Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2011年5月21日(土)大台ケ原のヒミツの展望所・滝見台へ

2011年05月30日 | 山登りの記録
人生のベテランさんたちと、1泊2日で大台ケ原へ。
初日の今日は、滝見尾根から、西ノ滝、中ノ滝を展望する滝見台へ。
明瞭な道はない、バリエーションルートである。

Mr.Dashは先にマイカーで大台ケ原駐車場に行き、奈良交通バスを待ち受ける。
やがてともちゃんと、ベテランさんたちを乗せたバスがやってきた。



まずは、旧大台荘である「心・湯治館(こころ・とうじかん)」にチェックイン。
宿泊荷物をデポ。必要最小限の装備になって、歩き始める。
まだオオカメノキが咲き誇っている。

シオカラ谷の吊り橋のところで、河原に下りて昼食。100人近い大パーティが
来ており大混雑していた。



S木さんが、清流を飛び石づたいに少し下まで遊びに行った。
清らかなナメが広がる別天地であるが、あまり先に行くと、東ノ滝に落ちていくからご用心。



吊り橋を渡り、登りにさしかかる。早々に、満開のシャクナゲが迎えてくれた。
この時期にシャクナゲとは、やはり今年は開花が全体的に少し遅いようだ。

滝見尾根に出る。目印もないところだが、Mr.Dashが先導し、ここで遊歩道を離れる。
あとは基本的に尾根を忠実にたどるだけなのだが、バリエーションルートに
慣れていない人にとっては、なかなかの冒険である。



尾根は、シャクナゲとアケボノツツジがいたるところで満開。
いやー、これはいい時に当たったぞ。



険しい岩稜を2つほど越える。3点支持と、フラットフッティングを守って
もらわないと
困る箇所であるが、皆、無事に乗り越える。

今は、踏み跡も薄くなっているが、滝見尾根は、昔は遊歩道の一部であり、
ところどころ、木段や、それを留めるバンセンの残骸が転がっている。

たどるルートが正しいのだと確信できるのは、

これら残骸がずっと見出せるからだ。

ひたすら急坂を下りる。勾配がきつく、できるだけ安全なところを選んで下りる。
多分、自分だけだったら少々強引になってでも駆け下りるのだが。

ヒメシャラの木が増えてきた。O屋さんが「なんていう木?」と聞いてくる。
「水分を多く含む木なので、さわるとヒンヤリ冷たくて気持ちいいですよ」
しばらくパーティは赤い肌のヒメシャラを見つけると、思わず頬ずりしていた。

滝見の展望箇所まで、もうあとわずかとなったとき、ハプニングが起きた。
Mr.Dashの後ろを歩いていたM下さんが突然、転落したのだ。
頭が下になっていたので一瞬ヒヤッとしたが、木が支えになったのと、
急傾斜とはいえ柔らかい腐葉土の斜面であったことが幸いし、大事には至らず。
目の下を少し打撲されたようだが、骨折、捻挫、出血等はない。
難所でなくても、危険は不意にやってくる。

メンバーへの心的影響が心配されたが、一旦、小休止をとり、
落ち着いてから、目と鼻の先、展望点に下りた。



天気は曇ってはいたものの、ガスはなく、落差242mの中ノ滝と、その左に
西ノ滝が見えた。西大台の平坦な「開拓」と呼ばれる場所を流れる沢が、
突如、これだけの崖に出合い、西日本最大級の落差の滝となる。
考えてみれば、不思議きわまる地形である。

往路を戻るが、これがまた急な登り。先ほどの転落事件もあるので、
岩場のところは、Mr.Dashが偵察の上、うまく迂回できた。



最後は、尾根をそれてシャクナゲ群落の直下に寄り道。
めったに来れない場所で、記念撮影。



花と滝とハプニングの緊張に、興奮を抑えられない道中となったが、
シオカラ谷の吊り橋に着くと、皆、安心したのか、吹っ切れた感じ。
自然のあるがままの姿って、いい。



心・湯治館では、あたたかい風呂とおいしい夕食が待っていた。
Mr.Dashの部屋を開放し、有志で宴会。
消灯の21:00まで、楽しい時間を過ごした。

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