Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2022年8月11日(木)~14日(日) [北ア]大日三山を縦走!!(行程編) 

2022年08月16日 | 山登りの記録
■メイン写真
チングルマが咲き乱れる奥大日岳


■今回のコース
8/11 (移動)⇒立山山麓温泉ホワイトベル[泊]
8/12 ホワイトベル⇒称名滝駐車場⇒大日岳登山道入口→牛ノ首→大日平山荘→鏡岩→
   大日小屋(荷物をデポ)→大日岳→大日小屋[泊]
8/13 大日小屋→中大日岳→七福園→奥大日岳→新室堂乗越→雷鳥沢→室堂⇒(バス)⇒
   美丈平⇒(ケーブルカー)⇒立山駅⇒クレヨンハウス[泊]
8/14 クレヨンハウス⇒称名滝駐車場→称名滝→駐車場⇒(帰る)


今回の山行は、室堂から奥大日岳を目指し、大日三山を完全踏破しようというものだった。
しかし、実行直前で、雷鳥荘が従業員のコロナ感染によりクローズ。
計画を変更し、初日は立山山麓温泉のペンションに宿泊。大日岳へのピストンとしたが、
大日岳にアタックしたあと、天候を考えると奥大日岳経由、室堂へ下山したほうが
安全かつ得策だろうと「2度目の計画変更」をすることになった。
その結果、当初の計画ルートをまったく逆向きに歩くことになり、すべて踏破できた。

初日(11日)は、北陸自動車道が先日の大雨のため敦賀~今庄間が閉鎖され、う回路の渋滞が
予想されるため、東海北陸道で砺波に出るルートを選択。
直前になって予約できた、立山山麓温泉ホワイトベルさんに宿泊した。
このお宿、豪華でおいしい夕食がたいへん印象的だった。



12日、クルマを称名滝駐車場に置き、大日岳登山道入口からスタート。
この日の標高差は1,500mある、なかなかハードな行程だ。
登山スタート時の気温は26度。ちょっと暑い。



いきなり急坂が続く。身体がこなれないうちは苦しい。ペースを抑えて登っていく。
標高差で300mちょっと登ったころ、猿ヶ馬場に着く。
雨がちらついてきたのでレインウェアを着こむが、さらに暑く感じる。



猿ヶ馬場を過ぎるとハシゴや鎖場が連続する。かなりの傾斜だ。
牛ノ首で尾根に出ると、北からの風のおかげで多少は涼しくなった。



雨もやんだので、雨具も脱ぐ。やがて広々とした大日平の湿地帯に出て、
ゆるやかな木道をたどる。



振り返ると富山湾が見えた。意外に海が近い。



湿地には高山植物だけでなく、食虫植物のモウセンゴケもみられた。



大日平は2012年に、弥陀ヶ原とともにラムサール条約に登録されている貴重な湿地だ。



大日平小屋に到着。一休みする。



小屋の裏手へ回ると、称名川支流の一ノ谷にかかる不動滝が正面に見下ろせる。



大日平には木道近くにも、小さな池塘がみられる。



標高1,850mくらいで木道が途切れると、ふたたび強烈な急登となる。
小沢を何度か渡りながら、ごつごつした岩の急坂を行く。



大日小屋に到着。時間に余裕があるので、荷物をデポして大日岳のピークへ向かう。



チングルマなどの高山植物を楽しみながら大日岳の頂上へ。部分的に青空が出るほどに
天気は回復しており、劔岳の威容も拝むことができた。
左奥には白馬鑓ヶ岳や白馬岳も控えていた。



立山方面も、どっしりと存在感たっぷりにただすむ。



この日のお宿は大日小屋。ランプの小屋として知られる一方、小屋のご主人・杉田健司さんは
シーズンオフはギター職人をしておられることで有名だ。
食堂の壁には手入れが行き届いたギターが架けられていた。

夕食後、杉田さんと、そのご友人がギターを披露してくださった。
演奏が終わって、特別にそのギターを少し触らせて頂けることになり、大感動。
なんとも弾き心地がよい、すばらしいギターだった。
ネットで価格を調べたら50万円以上。うわぁ、これはすごい。

13日。気象予報では、雨は午後からということだった。日の出こそ雲に隠れて見えなかったが、
気持ちいい稜線歩きが楽しめそうだ。



まず、すぐそこの中大日岳の頂を踏む。



さまざまな高山植物が咲き乱れる尾根道を行く。心が弾む。



七福園は、岩と緑のバランスが絶妙に美しい日本庭園のような場所だ。



ちょっとした鎖場もあるが、慎重に行けばそれほど難しくはない。



空に薄く、環水平アークが出た。綺麗だが、天気が下り坂となるサインともされる。
やはり午前中に、せめて雷鳥平に下りておきたい。



大日岳、中大日岳を振り返る。



南に遠く、槍ヶ岳がそびえる。赤牛岳、水晶岳も見える。
笠ヶ岳の美しい三角形や、薬師岳の堂々たる姿も眺められる、スケール感あふれる風景。



もう一度、ちょっとした鎖場を通過。



そして到着した奥大日岳。
山頂で休憩していると、向こうから単独行の男性の姿が。
高校時代の同級生のI君であった。なんという偶然。
聞けば、早月尾根から劔岳を越えてやってきたという。相変わらずやるなあ。
I君はこの日、大日小屋に泊まるという。時間は余裕たっぷりだ。



I君と別れ、我々は新室堂乗越へ向かう。
尾根歩きではあるが、時折、小さな池塘があったりする。



登山道脇で唯一、融け残っていた雪渓。わざわざ歩いてみる。



立山の地獄谷が近づいてきた。風向きしだいでは硫黄のニオイも飛んでくる。



新室堂乗越から、チングルマが咲く山腹をみながら雷鳥沢へと下る。
湧き水のところで休憩し、橋を渡る。



天気はもってくれた。みくりが池温泉で最後の休憩。
Mr.Dashだけがホットコーヒーで、あとは全員、ソフトクリーム。
それも一番人気はブルーベリーとバニラのミックス。

室堂でバスに乗ったら、強い雨が降り始めた。いやー、ラッキーだった。
ケーブルカーに乗り継ぎ、立山駅の売店で皆さんにお土産を買ってもらっている間に
称名滝駐車場に置いていたクルマを回収し、この日のお宿、クレヨンハウスさんへ。
うまく雨を避けることができた。



14日、落差日本一(350m)の称名滝を観に行く。水量がものすごいことになっていた。
昨日の雨で、右側に細いハンノキ滝が現れた。こちらは常に滝が出現するわけでは
ないものの、落差500mの「隠れ日本一」の滝である。



最後に立ち寄ったのは、知る人ぞ知る現地のコンビニ「立山サンダーバード」さん。
ここの独自のサンドイッチやおにぎり、全国各地のご当地清涼飲料など、
我が道を行く商品構成がおもしろすぎる。

いろんな見どころや偶然がてんこ盛りの山行となった。
今回の山行で見かけた花々は別途紹介する。

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