■メイン写真
仙丈ヶ岳から、富士山と北岳を眺めながら日の出を待つ
■今回のコース
7/30 仙流荘⇒(南アルプス林道バス)⇒北沢峠・こもれび山荘[泊]
7/31 こもれび山荘→大滝の頭→薮沢小屋→馬の背ヒュッテ→仙丈ヶ岳→仙丈小屋[泊]
8/1 仙丈小屋→仙丈ヶ岳→小仙丈ヶ岳→仙丈ヶ岳→北沢峠⇒(南アルプス林道バス)⇒仙流荘
暑い近畿を脱け出して、涼しい高所に行こうということで、比較的お手軽に登れる
3,000m峰、仙丈ヶ岳に行ってきた。
高山植物の豊富さから、南アルプスの女王とも呼ばれ、山頂からは富士山、北岳、
間ノ岳の日本の高峰ベスト3が並んで展望できる名峰である。
初日は仙流荘から南アルプス林道バスで、北沢峠のこもれび山荘まで。
山荘前の湿地にはクリンソウが満開だった。
出発。下界は猛暑というのに、涼しい朝。
シラビソやコメツガの樹林帯を、ひたすら登っていく。苔むした林床が美しいのだ。
ホシガラスがいた。
ハイマツ等の球果(まつぼっくり)をあちこちに運んで食べるが、食べ残しの種が
そこで芽生えて群落を広げるという。
樹林越しに鳳凰三山が見えた。
1合ごとに道標があり励みになる。5合目は「大滝の頭」。小仙丈ヶ岳へ直登する尾根道を
行くもよいが、花も少なくしんどい。
ここは右へ、お花畑があり、渡渉が涼しい馬の背ヒュッテ経由の道を行く。
鋸岳も見えてきた。昨日はガスっていてバスの車窓からは全然見えなかった。
トラバース道を進む。ぼちぼち花の種類が増えてくる。
時折、小さな沢(薮沢の枝沢)を渡るが、水がつめたくて気持ちいい。
何回か腰を折ってはいるが、合計の落差が100mはありそうな滝もある。
渡渉はたやすい。
甲斐駒ヶ岳の威容。海坊主のような摩利支天の姿は迫力がある。
無人の薮沢小屋。小屋の前の水場でのどを潤す。
流れに手を差し入れたが、冷たすぎて30秒も浸けていられない。
このあたりからシナノキンバイなどが現れる。
針葉樹帯も終わって、大きなダケカンバやナナカマドなどがこのあたりの主力だ。
薮沢の本流を渡る。このあたりもお花畑が美しい。
ハクサンフウロ、タカネグンナイフウロ、ウサギギクなどが多くみられた。
シカの活動域が高所に移りつつあり、深刻な食害が起きているため、ここにも防鹿柵が
設けられている。柵の内と外とでは植生はまったく異なる。
馬の背ヒュッテで、小屋の陰の平らな岩の上で大休止。
岩が冷たくて気持ちよかった。また、このあたりはお花畑が美しく、カメラ撮影が忙しい。
贅沢にコーヒーを注文。高級チョコがついてきて一同、感激。
丹渓新道との分岐を過ぎる。まもなく馬の背の稜線に出て、森林限界となる。
ハイマツやハクサンシャクナゲの灌木帯を登っていくと、仙丈ヶ岳が眼前に迫る。
今日のお宿、仙丈小屋が見えてきた。
周りの花もチングルマ、コイワカガミ、ハクサンイチゲなどに変わってきた。
仙丈小屋に到着!
通常なら山頂にアタックした後、そのまま北沢峠に下山できる行程なのだが、
我々は「各駅停車」の、ゆとりあるスケジュールにしている。
多忙なサラリーマン時代にはできなかった贅沢な登山だ。
時間がたっぷりあるので、仙丈ヶ岳に登ってみた。
午後になってガスが上がってきたので展望はイマイチだが、涼しい高所でランチを
楽しんだ。
キアゲハかな? 花の間をひらひら飛んでは、岩で休息。
この周辺の標識は、日清食品のスポンサードのようだ。こういう取り組み、いいな。
ぐるっと周回して、仙丈小屋に戻ろう。
薮沢カールを観ながら。
まだまだ時間タップリ。くつろぎのひとときを過ごした。
夕食、美味かったな。旧長衛荘で料理長をしていた方が、仙丈小屋の小屋番を
されているのだ。3,000m近い高所で、カラッと揚がったエビフライとは!
翌朝。朝食前に稜線までお散歩。甲斐駒ヶ岳の右手からの朝日に感動。
モルゲンロートに染まる仙丈ヶ岳。
朝食をすませて再び仙丈ヶ岳の山頂へ。イワヒバリに「おはよう」!
今日の山頂は快晴。北岳をバックに。
まずは展望を楽しむ。遠く槍・穂高連峰。
乗鞍岳。
中央アルプスと、右後ろに御岳山。
富士山、北岳、間ノ岳のスリートップ。
雲もない好天だが、ライチョウの親子が顔を出してくれた。
これは予期せぬラッキー。
下山は最短距離の直登ルートを下る。小仙丈ヶ岳のピークを通過。
ちょっとしたお花畑もあるが、やはり昨日の馬の背直下には及ばない。
朝から強い日差しで汗ばむが、ハイマツの間に入ると急に涼しさを感じた。
6合目を過ぎたあたりで先輩ガイドご一行とすれ違う。
果敢に直登コースで挑まれる。さすが健脚。
大滝の頭からは、昨日歩いた道だ。10時のバスには間に合わなかったが、
次のバスを待つ間、こもれび山荘で地ビールを買って楽しむお客様たち。
地ビールは3種類も置いてあるのだ。
12:30頃に臨時バスが出たので、覚悟していたより少し早く仙流荘に戻れた。
バスを降りていきなり、暑さにげんなりしたが、仙流荘で風呂に入ってサッパリ。
下界が猛暑だったことを知り、涼しい山のありがたさをしみじみ感じて帰途に就いた。
※初心者から楽しめる「遊山トレッキングサービスの登山教室」は、「ここをクリック」!!
仙丈ヶ岳から、富士山と北岳を眺めながら日の出を待つ
■今回のコース
7/30 仙流荘⇒(南アルプス林道バス)⇒北沢峠・こもれび山荘[泊]
7/31 こもれび山荘→大滝の頭→薮沢小屋→馬の背ヒュッテ→仙丈ヶ岳→仙丈小屋[泊]
8/1 仙丈小屋→仙丈ヶ岳→小仙丈ヶ岳→仙丈ヶ岳→北沢峠⇒(南アルプス林道バス)⇒仙流荘
暑い近畿を脱け出して、涼しい高所に行こうということで、比較的お手軽に登れる
3,000m峰、仙丈ヶ岳に行ってきた。
高山植物の豊富さから、南アルプスの女王とも呼ばれ、山頂からは富士山、北岳、
間ノ岳の日本の高峰ベスト3が並んで展望できる名峰である。
初日は仙流荘から南アルプス林道バスで、北沢峠のこもれび山荘まで。
山荘前の湿地にはクリンソウが満開だった。
出発。下界は猛暑というのに、涼しい朝。
シラビソやコメツガの樹林帯を、ひたすら登っていく。苔むした林床が美しいのだ。
ホシガラスがいた。
ハイマツ等の球果(まつぼっくり)をあちこちに運んで食べるが、食べ残しの種が
そこで芽生えて群落を広げるという。
樹林越しに鳳凰三山が見えた。
1合ごとに道標があり励みになる。5合目は「大滝の頭」。小仙丈ヶ岳へ直登する尾根道を
行くもよいが、花も少なくしんどい。
ここは右へ、お花畑があり、渡渉が涼しい馬の背ヒュッテ経由の道を行く。
鋸岳も見えてきた。昨日はガスっていてバスの車窓からは全然見えなかった。
トラバース道を進む。ぼちぼち花の種類が増えてくる。
時折、小さな沢(薮沢の枝沢)を渡るが、水がつめたくて気持ちいい。
何回か腰を折ってはいるが、合計の落差が100mはありそうな滝もある。
渡渉はたやすい。
甲斐駒ヶ岳の威容。海坊主のような摩利支天の姿は迫力がある。
無人の薮沢小屋。小屋の前の水場でのどを潤す。
流れに手を差し入れたが、冷たすぎて30秒も浸けていられない。
このあたりからシナノキンバイなどが現れる。
針葉樹帯も終わって、大きなダケカンバやナナカマドなどがこのあたりの主力だ。
薮沢の本流を渡る。このあたりもお花畑が美しい。
ハクサンフウロ、タカネグンナイフウロ、ウサギギクなどが多くみられた。
シカの活動域が高所に移りつつあり、深刻な食害が起きているため、ここにも防鹿柵が
設けられている。柵の内と外とでは植生はまったく異なる。
馬の背ヒュッテで、小屋の陰の平らな岩の上で大休止。
岩が冷たくて気持ちよかった。また、このあたりはお花畑が美しく、カメラ撮影が忙しい。
贅沢にコーヒーを注文。高級チョコがついてきて一同、感激。
丹渓新道との分岐を過ぎる。まもなく馬の背の稜線に出て、森林限界となる。
ハイマツやハクサンシャクナゲの灌木帯を登っていくと、仙丈ヶ岳が眼前に迫る。
今日のお宿、仙丈小屋が見えてきた。
周りの花もチングルマ、コイワカガミ、ハクサンイチゲなどに変わってきた。
仙丈小屋に到着!
通常なら山頂にアタックした後、そのまま北沢峠に下山できる行程なのだが、
我々は「各駅停車」の、ゆとりあるスケジュールにしている。
多忙なサラリーマン時代にはできなかった贅沢な登山だ。
時間がたっぷりあるので、仙丈ヶ岳に登ってみた。
午後になってガスが上がってきたので展望はイマイチだが、涼しい高所でランチを
楽しんだ。
キアゲハかな? 花の間をひらひら飛んでは、岩で休息。
この周辺の標識は、日清食品のスポンサードのようだ。こういう取り組み、いいな。
ぐるっと周回して、仙丈小屋に戻ろう。
薮沢カールを観ながら。
まだまだ時間タップリ。くつろぎのひとときを過ごした。
夕食、美味かったな。旧長衛荘で料理長をしていた方が、仙丈小屋の小屋番を
されているのだ。3,000m近い高所で、カラッと揚がったエビフライとは!
翌朝。朝食前に稜線までお散歩。甲斐駒ヶ岳の右手からの朝日に感動。
モルゲンロートに染まる仙丈ヶ岳。
朝食をすませて再び仙丈ヶ岳の山頂へ。イワヒバリに「おはよう」!
今日の山頂は快晴。北岳をバックに。
まずは展望を楽しむ。遠く槍・穂高連峰。
乗鞍岳。
中央アルプスと、右後ろに御岳山。
富士山、北岳、間ノ岳のスリートップ。
雲もない好天だが、ライチョウの親子が顔を出してくれた。
これは予期せぬラッキー。
下山は最短距離の直登ルートを下る。小仙丈ヶ岳のピークを通過。
ちょっとしたお花畑もあるが、やはり昨日の馬の背直下には及ばない。
朝から強い日差しで汗ばむが、ハイマツの間に入ると急に涼しさを感じた。
6合目を過ぎたあたりで先輩ガイドご一行とすれ違う。
果敢に直登コースで挑まれる。さすが健脚。
大滝の頭からは、昨日歩いた道だ。10時のバスには間に合わなかったが、
次のバスを待つ間、こもれび山荘で地ビールを買って楽しむお客様たち。
地ビールは3種類も置いてあるのだ。
12:30頃に臨時バスが出たので、覚悟していたより少し早く仙流荘に戻れた。
バスを降りていきなり、暑さにげんなりしたが、仙流荘で風呂に入ってサッパリ。
下界が猛暑だったことを知り、涼しい山のありがたさをしみじみ感じて帰途に就いた。
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