
あるいは論理性を無視し、一方的な権威によって非権威者を「制圧」したいという、
過度な権威主義信奉者の行動なのかもしれないが、こういうことをする輩は、いずれにしても
人の上に立ったり、広く人に影響を与える立場に据えてはいけない人種である。
登山道の制限については、登山道を完全に管理する実力がない、ゆるやかな「管理者」のくせに、
自己保身を先に考え、ここぞとばかりに管理者ヅラをして、「逃げ」の姑息な戦術を打ったと
言われてもしかたないと思うよ。