Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2023年4月4日(火)[名張]忘れ去られた曽爾古道、今回はヒカゲツツジが咲いていた!

2023年04月10日 | 山登りの記録
■メイン写真
ヒカゲツツジ!! 運よく花期に巡り合えた。

■今回のコース
落合バス停→小笹峠→出合茶屋→登山口→天摩嶺頂上・大のぞき岩→大のぞき→のぞき岩→
行動の滝展望台→行動の滝(一ノ滝)→二ノ滝→奥山林道出合→B29墜落碑→敦盛地蔵→
神主坂地蔵→百合が丘バス停


M社の登山ツアーで、私が勝手におなじみの曽爾古道へ。
曽爾古道は、香落渓(かおちだに)添いの車道が開通する大正8年以前は、名張と曽爾を
結んでいた生活道だった。
以降、忘れられたルートを10年ほど数年前に地元の有志の方々が再発見し、整備されたものだ。

古道の魅力のほかに、室生火山群にみられる岩板状節理のナメ沢や、絶壁の上から香落渓の
展望、秘境の雰囲気がただよう行動(ぎょうどう)の滝など、見どころに富む。



落合バス停前の階段から、出合茶屋へ抜ける峠道に入る。



かつては、赤目四十八滝から小笹峠を越えてくる観光客も多かった。
そのころをほうふつとさせる茶屋跡。WC跡や、索道跡も残る。



苔むした遊歩道。熊野古道に負けていない。



ヒノキゴケのモフモフが多い。



小笹峠を越えて、舗装林道を下ると、林道に合流する。
北へ少し進むと、赤目四十八滝かの道が出合う、出合茶屋跡に着く。
昔は奈良交通のバス停もあったのを憶えている。



さらに林道を北上し、ヘアピンカーブを出て、今井林道の竣工碑の20mほど先、
右手のコンクリート階段から、曽爾古道に入る。

ハイキングコースの標識は、名張から歩くことを前提に付けられているので、
こうして逆向きに歩くと分かりにくい。
木の葉や、杉の間伐のあとで、踏み跡はいっそう判別しにくくなっており、
序盤から中盤にかけて2度ほど、少し枝道に入りかけた。

曽爾古道の魅力は、単にかつての生活道をたどるだけでなく、メインルートを外れてほんの
少しだけ寄り道すれば、景勝地で知られる香落渓を上から見下ろせるポイントが4ヶ所も
あることだ。



最初の「天摩嶺頂上・大のぞき岩 見晴らし台」は、香落渓の名物・柱状節理の大岩壁、
天摩嶺のてっぺんから、直下の青蓮寺川が覗ける。



二つ目の寄り道絶景ポイントは、「大のぞき」。
進行方向が逆だが、分岐にはいずれも標識が立てられている。



山並みの向こうに、室生火山群の盟主・倶留尊山と二本ボソが垣間見える。



次の「のぞき岩」からは、狭い露岩の上から、青蓮寺湖の端っこが直下に見える。



古道に戻り、板状節理が面白い行動川の流れを渡る。

4つ目の寄り道ポイントへ。
再度、行動川を渡り、「行動の滝、見晴らし台コース」に足を向ける。



行動の滝は3段の構成になっている。一番上の「一の滝」は、浅い板状節理の釜をしたがえた
6~7mの優美な滝だ。知る人ぞ知る隠れスポット的なたたずまいが魅力。



狭い岩峰の先端に出ると、青蓮寺湖方面の絶景!
なお、このあたりは名張市で唯一のヒカゲツツジ群落があり、ちょうど花が咲いていた。

岩峰をさらに少し下ると、急なゴルジュ状の斜瀑帯(二の滝)がのぞき込めるが、
三の滝の落ち口は、かなり先まで身を乗り出さないと見えないので、素人さんはやめておいた
ほうがいい。



ミツバツツジも満開。上品なピンク色に癒される。

古道に戻ると、すぐに奥山林道に出合う。失われた「古道」領域が終わり、ここから
林道歩きになる。しかし、小粒ながら、このあともいろいろランドマークが続く。
B29の墜落碑、平家伝説の敦盛地蔵、神主坂地蔵を経て、百合が丘のバス停へ。
定刻よりちょっと遅れて、バスがやってきた。

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