Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2008年12月7日(日)二上山の"知る人ぞ知る"サブルートで、予想外の巨岩から大和盆地を望む

2008年12月14日 | 山登りの記録
朝、ゆっくり寝てから、二上山に出かけた。

道の駅「ふたかみパーク當麻」から展望台へ延びる、ふるさと公園の長い階段を登る。


階段は、次第に傾斜を増す。展望台には銅鐸がぶら下がっていて、それを鳴らせる。


もし我々の文明が突然滅びて、ここが遺跡となって、遥か未来に発掘されたら、
やっぱり「ここは当時、宗教的儀式が行なわれたに違いない」と、ときの"考古学者”に
推理されるのだろうか。

そこからさらに奥に、明瞭な登山道が続いている。
一般のガイドブックには紹介された例を見たことないルートだが、地元の人はしばしば利用する。
この日も、途中のベンチで、ほぽ毎日登っているというベテランさんと、しばらく話を
聴くことができた。といっても、彼が一方的に喋ったのを聴いていただけなのだが。

70歳は過ぎていそうなおじさん、このルートを途中で左に折れ、ヒノキ林の横を抜けたら
かなり高さある"覗き岩"に出るという。

ともちゃんと二人で、まずは雑木林の落ち葉が積もるサブルートを登る。雄岳と雌岳の
間のちょっとした岩稜に出る。ここからは、おなじみの道。すぐに馬の背。
ここで、きなこ餅を買う。なかなかの風味に感激。
今更とは思うが、雌岳には登っておく。
空気が澄んでいて、大峰山脈が白く輝いているのが見える。稲村ヶ岳、大日ヶ岳が、いい感じ。
熟年パーティが、「あれは大台ケ原」と云っている。訂正する気にもなれず、後ろで苦笑する。

さっきの岩稜に戻る。しばらく往路を戻るが、左上の踏み跡から単独男性が下りてきた、
二上神社口から雄岳へ向かう登山道に合するのだ。ただ、斜面に強引につけられた踏み跡は
ズリズリ滑って、消して楽な道とはいえない。

この道に出合うのを確認する。さらに、右にそのまま急坂を下る踏み跡を試す。
フィックスロープが張ってあり、ちゃんとテープもついている。
かなり滑りやすい坂だったが、思惑通り、往路のルートに出る。第4ベンチのすぐ横に
出るので、逆に登る際も、いい目印になる。
さっきの単独行氏に、ここで再度、ばったり会った。

第4ベンチから、ほんのわずか下ると、木の幹に「祐泉寺へ」とマジックで書かれた
分岐がある。ここも薄い踏み跡だが、やがて明瞭な道になる。
やがて、「古墳へ」との分岐を見送り直進すると、ほんの数10mで、"覗き岩"に出る。

こんなところに、こんな絶景の岩があるのかというほどの眺め。
足元はスッパリ15mほどの高さはあるだろうか。
黒い岩の質はまずまずで、クライミングに使えるかどうか、近いうちに確認したい。

帰宅してからネットでいろいろ調べたら”見晴岩”などとも呼ばれていることが判明したが、
ヒット件数は非常に少なかった。

"覗き岩"からも下に山道が続く。途中、短いながらも鬱陶しいクマザサの藪こぎがあるが、
なんということもなく、植林の尾根筋をたどって、祐泉寺から大池を結ぶ林道に降り立つ。
ちょうど、3体のお地蔵さんがあるので、いい目印だ。

のどかな農村風景の中を歩いていると、中川酒造の杉玉が見える。

強烈な引力にふらふらと誘われると、中に、三度、単独行氏に会う。
「行動パターンが一緒ですねぇ」。
ここの酒、「透泉」を買い、道の駅「ふたかみパーク當麻」に戻る。

11:00行動開始、15:00帰還の、発見づくしのいい散歩だった。

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