Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

6月11日(日)ヒルの恐怖、鈴鹿・ヤケギ谷と、険しい稜線の宮指路岳(2)

2006年06月16日 | 山登りの記録
宇宙人I村氏が脚をヒルにやられていたことが判明。アバウトな性格なのできっと吸い付かれても気づかないと思ったが、やっぱりだ。一人、こういう人がパーティにいると、他の人はやられずに済む。

東海展望台から、樹林帯に戻り尾根をたどる。背の低いシロモジやベニドウダンなどが印象的な、明るい稜線だ。夏は暑いだろうな。花が咲いた形跡が見当たらないツツジは、シロヤシオなのか、別の種類なのかイマイチよくわからない。小さなジャンクションピークを右折し、コルを一つ過ぎて、次の目立たないピークが宮指路岳の山頂だ。三角点があるだけで、眺めがいいわけではない。したがって、記念写真を撮っただけで長居無用。

それにしてもヒルの心配がなくなったのは嬉しい。往路、ともちゃんはヒルを見つけては退治し続け、15匹はやっつけたという。確かに、よく払い落とすだけに終わってしまうが、それではヒルの分布をいたずらに拡大するだけである。

やがてこのコース随一の難所、犬返しの険。崩壊防止に、岩肌にモルタルが吹き付けられたのも空しく、崩壊・落石し放題の斜面を下る。そこからは右側が切れ落ちて、風化した花崗岩がザラザラしている。北アルプスの燕岳付近を髣髴とさせる。しかし、スリルはある意味、燕岳以上かも。

残念なことに霧が出ていて、高度感は半減していた。それでも、高所恐怖症というフジワラノリカのミセスT中さんは、ムズムズしたようで、「シッポが生えてきそう」と盛んに恐がっている。風邪で来れなかったT中ダンナさんは、もっと症状が重いとのことで、この夫婦、かなりの山好きにもかかわらず、なぜかそろって高所恐怖症。フシギである。Mr.Dashなんか、ナントカと煙と同じで、高いところは大好きで、山に通っているのに。。。

花崗岩の露出部を過ぎたら、今度はヤセ尾根。しかもアップダウンが予想以上に急。ササの生える土壌は細かい粒子の黒土になって、今日みたいな日は滑りやすいことこのうえない。沢登りで腕を痛めているキナバルK本さんは、今日は腕を使わないだろうとタカをくくっての参加だったが、またも裏切られ、悲壮感が漂っている。山は逃げないのに、どうしてここまで自分を追い込むのだキナバルK本さん!「隠れマゾ」と呼ぶゾ!

予想以上にハードなコースだったので、行けなくもなかったが、予定の仙ヶ岳を諦め、小社峠から直接、駐車地に降りることにした。またしても沢筋なので、ヒル対策にMr.Dashはカッパの上着を着る。早々に足元にヒルが”うにょうにょ”しているのをもともちゃんが発見し、パーティ一同、またも無口になる。

渡渉が何度ある。ヒルさえいなければ非常に美しい沢筋を、風のように下りて行く。ようやく林道終点に着いたら、路肩にご褒美のモミジイチゴが熟していた。

駐車場では、ハイカーがみんな、ヒルを落としていくためか、却って個体数が多く、ここで靴やズボンにへばりつかれた。フジワラノリカのミセスT中さんは、Mr.Dashのズボンの上をさまようヒル君を嬉しそうに動画で撮影していた。帰ってからダンナさんに見せるのだという。靴を履き替えて、車に乗り込んでから、ともちゃんの太腿を這う不届きヒルがいたのには、一同悲鳴をあげた。血を吸われなくて幸いだった。

帰路、JAが経営する「鈴鹿さつき温泉」に寄る。けっこう穴場。おいしいみたらし団子に舌鼓。結局ヒルだけが強烈な印象となった山行だったが、今年は確かに個体数が多い気がする。

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