![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/b6/8aedd12568d954fce1abb570748b5ea2.jpg)
人生のベテランさんたちとのヒミツの大台ケ原の2日目は、西大台、一周ツアーである。
ここは今では、環境省のはたらかきけにより、西大台利用調整地区となり、
入山規制が敷かれている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/ea/173b0a069cba9db537ea6ab41293ad2b.jpg)
予め、上北山商工会に入山申請し、ビジターセンターで簡単なガイダンスを
受けた上、配られる許可証を、歩行中つねに首から下げておかなくてはならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/ba/0e7fa8f83ff1bb68f1f1648ae8b941e7.jpg)
朝、「心・湯治館」で、おいしい朝食をとる。名水コーヒーを頼み、ひとときの
贅沢を愉しんだあと、弁当をもらい、支度を整える。
今日はいつ雨が降り出してもおかしくない空模様。レインウェアはザックの一番上に
入れ替え、ザックカバーは天蓋に忍ばせる。
ビジターセンターでなにやら説明を聞いて、駐車場から、たたら亭への道をとる。
大台教会手前を左に、ゲートを通る。
横に小さな管理小屋があって、おっちゃんが、許可証をチェックする。
ここからは、許された人にのみ経験できる大自然エリアである。
まず七つ池方面にルートを取る。松浦武四郎の納骨碑分岐を左手に、ナゴヤ谷の上流部を
横目に進む。
しばらくは、実は大台ケ原ドライブウェイの数10m下側を山道が走っているため、
時折、自動車道のガードレールが見えたり、車のエンジン音が聞こえてきたりするので、
実際には秘境感は薄い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/61/519b1a650a9f541610e89f68dc1faf12.jpg)
それでもブナ、オオイタヤメイゲツ、アサノハカエデ、ミズナラ、オオカメノキ等の
広葉樹や、トウヒ、ウラジロモミ等の針葉樹、さらにはバイケイソウ、ヤブレガサ、
セイタカスギゴケ等、植生は豊富で、それぞれの春の若葉が目にまぶしい。
中ノ谷を渡ると、自動車道もしだいに遠ざかるが、ヒノキの植林めいた箇所も
あり、自然の真っ只中という感じでもない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/d9/6c1044ff46d03fe10f63fb3bf8707488.jpg)
開拓跡付近の渡渉で、M山さんが転石にスリップし、かわいそうに、靴を沢に
突っ込んだだけでなく、アゴを擦りむいてしまった。
重心を低く、部分的に3点指示をするよう、もっと予め徹底すべきであった。
沢登りに慣れすぎると、こんなところは渡渉でもなんでもない感覚になって
しまう。一般の人の目線に合わせなければ、ちゃんとした引率者とはいえない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/40/99b1485aca02479cc2a0b620d9f284af.jpg)
開拓の大平原では、バイケイソウが大群落を作っていた。
毒草なので鹿も食べず、大峰・台高ではバイケイソウがどんどん増えている。
春のうちは、なんとなくかわいらしいが、花が咲いて巨大化すると、
こいつらはブキミでしかなくなる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/ca/4e27383e110a0eab9252c829bbbd4aee.jpg)
赤い吊り橋を渡り終えると、雨がいよいよ本降りになってきた。雨具を着る。
まだまだ初心者の一行、この着替えだけで15分は止まってしまう。
ルートは登りにさしかかる。ここまでかなりのスローペースだったが、
さらに足は鈍る。手持ちのGPSで、このあたりのスパンは時速1kmを切る
異常事態である。Mr.Dash快調な時と比べると1/4ほどの速度。
一人遅れがちな某氏に付き添って歩いていると、なんでもないトラバース部で
突然、ドサッという音。振り向くと某氏が滑落していたた。昨日に続く事件である。
傾斜は45度くらいか。腐葉土のため大事に至らなかったが5m以上は
滑り落ちていた。
先頭を歩くともちゃんは、はるか先で姿も見えない。
まずは無事を確認し、単身、某氏を引っ張り上げる。
SOSを何回かコールする。しかし、運悪く雨足がひどくなってきた。
登山道に放り捨てたザックに戻り、トランシーバーを取り出す。
ともちゃん、電源を入れておいてくれているだろうか。
何度か問いかけると、幸運にも、ともちゃんの返答をキャッチ。
すでに某氏とゆっくり歩き始めていたら、ともちゃんが向こうから
急いで戻ってくるのが見えた。
コールも聞こえており、パーティを安全な位置に誘導して動かないよう指示してから
戻ってきたのという。お互い、なかなか危機管理にも慣れてきたものだ。
ナゴヤ谷の美しい渓流を右手に見ながら、最後の登り。
もとの入山ゲートに戻った。雨足は幾分、ましになっていた。
昭文社コースタイム3時間5分の周回を、たっぷり6時間かけての散策。
雨あり、ハプニングありだったので、タップリの自然をしっかり目に焼きつけることが
できた人は何人いたか。
ここは今では、環境省のはたらかきけにより、西大台利用調整地区となり、
入山規制が敷かれている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/ea/173b0a069cba9db537ea6ab41293ad2b.jpg)
予め、上北山商工会に入山申請し、ビジターセンターで簡単なガイダンスを
受けた上、配られる許可証を、歩行中つねに首から下げておかなくてはならない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/ba/0e7fa8f83ff1bb68f1f1648ae8b941e7.jpg)
朝、「心・湯治館」で、おいしい朝食をとる。名水コーヒーを頼み、ひとときの
贅沢を愉しんだあと、弁当をもらい、支度を整える。
今日はいつ雨が降り出してもおかしくない空模様。レインウェアはザックの一番上に
入れ替え、ザックカバーは天蓋に忍ばせる。
ビジターセンターでなにやら説明を聞いて、駐車場から、たたら亭への道をとる。
大台教会手前を左に、ゲートを通る。
横に小さな管理小屋があって、おっちゃんが、許可証をチェックする。
ここからは、許された人にのみ経験できる大自然エリアである。
まず七つ池方面にルートを取る。松浦武四郎の納骨碑分岐を左手に、ナゴヤ谷の上流部を
横目に進む。
しばらくは、実は大台ケ原ドライブウェイの数10m下側を山道が走っているため、
時折、自動車道のガードレールが見えたり、車のエンジン音が聞こえてきたりするので、
実際には秘境感は薄い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/61/519b1a650a9f541610e89f68dc1faf12.jpg)
それでもブナ、オオイタヤメイゲツ、アサノハカエデ、ミズナラ、オオカメノキ等の
広葉樹や、トウヒ、ウラジロモミ等の針葉樹、さらにはバイケイソウ、ヤブレガサ、
セイタカスギゴケ等、植生は豊富で、それぞれの春の若葉が目にまぶしい。
中ノ谷を渡ると、自動車道もしだいに遠ざかるが、ヒノキの植林めいた箇所も
あり、自然の真っ只中という感じでもない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/d9/6c1044ff46d03fe10f63fb3bf8707488.jpg)
開拓跡付近の渡渉で、M山さんが転石にスリップし、かわいそうに、靴を沢に
突っ込んだだけでなく、アゴを擦りむいてしまった。
重心を低く、部分的に3点指示をするよう、もっと予め徹底すべきであった。
沢登りに慣れすぎると、こんなところは渡渉でもなんでもない感覚になって
しまう。一般の人の目線に合わせなければ、ちゃんとした引率者とはいえない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/40/99b1485aca02479cc2a0b620d9f284af.jpg)
開拓の大平原では、バイケイソウが大群落を作っていた。
毒草なので鹿も食べず、大峰・台高ではバイケイソウがどんどん増えている。
春のうちは、なんとなくかわいらしいが、花が咲いて巨大化すると、
こいつらはブキミでしかなくなる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/ca/4e27383e110a0eab9252c829bbbd4aee.jpg)
赤い吊り橋を渡り終えると、雨がいよいよ本降りになってきた。雨具を着る。
まだまだ初心者の一行、この着替えだけで15分は止まってしまう。
ルートは登りにさしかかる。ここまでかなりのスローペースだったが、
さらに足は鈍る。手持ちのGPSで、このあたりのスパンは時速1kmを切る
異常事態である。Mr.Dash快調な時と比べると1/4ほどの速度。
一人遅れがちな某氏に付き添って歩いていると、なんでもないトラバース部で
突然、ドサッという音。振り向くと某氏が滑落していたた。昨日に続く事件である。
傾斜は45度くらいか。腐葉土のため大事に至らなかったが5m以上は
滑り落ちていた。
先頭を歩くともちゃんは、はるか先で姿も見えない。
まずは無事を確認し、単身、某氏を引っ張り上げる。
SOSを何回かコールする。しかし、運悪く雨足がひどくなってきた。
登山道に放り捨てたザックに戻り、トランシーバーを取り出す。
ともちゃん、電源を入れておいてくれているだろうか。
何度か問いかけると、幸運にも、ともちゃんの返答をキャッチ。
すでに某氏とゆっくり歩き始めていたら、ともちゃんが向こうから
急いで戻ってくるのが見えた。
コールも聞こえており、パーティを安全な位置に誘導して動かないよう指示してから
戻ってきたのという。お互い、なかなか危機管理にも慣れてきたものだ。
ナゴヤ谷の美しい渓流を右手に見ながら、最後の登り。
もとの入山ゲートに戻った。雨足は幾分、ましになっていた。
昭文社コースタイム3時間5分の周回を、たっぷり6時間かけての散策。
雨あり、ハプニングありだったので、タップリの自然をしっかり目に焼きつけることが
できた人は何人いたか。