■メイン写真
旧花背峠の巨杉と地蔵祠
■今回のコース
花背峠バス停→天狗杉→旧花背峠→98番送電線鉄塔→芹生峠→滝谷峠→貴船山→二ノ瀬駅
ちょっとユニークな山行を企画してみた。
名のあるピークはほとんど踏まずに、京都北山の峠を巡ってみる。
峠をつないで歩くのだから当然、尾根伝いの縦走である。
杉の植林で有名な京都北山だが、今回たどるエリアは稜線部は大部分が落葉広葉樹と
モミの混成林である。晩秋の今、より歩きやすいはずだ。
花背峠で京都バスを降り、バス道の少し先で左の山道に入る。
固定ロープが張られた急坂を登りきって稜線に出ると、傾斜はゆるくなる。
ほどなく天狗杉のピークに到着。
山名を想起させるようなシンボリックなスギは、あたりには見当たらない。
尾根を西進すると右側にシカ除けのフェンスが出てきて、向こう側はササが青々と
茂っていた。京都市が進めている「チマキザサ再生プロジェクト」だとのこと。
チマキザサは、その名の通り粽(ちまき)を巻くのに使われる。
京都北山だからミヤコザサなのかなと思ったが、チマキザサは百井町あたりには
もともと自生していたようで、昨今のシカの食害で激減したため、こうして
保護し、いずれはチマキ用に収穫することを目標にしている。
またまた固定ロープが張られた急坂、今度は下ると、旧花背峠に着く。
峠には巨大なスギと地蔵祠がある。
「天狗杉」の由来はこの樹なのかなと推測するがわからない。
しばらく林道を行く。林道の分岐は左へ。車止めゲートを過ぎ、98番鉄塔の
標示から尾根道に返り咲く。
関電道の樹脂製階段が、ルートが正しいことを示す。
98番鉄塔の下は、なかなかの絶景ポイント。ちょっと雲量が多かったが。
ここから芹生峠までは踏み跡が薄いうえ、落ち葉が堆積している。しかも
地形が複雑なので、ルートファインディングになかなか気を遣う。
時折、倒木が行く手をふさぐのも難易度を上げる要素だ。
なお、紅葉はあらかた終わっており、木々の枝はもう冬支度が完了している。
しかしそこは中学時代から通い慣れた京都北山エリア。
全くルートミスすることなく芹生峠に下りてきた。峠の北西100mくらいのところだ。
車道を上がり、いちばん高い所へ。
芹生峠の標示があるが、比叡山は見えるはずもない。
さらに数十m先で、ふたたび山道に入るが、標識はない。
尾根に出ると右にフェンス。向こうは若い植林地だ。急坂を一気に登り、
雑木林がまばらな、癒しの展望地に出る。
このあたりに10人規模のマウンテンバイクの集団がいた。
彼らが残していた轍は、なかなか無残なものだった。ええ加減にせえよ!!
アカマツの巨樹に引き寄せられる。生命力に魅かれるのだ。
滝谷峠に到着。右へ下ると思い出深い直谷へ、左へ下ると奥貴船橋へ。
ただ奥貴船橋へのルートは倒木などで激しく荒れている。
この日は直進し貴船山をめざす。
貴船山のピークは植林に囲まれ、いつも薄暗い。
ケルンのような石積みだけが目印だ。
標高的にはかなり下りてきたので、カエデ等はまだ紅葉を残している。
フカギレオオモミジ。なかなかマニアックなカエデを見た。
尾根ルートから二ノ瀬ユリをセレクトし、二ノ瀬に下山。
それなりに距離があり、細かなアップダウンが続いた行程だった。
帰りの叡山電車は超混雑状態。さすがこの時期の鞍馬だった。
なお、この日は特徴的なキノコを何種類か見かけた。
例によって完璧に種を同定できるわけではないが…
クリタケかな?
ナメコの老菌だと思う。
老菌の下に生えていた。ナメコの幼菌に違いない。
ヒラタケ。
ニガクリタケだと思う。これは毒。
旧花背峠の巨杉と地蔵祠
■今回のコース
花背峠バス停→天狗杉→旧花背峠→98番送電線鉄塔→芹生峠→滝谷峠→貴船山→二ノ瀬駅
ちょっとユニークな山行を企画してみた。
名のあるピークはほとんど踏まずに、京都北山の峠を巡ってみる。
峠をつないで歩くのだから当然、尾根伝いの縦走である。
杉の植林で有名な京都北山だが、今回たどるエリアは稜線部は大部分が落葉広葉樹と
モミの混成林である。晩秋の今、より歩きやすいはずだ。
花背峠で京都バスを降り、バス道の少し先で左の山道に入る。
固定ロープが張られた急坂を登りきって稜線に出ると、傾斜はゆるくなる。
ほどなく天狗杉のピークに到着。
山名を想起させるようなシンボリックなスギは、あたりには見当たらない。
尾根を西進すると右側にシカ除けのフェンスが出てきて、向こう側はササが青々と
茂っていた。京都市が進めている「チマキザサ再生プロジェクト」だとのこと。
チマキザサは、その名の通り粽(ちまき)を巻くのに使われる。
京都北山だからミヤコザサなのかなと思ったが、チマキザサは百井町あたりには
もともと自生していたようで、昨今のシカの食害で激減したため、こうして
保護し、いずれはチマキ用に収穫することを目標にしている。
またまた固定ロープが張られた急坂、今度は下ると、旧花背峠に着く。
峠には巨大なスギと地蔵祠がある。
「天狗杉」の由来はこの樹なのかなと推測するがわからない。
しばらく林道を行く。林道の分岐は左へ。車止めゲートを過ぎ、98番鉄塔の
標示から尾根道に返り咲く。
関電道の樹脂製階段が、ルートが正しいことを示す。
98番鉄塔の下は、なかなかの絶景ポイント。ちょっと雲量が多かったが。
ここから芹生峠までは踏み跡が薄いうえ、落ち葉が堆積している。しかも
地形が複雑なので、ルートファインディングになかなか気を遣う。
時折、倒木が行く手をふさぐのも難易度を上げる要素だ。
なお、紅葉はあらかた終わっており、木々の枝はもう冬支度が完了している。
しかしそこは中学時代から通い慣れた京都北山エリア。
全くルートミスすることなく芹生峠に下りてきた。峠の北西100mくらいのところだ。
車道を上がり、いちばん高い所へ。
芹生峠の標示があるが、比叡山は見えるはずもない。
さらに数十m先で、ふたたび山道に入るが、標識はない。
尾根に出ると右にフェンス。向こうは若い植林地だ。急坂を一気に登り、
雑木林がまばらな、癒しの展望地に出る。
このあたりに10人規模のマウンテンバイクの集団がいた。
彼らが残していた轍は、なかなか無残なものだった。ええ加減にせえよ!!
アカマツの巨樹に引き寄せられる。生命力に魅かれるのだ。
滝谷峠に到着。右へ下ると思い出深い直谷へ、左へ下ると奥貴船橋へ。
ただ奥貴船橋へのルートは倒木などで激しく荒れている。
この日は直進し貴船山をめざす。
貴船山のピークは植林に囲まれ、いつも薄暗い。
ケルンのような石積みだけが目印だ。
標高的にはかなり下りてきたので、カエデ等はまだ紅葉を残している。
フカギレオオモミジ。なかなかマニアックなカエデを見た。
尾根ルートから二ノ瀬ユリをセレクトし、二ノ瀬に下山。
それなりに距離があり、細かなアップダウンが続いた行程だった。
帰りの叡山電車は超混雑状態。さすがこの時期の鞍馬だった。
なお、この日は特徴的なキノコを何種類か見かけた。
例によって完璧に種を同定できるわけではないが…
クリタケかな?
ナメコの老菌だと思う。
老菌の下に生えていた。ナメコの幼菌に違いない。
ヒラタケ。
ニガクリタケだと思う。これは毒。