![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/d9/2c25d84990d01a2f1bd5ce1026fc55aa.jpg)
ヤケベ岩を過ぎたナメ天国以降、連続ナメ帯が終わっても、しばらくは
小さな斜瀑の連続帯や小規模なナメで楽しさ満点だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/09/e2d82cb5f29d00f28e4981c5c962e508.jpg)
やや長めの赤いナメを過ぎると、前方に大きな岩をゴロゴロと従えた滝と、
右手に大岩を太い根で抱いた老杉が待ち構える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/47/daca7f70f87732423a0a3735b04cffb6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/a1/687119d31927e726310b871d91b2f754.jpg)
ガンガラ滝15mだ。
シャワーで直登もできるそうだが、Mr.Dashはガンガラした岩を
リードクライム。一部、ホールドが遠いところもあり緊張するが、それほど
難易度は高くない。8割がた登ったところに幸運にも立ち木があり、小躍りして
ビレイする。T橋クンとキッシーが続く。
ともちゃんとY井カメラマンは、さらに右手の樹林帯を高巻きしているが、
こちらはこちらで一箇所、ちょっとヒヤッとするところがあったそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/b3/148c733cc3dfa99d43d5861ff4f2dcdc.jpg)
ほどなく右手に、「行者道コース」と書かれ標識を発見。一般登山道が
あったころの名残か? 後にも先にも、標識はこれ一つだけ。時折、
テープが巻かれているものの、桟道は朽ち気味で、しかも不連続。
普通の登山靴なら悪説苦闘は見えている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/cc/f54d401ab1cd2525e218307a79301e29.jpg)
すぐに大釜。20mプールのように向こう側が四角い。とにかく水がキレイ。
向こうに10m以上あるナメが見える。右岸に苔むした桟道があり、
さきほどダイブしたMr.Dashは自重して巻く。
キッシーが果敢にプールを泳ぎきり、ナメに立ち向かう。
しかし残念無念。ツルツルのスラブは後半、わずかではあるが傾斜が増す。
足を取られたキッシーは、ほとんど「すべり台」状態で、エメラルド色の
釜にまっしぐら!
一方、T橋クンは泳がず、右岸から巧妙にナメに躍り出ていく。
辛うじて滑り落ちなかったものの、ナメの途中で立ち往生し、なんとか
左のスラブに取り付いて桟道に上がってきた。
そんなことで、さらに奥の三角形のプールと、さっきより角度のあるナメでは
さすがに誰も直登にチャレンジせず、すごすごと巻いた。
ナメ帯を抜け、黒滝7mを見る。これこそ直登はムリで、右の桟道から高巻く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/e2/935b6dd7f3fc4585a0c17ff94355decb.jpg)
この先、水量が極端に減るものの、ふたたびナメの連続だ。すごい沢である。
黒い岩盤にわずかに水が滴る枝谷を見送り、いよいよツメの様相。
二股を左にとり、苔むした岩がゴロゴロした涸れ沢を詰める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/f7/942ea714c3f564e249ae1946276175be.jpg)
ひょこんと飛び出したコルには登山道が通っている。ちょうど稜線ルートと、
立石コースの分岐のあたりに出たのだ。
稜線ルートの急登を一気に登る。烏帽子岩が近くに見える。涙あふれて霞んでくる。
親切にもハシゴと鎖がつけてある。恐ろしく高度感があるが、せっかくなので
上までよじ登る。登攀用のリングを4つ見つけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/a4/f7c3c74db6b554470d07e541ec7d3d3d.jpg)
空は雲ひとつなく、やや霞み気味ではあったが、周囲の眺めはすばらしい。
達成感がみなぎってきた。ちゃんとビレイしたら昼寝するのも気持ちよさそう。
烏帽子山の山頂は、ここから再び急登してわずかだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/7e/ced21fafbe4b9aabb444eb4ba5d19a35.jpg)
一転、あまり展望がよくない。辛うじて、高田の集落が見下ろせる程度。
それでも、昨夜泊まった宿が見えて感慨深い。
下山は東尾根にのびる登山道をたどり、俵石集落跡を経由するルート。
俵石の廃村は古びた石垣が数多く残り、往時をしのばせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/7f/da76a215f44f0c75248cff245a9287b4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/11/5fcc4f9306f983d33f83e7625af8bc83.jpg)
手回し式の絞り機能のついた洗濯機や、簡易発電機の残骸も発見。
棚田であっただろう場所にも既に植林がなされていた。
林道に合すると、駐車地へはじきに着いた。
高田グリーンランド雲取温泉には連泊。ここの湯は本当に質がいい。
沢登りのあとは、また格別だ。初めての沢登りだったキッシーは、
都合でこれから奈良へ帰る。気をつけて。
残った4人は、今日は宴会もほどほどに、全員ビールを飲んだだけで
夢の中に突入した。
T橋クンは、どこまでも続くナメを、滑落に怯えながらひたすら登り
続ける無間地獄のような夢をみたそうな。
小さな斜瀑の連続帯や小規模なナメで楽しさ満点だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/09/e2d82cb5f29d00f28e4981c5c962e508.jpg)
やや長めの赤いナメを過ぎると、前方に大きな岩をゴロゴロと従えた滝と、
右手に大岩を太い根で抱いた老杉が待ち構える。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/47/daca7f70f87732423a0a3735b04cffb6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/a1/687119d31927e726310b871d91b2f754.jpg)
ガンガラ滝15mだ。
シャワーで直登もできるそうだが、Mr.Dashはガンガラした岩を
リードクライム。一部、ホールドが遠いところもあり緊張するが、それほど
難易度は高くない。8割がた登ったところに幸運にも立ち木があり、小躍りして
ビレイする。T橋クンとキッシーが続く。
ともちゃんとY井カメラマンは、さらに右手の樹林帯を高巻きしているが、
こちらはこちらで一箇所、ちょっとヒヤッとするところがあったそうだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/b3/148c733cc3dfa99d43d5861ff4f2dcdc.jpg)
ほどなく右手に、「行者道コース」と書かれ標識を発見。一般登山道が
あったころの名残か? 後にも先にも、標識はこれ一つだけ。時折、
テープが巻かれているものの、桟道は朽ち気味で、しかも不連続。
普通の登山靴なら悪説苦闘は見えている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/cc/f54d401ab1cd2525e218307a79301e29.jpg)
すぐに大釜。20mプールのように向こう側が四角い。とにかく水がキレイ。
向こうに10m以上あるナメが見える。右岸に苔むした桟道があり、
さきほどダイブしたMr.Dashは自重して巻く。
キッシーが果敢にプールを泳ぎきり、ナメに立ち向かう。
しかし残念無念。ツルツルのスラブは後半、わずかではあるが傾斜が増す。
足を取られたキッシーは、ほとんど「すべり台」状態で、エメラルド色の
釜にまっしぐら!
一方、T橋クンは泳がず、右岸から巧妙にナメに躍り出ていく。
辛うじて滑り落ちなかったものの、ナメの途中で立ち往生し、なんとか
左のスラブに取り付いて桟道に上がってきた。
そんなことで、さらに奥の三角形のプールと、さっきより角度のあるナメでは
さすがに誰も直登にチャレンジせず、すごすごと巻いた。
ナメ帯を抜け、黒滝7mを見る。これこそ直登はムリで、右の桟道から高巻く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/e2/935b6dd7f3fc4585a0c17ff94355decb.jpg)
この先、水量が極端に減るものの、ふたたびナメの連続だ。すごい沢である。
黒い岩盤にわずかに水が滴る枝谷を見送り、いよいよツメの様相。
二股を左にとり、苔むした岩がゴロゴロした涸れ沢を詰める。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/f7/942ea714c3f564e249ae1946276175be.jpg)
ひょこんと飛び出したコルには登山道が通っている。ちょうど稜線ルートと、
立石コースの分岐のあたりに出たのだ。
稜線ルートの急登を一気に登る。烏帽子岩が近くに見える。涙あふれて霞んでくる。
親切にもハシゴと鎖がつけてある。恐ろしく高度感があるが、せっかくなので
上までよじ登る。登攀用のリングを4つ見つけた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/a4/f7c3c74db6b554470d07e541ec7d3d3d.jpg)
空は雲ひとつなく、やや霞み気味ではあったが、周囲の眺めはすばらしい。
達成感がみなぎってきた。ちゃんとビレイしたら昼寝するのも気持ちよさそう。
烏帽子山の山頂は、ここから再び急登してわずかだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/7e/ced21fafbe4b9aabb444eb4ba5d19a35.jpg)
一転、あまり展望がよくない。辛うじて、高田の集落が見下ろせる程度。
それでも、昨夜泊まった宿が見えて感慨深い。
下山は東尾根にのびる登山道をたどり、俵石集落跡を経由するルート。
俵石の廃村は古びた石垣が数多く残り、往時をしのばせる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/7f/da76a215f44f0c75248cff245a9287b4.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/11/5fcc4f9306f983d33f83e7625af8bc83.jpg)
手回し式の絞り機能のついた洗濯機や、簡易発電機の残骸も発見。
棚田であっただろう場所にも既に植林がなされていた。
林道に合すると、駐車地へはじきに着いた。
高田グリーンランド雲取温泉には連泊。ここの湯は本当に質がいい。
沢登りのあとは、また格別だ。初めての沢登りだったキッシーは、
都合でこれから奈良へ帰る。気をつけて。
残った4人は、今日は宴会もほどほどに、全員ビールを飲んだだけで
夢の中に突入した。
T橋クンは、どこまでも続くナメを、滑落に怯えながらひたすら登り
続ける無間地獄のような夢をみたそうな。