昨日に続き、南紀の沢登り。連チャンの沢登りは、Mr.Dashでもまだ2回目。
今日の沢は、厳密には三重県。相野谷川・中ノ谷である。
キッシーが帰り、今日は、Mr.Dash、ともちゃん、Y井カメラマン、T橋クンの4名だ。
桐原から子ノ泊山への標識がある林道をとる。中ノ谷橋には「落打滝」の立て札が
あるが、肝心の「落打滝」と書かれた部分が地面に落ちてしまっていた。
入渓してしばらくは、しょぼいゴーロ。朝、寒かったので、極力水に濡れないよう
飛び石伝いに進む。
300mで、落打滝に着く。落差30mという。圧巻!!
右も左も、天を突くような垂直の岩壁。
どう逆立ちしても直登は不可能。ため息をつきつつ、右岸の高巻きルートを探索する。
まずルンゼの右の岩壁に弱点を求めたが、もう少しでテラスというところで岩が
樹木ごと崩壊していて断念。
1時間以上ロスして、大巻きを覚悟して、ルンゼの左を登ることにした。
Y井カメラマンが先頭に立って登っていく。ネットに載っていた「古い石垣」を発見。
右にトラバースすると、古い捨て縄がかかったバンドを発見。別のガイド本には
「仕事道」とあるが、荒れていてそうは見えがたい。ここは岩もバンドも信用が
もてないので、フィックスを張りながら進む。崩れ気味の箇所や、朽ちかけの横木を
アテにして進まざるを得ないところはチョット緊張した。
落打滝が樹間越しに見える。そこからのバンドは案外、巾があって安全。
落打滝の上の斜瀑と、青く澄んだ、数メートルの深さがありそうな淵を見下ろす(メイン写真)。ここは泳いだら(危険かもしれないが)いい気持ちだろうな。
小ナメのあとは、またまたゴーロ。しかも伏流になり、興をそがれる。
やがてゴーロというより。ガレガレ谷になる。二股でガレ谷を分け、右の水流をとる。ずいぶん、水量が少ない。
しかし眼前に再び巨大な滝が現れる。牛鬼滝だ。落打滝より落差がありそうだが、
一条の流れがそう思わせるのだろうか。
牛鬼滝も、どう考えても登れない。またしても右岸の高巻きだ。薄い踏み跡があるが、
今度はスゴイ。木の根、幹につかまりながら、強烈な傾斜だ。油断して落ちたら
一巻の終わり。滝の落ち口より遥かに高く巻いても、まだ巻き終えない。
Y井カメラマンが絶妙のルートファインディングで、やがて急傾斜を下り始める。
かくして、牛鬼滝の落ち口にジャスト。さすがだ。
ここから300mのナメ天国。さっきまでの緊張が一気に解き放たれる。
いつまでも続いてほしいナメだが、案外、あっという間に過ぎ去ってしまう。
このナメ、かつて仕事道があったようで、古い石垣や、橋がかかっていた跡が
なかなかいい味を出している。
ここから先、少ない水の中、斜瀑とナメの繰り返し。この沢は、なんだか全然
濡れないなぁ。
奥の二股で、左の黒い岩肌の長いナメをとる。右は植林で面白そうにないからだ。
しかし、このナメ、そのまま登って、もし滑落したら下まで止まりそうもない。
無理はやめて、すぐ左側の樹林帯を詰める。尾根の登山道に出る。やや下り気味の
方が、子ノ泊山への登り道だ。
急坂を一気に山頂へ。今年は「子」年。子ノ泊山は十二支の山の中でも珍しい「子」の
つく山だ。それを盛り立てる派手な標識が、日の丸と、鯉のぼりと一緒に掲げられて
いる、珍妙な山頂と化していた。
あたりはいつの間にか霧に包まれ、肌寒い。カッパを羽織って、昼食とする。
ラーメンの温度がいとおしい。
あとは一般登山道を桐原に向け下るのみ。雨が降り始める。舗装林道に下り立ち、
車のデポ地まで濡れながら歩く。沢では殆ど濡れなかったのに。。。
この日は湯ノ口温泉まで北上し、キャビンに素泊まりした。
秘湯・湯ノ口温泉は、湯治客のおじいさん、おばあさんであふれていたが、
湯の質は非常によく、管理人のおばちゃんは人情たっぷりで、消えかけている
「昭和」の風情にタイムスリップできた。
今日の沢は、厳密には三重県。相野谷川・中ノ谷である。
キッシーが帰り、今日は、Mr.Dash、ともちゃん、Y井カメラマン、T橋クンの4名だ。
桐原から子ノ泊山への標識がある林道をとる。中ノ谷橋には「落打滝」の立て札が
あるが、肝心の「落打滝」と書かれた部分が地面に落ちてしまっていた。
入渓してしばらくは、しょぼいゴーロ。朝、寒かったので、極力水に濡れないよう
飛び石伝いに進む。
300mで、落打滝に着く。落差30mという。圧巻!!
右も左も、天を突くような垂直の岩壁。
どう逆立ちしても直登は不可能。ため息をつきつつ、右岸の高巻きルートを探索する。
まずルンゼの右の岩壁に弱点を求めたが、もう少しでテラスというところで岩が
樹木ごと崩壊していて断念。
1時間以上ロスして、大巻きを覚悟して、ルンゼの左を登ることにした。
Y井カメラマンが先頭に立って登っていく。ネットに載っていた「古い石垣」を発見。
右にトラバースすると、古い捨て縄がかかったバンドを発見。別のガイド本には
「仕事道」とあるが、荒れていてそうは見えがたい。ここは岩もバンドも信用が
もてないので、フィックスを張りながら進む。崩れ気味の箇所や、朽ちかけの横木を
アテにして進まざるを得ないところはチョット緊張した。
落打滝が樹間越しに見える。そこからのバンドは案外、巾があって安全。
落打滝の上の斜瀑と、青く澄んだ、数メートルの深さがありそうな淵を見下ろす(メイン写真)。ここは泳いだら(危険かもしれないが)いい気持ちだろうな。
小ナメのあとは、またまたゴーロ。しかも伏流になり、興をそがれる。
やがてゴーロというより。ガレガレ谷になる。二股でガレ谷を分け、右の水流をとる。ずいぶん、水量が少ない。
しかし眼前に再び巨大な滝が現れる。牛鬼滝だ。落打滝より落差がありそうだが、
一条の流れがそう思わせるのだろうか。
牛鬼滝も、どう考えても登れない。またしても右岸の高巻きだ。薄い踏み跡があるが、
今度はスゴイ。木の根、幹につかまりながら、強烈な傾斜だ。油断して落ちたら
一巻の終わり。滝の落ち口より遥かに高く巻いても、まだ巻き終えない。
Y井カメラマンが絶妙のルートファインディングで、やがて急傾斜を下り始める。
かくして、牛鬼滝の落ち口にジャスト。さすがだ。
ここから300mのナメ天国。さっきまでの緊張が一気に解き放たれる。
いつまでも続いてほしいナメだが、案外、あっという間に過ぎ去ってしまう。
このナメ、かつて仕事道があったようで、古い石垣や、橋がかかっていた跡が
なかなかいい味を出している。
ここから先、少ない水の中、斜瀑とナメの繰り返し。この沢は、なんだか全然
濡れないなぁ。
奥の二股で、左の黒い岩肌の長いナメをとる。右は植林で面白そうにないからだ。
しかし、このナメ、そのまま登って、もし滑落したら下まで止まりそうもない。
無理はやめて、すぐ左側の樹林帯を詰める。尾根の登山道に出る。やや下り気味の
方が、子ノ泊山への登り道だ。
急坂を一気に山頂へ。今年は「子」年。子ノ泊山は十二支の山の中でも珍しい「子」の
つく山だ。それを盛り立てる派手な標識が、日の丸と、鯉のぼりと一緒に掲げられて
いる、珍妙な山頂と化していた。
あたりはいつの間にか霧に包まれ、肌寒い。カッパを羽織って、昼食とする。
ラーメンの温度がいとおしい。
あとは一般登山道を桐原に向け下るのみ。雨が降り始める。舗装林道に下り立ち、
車のデポ地まで濡れながら歩く。沢では殆ど濡れなかったのに。。。
この日は湯ノ口温泉まで北上し、キャビンに素泊まりした。
秘湯・湯ノ口温泉は、湯治客のおじいさん、おばあさんであふれていたが、
湯の質は非常によく、管理人のおばちゃんは人情たっぷりで、消えかけている
「昭和」の風情にタイムスリップできた。