滋賀県の木之本から西に数キロのところにある標高922mの己高山(こだかみやま)。
その存在は以前から知っていたが、ようやく登る機会がやってきた。
登ってみれば寺の遺跡、ブナ林、そして春の花がいっぱいで、素晴らしい山行となった。
車3台(ウチ1台は現地集合)でアプローチ。己高庵の駐車場に停めさせてもらう。
今日は12人のパーティ。
ニューフェースとしては、マラソンランナーのT瀬さんが体験参加。
42.195kmを、3時間を切るタイムで疾走する本格派女性ランナーである。
「山は初心者で~」などと仰っていたが、その健脚ぶりは、後で全員が思い知ることになる。
サクラ満開の己高庵を出発して、しばらくは林道歩きである。
路傍にイカリソウやカタバミが咲いている。
今日は、花に詳しいT中奥さんが来られているので、いろいろ発見しては教えてくださる。
新しい堰堤の分岐にコースの看板がある。ここは直進。
仏供谷登山口で、右の尾根コースをとる。
いきなり坂が続くが、心地いい風に励まされて登っていくと、イワウチワの群生に
出合った。薄ピンクの可憐な花があちこちに咲いている。
鉄塔下を過ぎ、ちょっとした広場になっている六地蔵に着く。
ガイド本によると、近江では一番古い地蔵だという。
6体の地蔵の中心には阿弥陀如来であろうか、一回り大きな石仏がある。
コブシの花をところどころに見ながら先へ。
馬留め、牛留めの間からは、琵琶湖の方面の景色が一望のもと。
今日は春霞で、やや視界が悪かったのが残念。
イワウチワの大群生がなくなっていくと、やがてブナ林が現れ始める。
今度はミヤマカタバミが咲いている。
鶏足寺跡で昼食タイム。
G嬢が、アプローチの途中で寄った多賀SAで、焼肉弁当を買っていたが、
加温機能つきの弁当。弁当箱から湯気がシュワシュワ出て、いいにおいが
立ち込める。その割に本人からは、ご飯が少ないなど不満の弁。
鶏足寺跡では、5月にはクリンソウが咲くそうだが、さすがに花にはまだ早い。
幾つか、まだ若い株を見つけた。
その代わりというわけではないが、思いがけなくエンレイソウが見つかった。
最後の急登を一気にこなせば、己高山のピークだ。三角点の少し奥に進めば、
金糞岳や伊吹山が見通せる。横山岳までは残念ながら見えなかった。
尾根を南に進む。雪が深くなるのか、ブナの幹がひねくれているのが多い。
途中の分岐を直進してしまい、南尾根を行き過ぎたものの、
鉄塔で引き返す。
さっきの「旧飯福寺」と書かれた分岐に戻り、下山にかかる。
こちらの道は、花も少なくやや単調。時折、植林がまじる尾根道を下っていく。
ふと見れば、幹にペンキで手書きで左下への矢印と、タカオと書かれている。
直進ルートはかなり明瞭な山道で、左下へはかなり薄い踏み跡しかない。
先ほどのコースミスのこともあり、しばらく一同、どうしようかと思案したが、
えーい、下りちゃえということで、この踏み跡を強引に下る。
テープは誘導してくれているものの、道とは言いがたい斜面。
下り切ったところは平らにならされている。ズバリ高尾寺跡に出たのだ。
ご神木の逆杉(さかすぎ)は、高さ35m、幹周り7.8m、樹齢1000年以上との
ことで、県指定の自然記念物に指定されている。
本当に精霊が宿っていそうな厳かなたたずまいであった。
林道に出たら旧石道寺跡のシダレザクラが出迎えてくれた。
ちょっぴり疲れた顔のメンバーたち。マラソンランナーのT瀬さんは、
途中の坂でもほとんど息切れしていなかったが、ここでもケロッとしていた。
さすがの心肺能力。
舗装道をたどり己高庵に戻る。最後の土手で、イカリソウのピンクと白の
色違いの株が並んでいるのを発見! 今日は100枚以上の写真を撮った。
己高庵で風呂に入る。温泉ではないが、サクラを観ながら入れる露天風呂もあり、
すっかり長湯してしまった。
T瀬さんは、今回の体験参加を経て、正式にウチの山岳部への入部が決定。
春にふさわしい、大輪の花が、仲間に加わった。
その存在は以前から知っていたが、ようやく登る機会がやってきた。
登ってみれば寺の遺跡、ブナ林、そして春の花がいっぱいで、素晴らしい山行となった。
車3台(ウチ1台は現地集合)でアプローチ。己高庵の駐車場に停めさせてもらう。
今日は12人のパーティ。
ニューフェースとしては、マラソンランナーのT瀬さんが体験参加。
42.195kmを、3時間を切るタイムで疾走する本格派女性ランナーである。
「山は初心者で~」などと仰っていたが、その健脚ぶりは、後で全員が思い知ることになる。
サクラ満開の己高庵を出発して、しばらくは林道歩きである。
路傍にイカリソウやカタバミが咲いている。
今日は、花に詳しいT中奥さんが来られているので、いろいろ発見しては教えてくださる。
新しい堰堤の分岐にコースの看板がある。ここは直進。
仏供谷登山口で、右の尾根コースをとる。
いきなり坂が続くが、心地いい風に励まされて登っていくと、イワウチワの群生に
出合った。薄ピンクの可憐な花があちこちに咲いている。
鉄塔下を過ぎ、ちょっとした広場になっている六地蔵に着く。
ガイド本によると、近江では一番古い地蔵だという。
6体の地蔵の中心には阿弥陀如来であろうか、一回り大きな石仏がある。
コブシの花をところどころに見ながら先へ。
馬留め、牛留めの間からは、琵琶湖の方面の景色が一望のもと。
今日は春霞で、やや視界が悪かったのが残念。
イワウチワの大群生がなくなっていくと、やがてブナ林が現れ始める。
今度はミヤマカタバミが咲いている。
鶏足寺跡で昼食タイム。
G嬢が、アプローチの途中で寄った多賀SAで、焼肉弁当を買っていたが、
加温機能つきの弁当。弁当箱から湯気がシュワシュワ出て、いいにおいが
立ち込める。その割に本人からは、ご飯が少ないなど不満の弁。
鶏足寺跡では、5月にはクリンソウが咲くそうだが、さすがに花にはまだ早い。
幾つか、まだ若い株を見つけた。
その代わりというわけではないが、思いがけなくエンレイソウが見つかった。
最後の急登を一気にこなせば、己高山のピークだ。三角点の少し奥に進めば、
金糞岳や伊吹山が見通せる。横山岳までは残念ながら見えなかった。
尾根を南に進む。雪が深くなるのか、ブナの幹がひねくれているのが多い。
途中の分岐を直進してしまい、南尾根を行き過ぎたものの、
鉄塔で引き返す。
さっきの「旧飯福寺」と書かれた分岐に戻り、下山にかかる。
こちらの道は、花も少なくやや単調。時折、植林がまじる尾根道を下っていく。
ふと見れば、幹にペンキで手書きで左下への矢印と、タカオと書かれている。
直進ルートはかなり明瞭な山道で、左下へはかなり薄い踏み跡しかない。
先ほどのコースミスのこともあり、しばらく一同、どうしようかと思案したが、
えーい、下りちゃえということで、この踏み跡を強引に下る。
テープは誘導してくれているものの、道とは言いがたい斜面。
下り切ったところは平らにならされている。ズバリ高尾寺跡に出たのだ。
ご神木の逆杉(さかすぎ)は、高さ35m、幹周り7.8m、樹齢1000年以上との
ことで、県指定の自然記念物に指定されている。
本当に精霊が宿っていそうな厳かなたたずまいであった。
林道に出たら旧石道寺跡のシダレザクラが出迎えてくれた。
ちょっぴり疲れた顔のメンバーたち。マラソンランナーのT瀬さんは、
途中の坂でもほとんど息切れしていなかったが、ここでもケロッとしていた。
さすがの心肺能力。
舗装道をたどり己高庵に戻る。最後の土手で、イカリソウのピンクと白の
色違いの株が並んでいるのを発見! 今日は100枚以上の写真を撮った。
己高庵で風呂に入る。温泉ではないが、サクラを観ながら入れる露天風呂もあり、
すっかり長湯してしまった。
T瀬さんは、今回の体験参加を経て、正式にウチの山岳部への入部が決定。
春にふさわしい、大輪の花が、仲間に加わった。